Exective Summary
そもそもやりたかったこと:
Amazon Dash Buttonを押して、AWS上の全EC2を停止する。
(利用料が個人レベルでない上に、お小遣いが少ないもので...)
前提・制約:
(甲) 我が家にはWindows10マシンしかない(Linuxマシンはない、という意味)。
(乙) 一方、AWS Dash ButoonをHackするツールとしては、Linux/OS X向けNode.js系ツールが主流らしい([1],[3],[5],[9])。
⇒Amazon Dash Buttonは、ボタンを押すとARPリクエストを送出(ブロードキャスト)する。それを同じLANで待ち受けて検知できるのがDasher。その検知をトリガーにして任意の処理(WebAPIを呼び出す、等)を起動できる。
(丙) 我が家にはAWS Dash Buttonが2つある。それは、購入商品の指定/設定を、
(A) 意図的に途中でやめてあるモノ
(B) 無邪気に最期まで完了した(知らずに済ませてしまった)モノ
の2種類だ。
(丁) 呼び出されたら「全EC2を停止する」というAPIは、AWS IoT/API Gateway/Lambdaのサーバレスアーキで作成済み。
⇒世間の情報も豊富だし、小1時間程度でできるっしょーとたかをくくる。
俺的に考え得た・試した選択肢
①Windows10+Dasher・・・×
②Windows10+Bash on Windows+Dasher・・・×
③Windows10+Cygwin+Dasher・・・×
④Windows10+win-node-dash-button・・・×
⑤Windows10+Vagrant+VirtualBox+Ubuntu+Dasher・・・○
⑥Windows10+Docker-Machine+VirtualBox+Boot2Docker+Dasher・・・×
⑦Windows10+Docker-Machine+VirtualBox+Boot2Docker+Docker+Ubuntu+Dasher・・・未
紆余曲折の結果が...コレだ...ワン・ツー・スリー...
⑤Windows10+Vagrant+VirtualBox+Ubuntu+Dasher
学べる(学べた)コト
・Git
・node.js/npm/node-gyp/node_pcap
・python/pip
・Bash on Windows/Cygwin/Ubuntu
・Docker-Machine/Vagrant/VirtualBox
・Wireshark/tcpdump
・NW/ARP/DNS
嵐の後の所感
やってみた結果として、Amazon Dash Buttonは幅広く技術を体験するのに良いテーマだったという実感。
(「フェルマーの最終定理」と同じ構図?定理の意味の理解はトリビアルだが、その証明を理解するには色々な数学的知識が必要!)
次は『Dash Button(丙)-(B)』のHackを試みる...(方向性としては『DNSサーバをポジティブに偽装する』)
...まあ、AWS IoT Buttonが日本でも発売されたら、それを使うけどね...
俺が落ちた落とし穴の各論
以下、詳細:(細々と続く)
参考情報
[1] Amazon Dash ButtonをただのIoTボタンとして使う
[2] node-dash-button@GitHub
[3] Amazon Dashボタンのハックにおける期待と落胆(Wi-Fi編)
[4] dasher@GitHub
[5] Amazon Dash Buttonを(正しくない方向で)使ってみた
[6] Dash Button for Node@GitHub
[7] node_pcap
[8] node_pcapのWindows7対応Folk
[9] win-node-dash-button
[10] Windowsでnpm installしてnode-gypでつまずいた時対処方法
[11] これはすごい!分解とパケット解析で分かったAmazon Dash Buttonの「本気度」
[12] これはすごい!Amazon Dash Buttonをプレゼンに使う
[13] これはすごい!Amazon Dash Buttonでツイートできた