概要
私は本を読むのが苦手で、買う時のモチベーションは高いが買った後にズルズルと読んでしまうタイプです。そんな私が先日社内でABD(Active Book Dialogue/アクティブ ブック ダイアログ)を用いた読書会に参加し、短時間で楽しく本が読めたことに感動したので、読書が苦手な方に是非紹介したいと思います。
また、読書(インプット)だけではなく、アウトプットや共有も短時間に行われるので効率よく読書することができ、終わった時は充実感に満ち溢れますw
体験したこと
勉強会で扱った書籍は「悲劇的なデザイン」で240ページを6人で分担した
1時間で読む&要約、1時間(特に制限なし)で発表(1人5分ぐらい)とディスカッション
なので、2時間で1冊の本を読めちゃいます!
ABD(Active Book Dialogue)とは
http://www.abd-abd.com/ より引用させて頂きます
アクティブ・ブック・ダイアローグ®は、読書が苦手な人も、本が大好きな人も、短時間で読みたい本を読むことができる全く新しい読書手法です。
1冊の本を分担して読んでまとめる、発表・共有化する、気づきを深める対話をするというプロセスを通して、著者の伝えようとすることを深く理解でき、能動的な気づきや学びが得られます。
またグループでの読書と対話によって、一人一人の能動的な読書体験を掛け合わせることで学びはさらに深まり、新たな関係性が育まれてくる可能性も広がります。アクティブ・ブック・ダイアローグ®という、一人一人が内発的動機に基づいた読書を通して、より良いステップを踏んでいくことを切に願っております。
以下ではインプット、アウトプット、ディスカッションとフェーズごとに手順を書かせて頂きます
必要なもの
- 色があるペン(マーカー)
- 付箋(複数色)
- 白紙(A4サイズ~)
- セロハンテープ
1. インプット
- 複数人で1冊の書籍を読む
- 参加者が多くなった場合は、複数チームに分け、チーム同士で共有しあうやり方でもOK
- 対象の書籍を裁断し、特定の範囲のページを参加者1人が読む
- 章の切れ目ではなく、ページ数で指定する
- 書籍の内容が複雑なものはペアで同じ個所を担当するのもアリだそうです(ジグソー法)
2. アウトプット
- 制限時間内に各担当者が読んだ内容を要約し、用意した白紙に書き出す
- 文字数制限のルールがあるとよい
- 各パートの要約を張り出し、みんなに発表する。聞く側はその間に感想や質問などを付箋に書き出す
- 1人1色の付箋で書くとあとで識別しやすくなります
- 発表後に各自の付箋を気になった要約の横に張り出す
3. ディスカッション
- 付箋の内容や発表内容について参加者同士でディスカッション
- 各々が思ったことや詳しい説明を求めたりしてOK
流れは以上です
字面だけではおもしろさが伝わりにくいので、是非体験してみてほしいです
ただ、本を裁断しなければならないので、覚悟が必要です
応用編
ここまで本を読むのが苦手な人が本を楽しく読める方法として紹介しましたが、個人的にチームビルドでチーム全体に共有しなければいけない時でも効果を発揮するのではないかと思いました。例えば、チームでコードのリファクタリングしていきましょう!となったとした時に、リファクタリングの書籍を経験豊富なメンバーとそうではないメンバーでペアを組み読解し、ペア内で同じ内容を共有した後に、全体で各パートの共有するのもアリかなっと思いました。