基本的には、こちらの公式HPの設定手順に沿ったものになります。
Colaboratory では、Jupyter を使用してローカル ランタイムに接続することで、ローカル ハードウェアでコードを実行したり、ローカル ファイル システムにアクセスしたりできます。
ローカルPCに超強力なGPUが搭載されており、なおかつ、処理時間が12時間を超えるプログラムを走らせたい場合にのみ、利用する手段になると思います。
Windows 10 環境に、https://www.python.org/ から持ってきたインストーラーで Python3.7 が導入済みであることを前提とします(virtualenv と virtualenv wrapper でPython仮想環境を管理)。注意: Anaconda は利用していない環境です。
Jupyter(本体)をインストール&設定ファイル作成
コマンドプロンプトを開き、Jupyter をインストールします。
pip install jupyter
Jupyter の設定ファイルを作成します。
jupyter notebook --generate-config
作成されたファイルは、C:\Users\xxxx\.jupyter\
に jupyter_notebook_config.py
という名前で保存されます。Jupyter notebook 起動時に読み込まれます。
拡張機能 jupyter_http_over_ws をインストール&有効化
Jupyter の拡張機能 jupyter_http_over_ws をインストールします。
pip install jupyter_http_over_ws
jupyter_http_over_ws を有効化します。
C:\Users\xxxx>jupyter serverextension enable --py jupyter_http_over_ws
Enabling: jupyter_http_over_ws
- Writing config: C:\Users\xxxx\.jupyter
- Validating...
jupyter_http_over_ws 0.0.7 ok
設定ファイルの編集
Jupyter の設定ファイル C:\Users\xxxx\.jupyter\jupyter_notebook_config.py
を編集します。#
でコメントアウトされているので、解除して次のように設定します。
# Takes precedence over allow_origin_pat.
c.NotebookApp.allow_origin = 'https://colab.research.google.com'
## The port the notebook server will listen on.
c.NotebookApp.port = 8888
## The number of additional ports to try if the specified port is not available.
c.NotebookApp.port_retries = 0
Jupyter Notebook の起動
Jupyter Notebook を起動します。
C:\Users\xxxx>jupyter notebook
jupyter_http_over_ws extension initialized. Listening on /http_over_websocket
[I 09:33:03.054 NotebookApp] Serving notebooks from local directory: C:/Users/xxxx/Documents/Python
[I 09:33:03.055 NotebookApp] The Jupyter Notebook is running at:
[I 09:33:03.055 NotebookApp] http://localhost:8888/?token=afd9b93664......................................
[I 09:33:03.055 NotebookApp] or http://127.0.0.1:8888/?token=afd9b93664......................................
[I 09:33:03.055 NotebookApp] Use Control-C to stop this server and shut down all kernels (twice to skip confirmation).
[C 09:33:03.396 NotebookApp]
To access the notebook, open this file in a browser:
file:///C:/User/xxxx/AppData/Roaming/jupyter/runtime/nbserver-3744-open.html
Or copy and paste one of these URLs:
http://localhost:8888/?token=afd9b93664......................................
or http://127.0.0.1:8888/?token=afd9b93664......................................
このときに出力される「http://localhost:8888/?token=afd9b93664...
」をコピーしておきます。
Google Colab. に接続
ウェブブラウザ(Chrome)で Google Colab. にアクセス&ログインして、適当なノートブックを開きます。
画面右上の 接続▼
をクリックして ローカルランタイムに接続...
を選択します。
ダイアログが表示されるので、注意事項をよく確認したうえで、バックエンドURL
の欄にコピーしておいた「http://localhost:8888/?token=afd9b93664...
」を貼り付けて、接続
をクリックして完了です。
ステータスが、次のように 接続済み(ローカル)
となれば成功です。
これで、90分ルールや、12時間ルールに縛られずに利用することができます。