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東京テクニカルカレッジAdvent Calendar 2022

Day 18

M5Stack UnitV2 AIカメラを買ったら最初にやる設定(ファームウェアアップデートとWi-Fi接続)

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M5Stack UnitV2 AIカメラとは?

M5StackシリーズのAIカメラ。非常に小型(5cm未満)で、Linuxも搭載されている優れものです。
価格は2022年11月時点で11,500円くらいでした。
PXL_20221216_095212072.jpg

USBケーブルでPCと接続し、http://unitv2.py/ を開けば画像認識機能を試すことができます。
Jupyter Notebookモードに切り替えて、自分でプログラミングすることも可能です。
FireShot Capture 050 - Unit V2 - unitv2.py.png

Wi-Fiに繋げば、PCや他デバイスと繋がなくてもOKです。
UnitV2は小型であることが最大の魅力だと思うので、やはり単体で使いたいですよね。
しかしWi-Fi接続でちょこっとハマったので、備忘録を残しておきたいと思います。

最初に行う設定

基本的に公式の チュートリアル に記載された手順に従って進めていけばOKです。
ただし、上から順番にやっていくと落とし穴があります・・・

Wi-Fi接続

チュートリアルの SSH & WIFI には、
sshログインして wpa_supplicant.conf を編集するよう記載されています。
まずはWi-Fiパスワードの暗号化から・・・

sudo wpa_passphrase [SSID] [パスワード]

すると、sudoコマンドでエラーが発生しました。

sudo: /usr/bin/sudo must be owned by uid 0 and have the setuid bit set

このエラーメッセージでWeb検索するとパーミッションの問題という記事がいくつか見つかりますが、
まだログインしかしてないのに・・・

結論としては、ファームウェアアップデートをすれば直ります!

ファームウェアアップデート

こちらもチュートリアルに記載された通りに進めれば大丈夫です。
Firmware Update

まず最新版のファームウェアをPCにダウンロードしましょう。
FireShot Capture 051 - m5-docs - docs.m5stack.com.png
ダウンロードが完了したらファイルを展開し、M5UnitV2UpdPackage.img が含まれていることを確認します。

つづいてUnitV2からSDカードを取り出し、カードリーダをPCに繋いでフォーマットします。
私はWin11標準の機能でフォーマットしました。
SDカードが認識されているドライブを右クリックし、以下の設定で実行しました。
なんとなくクイックフォーマットは外しましたが別についててもいいかもしれません。
フォーマット.png

フォーマットが完了したら、SDカード内に M5UnitV2UpdPackage.img を配置しましょう。
ファームウェア配置.png

これで準備完了です!
SDカードをUnitV2に戻し、上部のボタンを押しながらUSBケーブルを刺して電源を入れます。
公式の 動画 を参考にしてください。

再度、Wi-Fi接続

一度UnitV2にsshログイン済みの場合、以前のフィンガープリントがPCに残ってしまっているので、
削除してまっさらな状態にします。
Win11では、以下のフォルダにフィンガープリントが保存されています。

C:\Users\ユーザー名\.ssh\known_hosts

この known_hosts をテキストエディタで開き、以下の行を削除しましょう。

10.254.239.1 xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx

この行しか書かれていない場合は、ファイルごと削除してしまってOKです。

これでsshログインできるようになりました。

ssh m5stack@10.254.239.1 

Wi-Fi接続先のSSIDとパスワードを入力して、パスワードを暗号化します。

sudo wpa_passphrase [SSID] [パスワード]

暗号化されたパスワードを含むネットワーク設定が表示されるので、すべてコピーしましょう。

network={
        ssid="[SSID]"
        #psk="[パスワード平文]"
        psk=[暗号化されたパスワード]
}

wpa_supplicant.conf を編集します。

sudo nano /etc/wpa_supplicant.conf

ファイルが開いたら、先ほどコピーした内容を一番下に追加します。
このとき、#psk="[パスワード平文]" の行は消しましょう。

eapol_version=1
ap_scan=1
fast_reauth=1

network={
        ssid="[SSID]"
        psk=[暗号化されたパスワード]
}

一度UnitV2からUSBケーブルを抜き、再起動するとWi-Fiに繋がるようになります。

教訓:ファームウェアアップデートは最初にやらないとダメ!

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