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nobody(nfsnobody)ユーザとは何なのか

Last updated at Posted at 2022-04-15

nobody(nfsnobody)ユーザとは何なのか

RHEL8 のリリースノートにて、nobodyユーザがnfsnobodyユーザから置き換わるという内容があります
本件について、nobody,nfsnobodyユーザについてを確認し、NFSを利用しているチームでのOS移行時の影響範囲を調べます

そもそもnobodyユーザとは

nobodyユーザとは非特権ユーザのことで、特定のシステムを動作させるためだけの権限や特定のデータに対する所有者権限のみを持たせたユーザとなります
付与されている権限はUNIXシステム上で最も低い権限のようで、rootユーザの対局となるユーザともいわれています
基本的にNFSを使う際に利用するユーザのようで、NFSの他にはCGIを実行するユーザとして使われることもあるそうです

nobody と nfsnobody の違い

いろいろ調べてみましたが、特に違いがなさそうです
基本的にnobodyユーザを利用するシーンがNFSを利用する場合なので、
記事によってnfsnobodyユーザを利用するかnobodyユーザを利用するかがバラバラでした
非特権(最も権限が絞られている)ユーザである ということに関しては同じなので、
用途的にも同じになるのだと思います

  • nobodyに関する参考 : nobody

nobodyに関する記事、めちゃくちゃ少ない

NFSでの使われ方

NFS上にデータディレクトリを作成する際、ディレクトリ(とその中のファイル)の所有者はnfsnobodyユーザとして作成することが通例となっているようです
/etc/exports というファイルにall_squashと設定すると、 設定したnfsディレクトリ内のファイルに対するアクセスはnfsnobodyユーザでのアクセスとなり、
その他のユーザの権限による不正な書き込みや削除などからNFSディレクトリ内のファイルを守ることができます

CentOS7(RHEL7)までは、OSが自動でnfsnobody(uid:65534, gid:65534)ユーザを作成しているので、
このユーザをそのまま利用できます

用途が同じかつ、名前がややこしいので統合

上述の通り、nobodyユーザとnfsnobodyユーザで違いはないため、
RHEL8からはnfsnobodyユーザが作成されなくなり、nobodyユーザのみが作成されるようになります

  • CentOS7 で確認
# cat /etc/passwd | grep nobody
nobody:x:99:99:Nobody:/:/sbin/nologin
nfsnobody:x:65534:65534:Anonymous NFS User:/var/lib/nfs:/sbin/nologin
  • RockyLinux8 で確認
# cat /etc/passwd | grep nobody
nobody:x:65534:65534:Kernel Overflow User:/:/sbin/nologin

UID:65534, GID:65534 の nobody ユーザのみが作成されていることが分かります

影響について

nobodyユーザとnfsnobodyユーザの持っている権限が同じなので、
nfsnobodyユーザでできていたことがnobodyユーザになったことでできなくなったみたいなことが起こり得ないと判断できるため、
影響もないと判断できると思います

終わりに

以上、NOBODY ユーザーが NFSNOBODY に置き換えのリリースノートの内容について、
そもそもnobodyユーザとは何なのか から詳しく調べてみました
全く役に立たなそうですが、雑学程度にはなったのではないでしょうか

リリースノート読むの面白いですね

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