Windows Subsystem for Linux上で動くUbuntuにRubyをインストールしてみたので、その手順をメモとして公開します(目新しい情報はないと思います)。
今回は複数バージョンのRubyを使うことを想定し、rbenvとruby-buildを用いてRuby環境を構築することにしました。
rbenvとruby-buildのインストール
まずはインストール済みパッケージのアップデート
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
ruby-buildに必要なパッケージをインストール
必要なパッケージはruby-buildのWikiに記載されています。
$ sudo apt-get install autoconf bison build-essential libssl-dev libyaml-dev libreadline6-dev zlib1g-dev libncurses5-dev libffi-dev libgdbm3 libgdbm-dev
rbenvのインストール
rbenvのBasic GitHub Checkoutに従うだけ。とても簡単。
$ git clone https://github.com/rbenv/rbenv.git ~/.rbenv
bashの拡張機能が早くなるようなので、おまじない的に実行しておく(失敗しても気にしない)
$ cd ~/.rbenv && src/configure && make -C src
Pathの設定とrbenvをシェルに統合するためのおまじない
$ echo 'export PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile
$ echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.bash_profile
$ source ~/.bash_profile
ruby-buildのインストール
ruby-buildのInstallationにある"As an rbenv plugin"に従うだけ。
$ mkdir -p "$(rbenv root)"/plugins
$ git clone https://github.com/rbenv/ruby-build.git "$(rbenv root)"/plugins/ruby-build
さて、ここまで終われば後はRubyをインストールするだけです。
Rubyのインストール
インストール可能なRubyのバージョンを調べる
$ rbenv install --list
ずらずら~っとインストール可能なRubyが表示されるので、目的のバージョンを探します。
今回は2.5.0をインストールしてみました。
実行するとこんな感じにインストールが始まります。そこそこ時間がかかります。
$ rbenv install 2.5.0
Downloading ruby-2.5.0.tar.bz2...
-> https://cache.ruby-lang.org/pub/ruby/2.5/ruby-2.5.0.tar.bz2
Installing ruby-2.5.0...
Installed ruby-2.5.0 to /home/cocoabreak/.rbenv/versions/2.5.0
これだけではまだRubyを使うことができません。試しに以下のコマンドを実行してみると……
$ ruby --version
rbenv: ruby: command not found
The `ruby' command exists in these Ruby versions:
2.5.0
こんな感じにコマンドが無いよと怒られます。
これはRubyのインストールは行ったものの、どのバージョンを使用するかまだrbenvに教えてないからです。
Rubyをインストールした後に一度rehashして、使うバージョンを指定しましょう。今回はディレクトリー単位にRubyのバージョンを切り替えられるよう、localモードでバージョン指定しています。
$ rbenv rehash
$ rbenv local 2.5.0
改めてRubyのバージョンを確認してみましょう。
$ ruby --version
ruby 2.5.0p0 (2017-12-25 revision 61468) [x86_64-linux]
無事Rubyが使えるようになりました。