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EZWebメール(auのキャリアメール)のメールをGmailに移行してみた

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はじめに

auは以前、auoneというGmailアプライアンスにキャリアメールを転送するサービスを行っていましたが、2013年9月でサービス終了しました。
その際、auoneのメールをGmailに移行し、Gmailへ転送するようにしました。ただ、auoneでは自分が送信したメールも転送されたのに対して、移行後は転送されるのは受信したメールだけになってしまいました。

今回、機種変更にあたり、受信したメールはGmailにあるから移行しなくてもよかったのですが、送信したメールがGmailになかったので、送信メールをGmailに取り込んでみました。

なお、この手順ではGmailへの取込に Outlook を使用しています。

#手順

##1. キャリアメールを開き、キャリアメールをエクスポートする
注)以下はandroidで行ってますが、ガラケーの場合も基本的には同じかと思います。(iPhoneはわからない。。。)

2つの方法があります。

  • フォルダを開き、Eメールメニューから「ストレージへ保存」を選択します。
    (選択したメールが、メールごとにファイルに保存されます。)
  • 「Eメール設定」から「バックアップ・復元」→「メールデータバックアップ」を選択します。
    (フォルダ単位の選択になり、個別のメール選択はできません。また、全メールが1ファイルに保存されます。)

ちなみに、前者はメールごとにファイルが作成されます。後者は全メールが1ファイルに出力されます。 この後の手順に合わせて、やりやすい方を選択します。

##2. エクスポートしたファイルをPCに転送します
エクスポートしたメールは、vmgというファイルに保存されます。保存場所はSDカードになりますが、パスはまちまちです。少なくとも、ガラケーとandroidでは異なっています。
GALAXY Note 3の場合は private/au/email/BU/ の下でした。

なお、「PC」と言ってますが下記の操作ができればPCでなくてもよいと思います。(笑)

##3. エクスポートしたファイルをemlファイルに変換する。

vmgからemlに変換ツールもあるようですが、vmgもemlもテキストファイルなので、方法はいくらでもあります。
ここでは原始的にメモ帳などのエディタで加工する方法でやってみます。

さて、vmgファイルは以下のような形式のテキストファイルになっています。(拡張子.vmg)

BEGIN:VMSG
VERSION:1.1
X-IRMC-STATUS:READ
X-IRMC-TYPE:INET
X-IRMC-BOX:SENTBOX
BEGIN:VENV
BEGIN:VBODY
Date: Fri, 28 Feb 2014 12:42:03 +0900
From: foo@example.com
Subject: TEST
Reply-To: 
To: bar@example.com
Cc: 
Bcc: 
MIME-Version: 1.0
Content-Type: text/plain; charset=Shift_JIS
Content-Transfer-Encoding: 8bit

これはテストメールです。
(メール本文)

END:VBODY
END:VENV
END:VMSG

これを以下のように修正して、拡張子emlで保存すればemlファイルの完成です。

X-IRMC-STATUS:READ
X-IRMC-TYPE:INET
X-IRMC-BOX:SENTBOX
Date: Fri, 28 Feb 2014 12:42:03 +0900
From: foo@example.com
Subject: TEST
Reply-To: 
To: bar@example.com
Cc: 
Bcc: 
MIME-Version: 1.0
Content-Type: text/plain; charset=Shift_JIS
Content-Transfer-Encoding: 8bit

これはテストメールです。
(メール本文)

要するに、以下のVMGヘッダを削除し、ファイルの拡張子を eml に変更すればOK。

BEGIN|END:VMSG
VERSION:1.1
BEGIN|END:VENV
BEGIN|END:VBODY

emlは1メール=1ファイルなので、この方法の場合、メール単位にファイルが保存される「ストレージへ保存」を使うとよいです。
逆に、UNIX mbox形式にするなどしてMUAにインポートする場合は1ファイルの方が早いので「メールデータバックアップ」の方がよいですね。

なお、X-IRMC-ヘッダはVMGのヘッダっぽいのですが、E-Mailのヘッダと同じ形式だし、内容も有用な場合がありそうなので残しています。というか、問題あるかないかという意味では、本文以降のEND:ヘッダが邪魔(メール本文に表示されてしまう)なだけなので、そこだけ削除しても移行自体には問題がないです。

##4. emlファイルをOutlookで開き、「名前をつけて保存」でmsg形式で保存します
開くのはOutlookが入っていればダブルクリックで開けます。

##5. OutlookでGmailをIMAPで読み書きできるよう設定します
結構苦労しました。
基本的にはGmailの「設定」の「メール転送とPOP/IMAP」でIMAPを有効にして、その下の設定手順のとおりにやればいいのですが、「安全性の低いアプリのアクセスをオンにする」が必要でした。(Outlookが2010っていう古いバージョンだったからかもしれません。)

##6. msgファイルをGmailにインポートします
OutlookでGmailの「送信済みメール」フォルダを開き、msgファイルをドラッグ&ドロップすればOKです。
送信メールなので「送信済みメール」に入れましたが、ドロップするフォルダはどこでもいい気がします。

最後に

エクスポートしたデータは添付ファイルもエンコードされて出力されるので、デコメもしっかり移行できました。(笑)

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