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Apacheのログの表示形式を設定する方法 〜調べてみた編〜

Last updated at Posted at 2013-09-17

Webサービスを開発しているとだいたいのケースでApacheが使われるかと思うのですが、その際にどんなログを表示・取得しておくかは、開発時・サービス運用時にとても大切になります。
Apacheには主に、 アクセスログエラーログ があり、特にアクセスログは設定の自由度が高く、出したい情報を自由に設定出来る。
httpd.confにて設定出来る。

<VirtualHost *>
  ServerName hoge.fuga.ar
  LogLevel notice
  ErrorLog  "|/usr/local/sbin/cronolog /apache/logs/project_name/error_projectname_log.%Y-%m-%d"
  LogFormat "%h - - %t \"%r\" %>s %b \"%{Referer}i\" \"%{User-Agent}i\" %D" combined
  CustomLog "/apache/logs/project_name/access_projectname_log.%Y-%m-%d" combined
<!-- 以下省略 -->

エラーログ

  ErrorLog  "|/usr/local/sbin/cronolog /apache/logs/project_name/error_projectname_log.%Y-%m-%d"

エラーログの設定で必要になるディレクティブは、「ErrorLog」と「LogLevel」の2つ.

  • ErrorLogディレクティブはログファイルの位置と名称を指定
  • LogLevelディレクティブは記録するログのレベルを指定
レベル 記録される内容
emerg 動作不能な状況、Emergency
alert 修正しなければ(部分的に)動作できない問題
crit 上記に該当しない動作上の問題、Critical
error 存在しないファイルへのアクセスなど各種エラー
warn 設定のミスなどが考えられる場合、警告、Warning
notice 起動停止や設定変更された場合など
info あらゆる情報(プロセスの起動や停止など)
debug Apache関連のデバッグに必要な情報
LogLevel notice

と指定すると、noticeから上、emerg〜noticeの情報が記録される。
一般的には以下な感じで指定されるらしい。私は常に warn だった。

  • 運用状態のサーバーでは noticewarn
  • テスト状態であれば、 infodebug

↑のErrorLogの指定では、日単位でログをファイルを作ってLogrotationしている。

ErrorLog syslog

また↑の様に、Linuxの機能を使って、syslogに出すことも出来る

アクセスログ

書き方

LogFormat "%v %h %l %u %t \"%r\" %>s %b" vhost_common

LogFormatとCustomLogディレクティブの2つのディレクティブを設定する。

  • LogFormatで、記録する書式とその書式の名前を設定
LogFormat "%t" time

=> 書式の名前が「time」で、記録するのはアクセス時刻「%t」

  • CustomLogでこの書式のログを記録するファイルを指定
CustomLog /usr/local/apache/logs/time_log time

=> 『書式名「time」のログを「time_log」というファイル名で記録する』

値の意味

設定値 意味
%a アクセス元のIPアドレス
%A サーバ(Apache)のIPアドレス
%B 送信されたバイト数、データ転送量(ヘッダーは含まず)
%b 送信されたバイト数、データ転送量(ヘッダーは含まず)。0バイトの時は「-」
%f リクエストされたファイル名
%h リモートホスト名
%H リクエストのプロトコル名
%l クライアントの識別子
%m リクエストのメソッド名
%q リクエストに含まれるクエリー文字列。空白以外は「?」が付く。
%r リクエストの最初の行の値
%s レスポンスステータス
%>S 最後のレスポンスのステータス
%t 時刻
%T 処理にかかった時間
%u 認証ユーザー名
%U リクエストのURLパス
%v リクエストに対するバーチャルホスト名
%V UseCanonicalNameによるサーバ名
%X 接続ステータス
%{クッキー名}C リクエストに含まれるクッキーの値
%{環境変数名}e 環境変数名の値
%{ヘッダー名}i リクエストに含まれるヘッダー名の値
%{ヘッダー名}o レスポンスに含まれるヘッダー名の値
%{メモ}n モジュールから渡されるメモの値
%{フォーマット}t フォーマットされた時刻
  • %>Sのように、>が%とアルファベットの間に入ると、内部リダイレクトされた後の、最終結果が出力される

  • {}で囲まれた項目について

  • 「%{ヘッダー名}i」 : ヘッダーからヘッダー名に指定した値だけを取り出して記録。

  • =>「%{User-Agent}i」: と記述した場合にはヘッダーの中の「User-Agent」の値を保存。

条件付け

SetEnvIf Request_URI \.pdf$ pdf-files

↑これは、 『リクエストのURIにpdfという拡張子が含まれている場合に環境変数pdf-filesを設定』 を意味していて、 PDFへアクセスしたログだけが取れる ようです。

CustomLog /usr/local/apache/logs/outer_log common env!=internal

↑これは、社内外のアクセスを分ける際に利用できる書き方。環境変数で条件分けをしているということです。

代表的な書き方

LogFormat "%h %l %u %t \"%r\" %>s %b \"%{Referer}i\" \"%{User-Agent}i\"" combined
LogFormat "%h %l %u %t \"%r\" %>s %b" common
LogFormat "%{Referer}i -> %U" referer
LogFormat "%{User-agent}i" agent

↑httpd.confの中に記載されている例

参考

本家サイト Apacheログのモジュールについて
本家サイト Apacheログ概要
日本語サイト ApacheLogFormatの説明
Apacheのログ概要

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