概要
既にインターネット上のいろいろな所に同じような情報があるが、実際に自分がSIerからWeb企業に転職(転社)するためにやったことをまとめてみる。
簡単な職務履歴
28歳以前
ITとは関係のない全く別の仕事なので省略。
28~31歳
ITエンジニア(webアプリケーション開発者)に転職。最初は小規模SIerに入社。大手SIerの一次受け、二次受けが中心の企業。
31~35歳
インターネット業界に転職。Web広告配信・メディアなどを提供している会社に入社。職種はSIer時代と同じwebアプリケーション開発者。
35歳~38歳
データ分析(AI)企業に転職。自社製品(SaaS)の開発担当。職種は変わらずwebアプリケーション開発者。
38歳~
外資系IT企業に転職。職種はITコンサルタントに変更。
このエントリーは31歳の時にSIerからWebに転職(正確には転社)した時の記録である。
転職の動機
- 下請けで元請けの指示に唯々諾々と従って仕事をすることにやりがいを感じなかったため。
- 技術的なレベルアップがなかなかできておらず、危機感を強く感じていたため。
転職活動時期
2014年の5月スタートして8月に内定。活動期間は約4ヶ月。
エントリ−
基本的には企業のHPから中途採用にエントリーする方法がメインだった。いくつかは転職サイトや転職エージェント専用のエントリーだったので、その場合は転職サイトと転職エージェントを介してエントリーした。
最終的に内定をもらったのはHPから直接エントリーした企業だった。
企業研究について
最初は数10人程度のベンチャー企業を目指していた。上場企業のように有価証券報告書がないので、HPや口コミサイトで情報を得た。
途中からは志望先を上場企業一本に絞った。口コミサイトは引き続き利用し、加えて有価証券報告書等やIR資料で財務指標を見るようにした。特に注目したのは社員一人当たりの営業利益率、利益剰余金、労働分配率などである。労働分配率は完璧には計算できないが、売り上げを分母に取って、有価証券報告書から読み取れる給与や福利厚生に当たるコストを分子にして計算した。加えて、役員報酬を入れた時の労働分配率と役員報酬を入れない時の労働分配率の2パターンを計算した。
提出した書類数と面接にたどり着いた回数
書類21社
面接7社
面接で聞かれた質問
技術的な質問以外の質問
転職の理由は何ですか。
自己紹介をして下さい。
5年後にどうなっていたいですか。
今のチームの中であなたが最も優れている能力は何ですか。
今までの仕事で一番大変だったことは何ですか。
仕事を進める上で大切にしている事は何ですか。
対人関係で苦労した事。
こんな会社は嫌だという会社はどのような会社ですか。
普段の趣味は何ですか。
仕事でhappyなこと。unhappyなこと。
弊社の志望理由を教えて下さい。
弊社に期待する事は何ですか。
入社したらどのような事をするのかイメージできていますか。
会社を選ぶ際に一番大切にしている事は何ですか。
(自分のキャリアについて)なぜそのような転職をされたのですか。
(少数の企業を志望している事について)なぜ少数がいいのですか。
卒論の内容について説明して下さい。
普段の情報収集について教えて下さい。
技術的な質問
今から渡す紙に書かれた問題をプログラミングで説いて下さい。言語は問いません。(いわゆるコーディングインタビュー)
- 回文数を少し変化させた問題
- フィボナッチ数列を少し変化させた問題
- fizzbuzz問題を少し変化させた問題
バックエンドで興味のある技術は何ですか。
JavaScriptの役割は何ですか。
Perlのメリットとデメリットを説明して下さい。
フレームワークを1から作る事のメリットとデメリットを説明して下さい。
プログラミングで大切にしている事は何ですか。
プログラミングをするとき、メモリ領域をどこまで意識していますか。
スピンロックとは何ですか。
最近印象に残った技術本は何ですか。
利用した転職サイト
- GREEN
- FindJob
- CareerTrek
利用した転職エージェント
- @Type
- ワークポート
- レバレジーズ
転職エージェントからのアドバイスとそれに対する自分の意見
- 30歳超えてるからweb企業に採用されるのは厳しい。
書類通過率が3割くらいであったことを考えると、それなりに当たっているとは思う。ただ自分の場合は年齢というよりは、エンジニアとしての経験値によるところが大きかったようにも思う。
- 事業会社はかなり忙しい。
これは会社による。全ての会社が多忙であるとは限らない。ワークライフバランスがしっかりしているところもあるし、そうでないところもある。
- 少しでも触った技術に関しては職務経歴書に書いた方がいい。
これは微妙なところで、深く理解していない技術を職務経歴書に書いておくと、面接で突っ込まれた時にうまく答えられない可能性がある。基本的にはある程度理解している技術についてのみ書くべきであると思う。