旧 MacBook の名機、MB402, MB403, MB404 に Ubuntu MATE 20.04 LTS をインストールするというお話です。
0. 条件
0.1 セットアップ ディスクを DVD-R に焼いておく。
0.2 メモリは 2 GB 以上。正直、4 GB にしないと厳しいです。
0.3 ディスクはぜひ SSD に換装を。
0.4 有線 LAN につないでおく。
1. セットアップ ディスクの起動
18.04 のときは起動するのが大変でしたが、今回は大丈夫。改善されていますね。
1.1 電源を入れたら速攻で DVD を入れて、[option] を押し続けます。
1.2 ブート セレクタが表示されたら、光学ディスクの "Windows" を選んで起動します。
2. セットアップ
2.1 "Ubuntu のインストール中にアップデートをダウンロードする" は必ず ON にします。ON にしていればサクッとインストールは終わりますが、OFF だとインストール完了後に言語関連で泥沼にはまって、たぶんその問題を解決するよりも入れ直すほうが楽という結論になるでしょう。
2.2 セットアップは特に問題なく普通に実行できます。残念なことに内臓 Wi-Fi は使えません。"グラフィックスとWi-Fiハードウェアと追加のメディアフォーマットのサードパーティ製ソフトウェアをインストールする" を選んでも使えません。
2.3 インストールの種類では、ディスクを削除してインストールするのがいいでしょう。これ以上に簡単なオプションはないです。
3. 内蔵 Wi-fi 用モジュールのインストールにチャレンジするが失敗する
Broadcom ではおなじみのインストールを実行してみます。
sudo apt install firmware-b43-installer
sudo apt install bcmwl-kernel-source
reboot
これで、ルーターに接続できて万歳と思いきや、Firefox でサイトを開こうとしても開けません。ping を実行するとわかるのですが、パケットの送信ロスが半端なく多くて使えたものではありません。問題が解消される日がくるのかもしれませんが、とりあえずは諦めましょう。
今の時代とあっては、Ethernet to Wi-Fi bridge を使うほうが楽勝かと思います。数千円で買えるし、Macbook は外に持ち出さないだろうし。
4. アップデートをやって仕上げます。
sudo apt update
sudo apt upgrade
sudo apt autoremove
sudo snap refresh
sudo reboot
5. 最後に
Wi-Fi の問題を除けば楽勝かと思います。MATE で使っている分には 20.04 になって何が変わったのか見た目では全然わからないというオチがありますが。黒 Mac も換装増設すれば、まだまだ健在で使えるのかもしれません。