#自己紹介
初めまして、地方にてレガシーシステムと日々格闘しているcobocoboといいます。
名前からお察しの通り、俗にいうコボラーです。
30歳です。
うちの会社はその地域内ではかなり大きい方です。
しかし、担当するお客さんや業務で部署が分かれるため、一緒に仕事をするのは1~2人程度です。
そのため必然的に、開発・保守・運用を全てを担当することになっているのが現状です。
#COBOLを使ってみての所感
今回は、仕事で8年間向き合ってきて感じたCOBOLに対する所感を書いてみたいと思います。
##COBOLのいいところ
・比較的読みやすい
COBOLはプログラムを英語のような文書で記述できるようにした高級言語です。
そのため、プログラムの解読は比較的簡単です。
・覚えるのが簡単
上段と被りますが、英語のような文書で記述できるので、プログラムが書けるようになるまでも簡単です。
また、命令語もさほど多くはないためその気になれば丸暗記も可能だと思います(私はしませんが)
・10進計算が正確・簡単
COBOLの大きなメリットだと思います。
少数計算の丸め誤差に悩まされた経験はないですし、端数の切り捨て等も比較的簡単です。
・同じ業界のオジサンに好かれる
何年か前に1人で飲んでいたとき、たまたま近くにいたオジサンが同業者の方で、COBOLトークが盛り上がりました(笑) 大体40~50歳ぐらいの方だったと思います。
#COBOLの悪いところ
・冗長な記述が多い
いわゆる「おまじない」が多かったり、1つの命令語にも余計な記述が多いです。
例) Aに1を格納する → MOVE 1 TO A
A=1でいいでしょ(笑)
・開発環境が貧相
これは環境が汎用機だからだと思うのですが、開発や保守で利用するのはただのエディタです。
かなりキツイです。6000行に及ぶプログラムの変数の参照先を探すとかやってらんないですね。
Windows上で動作する方ではeclipse的な奴があるという噂ですが、見たことはありません。
・テストが難しい
IDEがないということは、それに伴いテストも難しくなります。
ですがCOBOLで構築されたシステムは、バグの影響度合いが(社会的に)大きいものが結構あります。
テストするのは難しいがバグを出したらマズイという2重苦です。
#まとめ
最終的にCOBOLというか開発環境に対する不満が大きくなってしまいました(笑)
実際のところ、COBOL自体はそんなに嫌いじゃありません。
そんなに難しくないので(笑)
それよりも、
・「開発環境の貧相さ」による作業時間の増大
・長期にわたって運用・保守されてきた「システムの構造的な歪み」
・プログラミング初期に記述されたがための「保守性の低いコード」の山
と8年間苦しめられてきましたので、それらに対する憎しみが非常に深いです(笑)
逆に言うと、この世のアンチパターンを体験してきたというのはある意味勉強になったのかな~とも思っています。
今回はこんなところで終了したいと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました<(_ _)>