概要
Googleのアカウントを持っているものの Google Colaboratory を利用したことはない、という方に向けたメモです。Google Colab.では、作成したノートブックファイル(ipynb形式)が Google Drive のなかに保存されます。そのあたりの関係についても書いています。
Google Colaboratory とは
https://colab.research.google.com/notebooks/welcome.ipynb から引用
Colaboratory は、完全にクラウドで実行される Jupyter ノートブック環境です。設定不要で、無料でご利用になれます。
利用準備
Google Colab.にアクセス
Google Colaboratory にアクセスします。未ログインの場合は、右上の「ログイン」をクリックします。
Googleにログイン
Googleアカウントに登録しているメールアドレスを入力して、「次へ」をクリックします。
アカウントを確認して、「Continue」をクリックします。
ノートブックの作成と実行、保存場所の確認
ノートブックの新規作成
ログイン状態になったら、メニューから「ファイル」の「Python3の新しいノートブック」を選択します。初回利用時は、ここで少し時間がかかります(1~2分程度)。
画面が切り替わったら、画面内のボックス(これをセルと言います)をダブルクリックして、キーボードから 10+20
という計算式(いちおう、これでもプログラム)を打ち込みます。
その後、そのセル内で、[Ctrl]+[Enter] を入力するとコードが実行されます。
次のように 30
と結果がでればOKです。
ノートブックのファイル名の変更
ファイルを新規作成すると、自動的に「Untitled0.ipynb」といった名前のファイルが作成され、Google Drive の所定の場所に保存されます。画面上部のファイル名をクリックすると名前を変更できます。ここではファイル名を「test001.ipynb」に変更します。
ノートブックファイルの保存先を確認
ブラウザの別ウィンドウで、Googleドライブにアクセスします。マイドライブの直下に「Colab Notebooks」というフォルダが作成され、そのなかに先ほど作成した「test001.ipynb」が存在していることを確認できます。
CSVファイルの読込み
Google Colaboratory で動かす Pythonプログラム のなかで、テキストファイルやCSVファイルなどを読込みたい場合があります。このようなときは、読み込ませたいファイルを、あらかじめ Google Drive にアップしておき、そこから読み込みます(この以外にも、google.colab.files.upload()
で一時利用領域にファイルをアップして使う方法もあります)。
Google Driveのマウント
Google Drive にアップしたファイルをノートブックのなかから読み込むためには、Google Drive をマウントする必要があります。セルに次のコードをコピペして、[Ctrl]+[Enter] でセルを実行します。
from google.colab import drive
drive.mount('/content/drive')
Google Colab. から Google Drive にアクセスする許可を与える手続きをします。まずは、Go to this URL in ...
につづいて表示されているリンクをクリックします。
アカウントを選択します。
内容をよく確認して、「許可」をクリックします。
次のように認証コードが表示されるので、これをコピーして、先ほどの実行セルのテキストボックスに入力します。
Mounted at /content/drive
のような表示がでれば成功です。
Google Drive にCSVファイルをアップ
次のように、Google Drive の Colab Notebooks フォルダのなかに適当なCSVファイルをアップします。
aaa,bbb,ccc
10,20,30
40,50,60
いま、Colab Notebooks フォルダの直下に data01.csv というファイルをアップしました。このファイルは、Google Colab. からは drive/My Drive/Colab Notebooks/data01.csv
というパスでアクセスできるようになります。
ファイルの読込み
CSVファイルを読み込んできます。ここでは pandas を利用します。
import pandas as pd
df = pd.read_csv('drive/My Drive/Colab Notebooks/data01.csv')
print(df)
次のような実行結果となれば、ひとまず成功です。
環境の確認
Pythonのバージョンや利用可能なパッケージは、次のように確認できます。
import sys
print(sys.version)
!pip list
3.6.8 (default, Jan 14 2019, 11:02:34)
[GCC 8.0.1 20180414 (experimental) [trunk revision 259383]]
Package Version
------------------------ ---------------------
absl-py 0.8.0
alabaster 0.7.12
albumentations 0.1.12
altair 3.2.0
astor 0.8.0
astropy 3.0.5
atari-py 0.1.15
atomicwrites 1.3.0
(略)
memo
基本操作
- [ctrl]+[Enter]:セルの実行
- [shift]+[Enter]:セルの実行(次のセルに移動)
- [ctrl]+[M],[B]:下にセルを挿入
- [ctrl]+[M],[A]:上にセルを挿入
- [ctrl]+[M],[N]:次のセルに移動
- [ctrl]+[M],[P]:前のセルに移動
matplotlibの日本語対応とSVG形式のグラフを出力
!pip install japanize-matplotlib
%config InlineBackend.figure_format = 'svg'
import numpy as np
import matplotlib.pyplot as plt
import japanize_matplotlib
f = lambda x : x**2 + x - 6 # 関数
x = np.linspace(-5, 5, 100)
y = f(x)
plt.figure(figsize=(5,5))
plt.plot(x, y, color='0.0')
plt.xlabel('X軸')
plt.xlabel('Y軸')
plt.savefig('test.svg',format = 'svg'); # SVG形式ファイルも出力