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【DX】Ryzen9 3950Xは開発体験をどれほど向上させるか

Last updated at Posted at 2020-02-26

Ryzen9 3950Xは開発体験をどれほど向上させるか

はじめに

AMD Ryzenの登場により、それまでIntel寡占状態だったCPU業界の動きがかなり激しくなっています。僕も先日「AMD Ryzen9 3950X」搭載のデスクトップPCを購入しました。
「AMD Ryzen9 3950X」はメインストリーム向けCPUとして、世界初の16コア32スレッドCPUです。そんな驚異的な性能でどのくらい開発体験が向上するかを検証していきたいと思います。

比較環境

パッと思いつく検証方法がなかったのでReactのbuild時間を計測することにしました。
自作PCにはmacOSを搭載することができないのでUbuntuOSを利用しています。

検証PC

PC CPU OS Memory
iMac 2019 Intel(R) Core(TM) i5-8500 CPU @ 3.00GHz macOS 10.15.3 40GB
MacBook Pro 2017 Intel(R) Core(TM) i7-7660U CPU @ 2.50GHz macOS 10.15.3 16GB
Ryzen9 3950X PC AMD Ryzen™ 9 3950X Ubuntu 18.04 32GB

ビルド対象

項目
言語 JavaScript
フレームワーク React
bundler webpack
Node Version 10.16.3
ファイル数 1404
行数 133363

結果

Development Build

まずはDevelopment Buildで検証します。
以下のコマンドを実行したときにブラウザでロードされるまでの時間をキャッシュ有(1回目)とキャッシュ無(2回目)計測します。

$ yarn start
  • キャッシュ無
PC Time
Macbook Pro 4:01.04
iMac 1:01.53
3950x PC 0:42.63
  • キャッシュ有
PC Time
Macbook Pro 1:44.14
iMac 0:41.78
3950x PC 0:30.82

Production Build

つぎにProduction Buildで検証します。
以下のコマンドを実行したときにbundleファイルが生成され終わるまでの時間を計測します。

$ yarn build

| PC | 1回目 |
| --- | --- | --- | --- | --- | --- | --- |
| Macbook Pro | 4:40.63 |
| iMac | 2:32.74 |
| 3950x PC | 1:42.44 |

まとめ

じつはこの3台、購入時期は差があるものの値段的にはあまり差がありません。
OSは違えどRyzenのコストパフォーマンの高さがうかがえますね。

そもそもデスクトップPCとノートパソコンではCPUの設計が異なります。型番の最後に"U"がつくとそれはモバイル用に設計された省電力CPUなのであまりパフォーマンスがでません。そのぶんMacBookProは持ち運ぶことができますが。

1日に2回キャッシュ無、10回キャッシュ有ビルドをした場合、
最速のRyzenとMacBookでは一日あたり20分、一年で120時間の差にになります。
それ以外の差も含めるともっと差がでることになります。

ゲーム業界やデザイン業界だけでなく、デベロップ環境でもAMDの勢いを感じることができました。
AMD最高です。

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