まとめ
電気代とPCがロックされることを無視すれば、今のBTC価格ならGPUマシンが二台あれば月1万円以上は稼げそう
きっかけ
時はちょうど2021年元旦、やねうら王さんの以下のツイートを偶然見つけてしまいました
コロナで金融危機への不安が広がったためか、Bitcoinが高騰してしまい、現在1 Bitcoinが300万円を突破している。この相場だとGeForce RTX 3080で1ヶ月マイニングをすると18,500円ぐらいになる。そのせいか10万円前後の3080は、どこも即日完売。おかげで私は、将棋ソフト開発のための3080が買えねぇ。
— やねうら王 (@yaneuraou) January 1, 2021
そんなに流れが来ているならせっかく買ったけど寝かせていた3080(Pytorchがまだうまく動かない)を使ってちょっくらビットコインを掘ってみようと思いました。鉱夫としての下積みはモンハンでそれなりにあります。
※そこまで細かく調べられていない&まだ5日目なので、認識ずれがそこそこありそうなのはご容赦を。
※電気代については来月になったら考えるのでいったん無視して書いてます。赤字になる可能性もあります
わからなかったことと回答
以下あまりにもわからなさすぎたので当時の頭の中をメモ的に起こしたもの
マイニングってそもそも何?
- ビットコイン運営のために計算資源を提供して報酬としてビットコインをもらう行為
- 確実にもらえるわけではなく、提供した計算資源に比例した確率に応じて付与される
- ASIC(採掘専用機材) or PCを使って行う
- PCの場合はGPUで計算を行うことが主流
- 自分で行うマイニングは大別すると2つがあるらしい
- ソロマイニング
- 元々の定義通りのマイニングをそのまま行う
- イメージ:一人でマグロ釣り。釣れたらでかいけど、釣れなかったら収益はなし
- プールマイニング
- プラットフォームに自分の計算資源を提供し、それに応じた支払いを受ける
- イメージ:誰かの漁船に乗って釣りに行く。労働力の提供に対して収益を得られる
- ソロマイニング
どちらにするか?
- マイニングファームとかの存在を考えると個人用PCはおそらくミジンコのようなものだと思われる
- やってみたけど収益0でしたの可能性があるとつまらない
- プールマイニングの方を選択
- 運営が利益を出すために期待値はソロの方が上のはずだが、お遊びなのでサポートしてくれる誰かがいたほうがいい
具体的にどこでどうやってやるか?
- プールマイニングの性質上、運営者がサービスっぽい感じで提供していると考えTwitterを眺めてみたらNicehashというやつがよさそうと判断
- Nicehashは仮想通貨採掘用の計算資源の売買プラットフォームらしい
- Nicehashでどのようにやるか?
- アカウント作成し、彼らの提供しているソフトを使って計算資源の提供を行う
Nicehashのソフトの選択肢
- Nicehash OS
- https://www.nicehash.com/nhos-mining
- LinuxベースのOS
- イメージをUSBに焼き、自分のBTCアドレス(Nicehashが発行したもの)、PC名を設定してOSを起動するだけで勝手にやってくれる
- Nicehash Miner
- https://www.nicehash.com/cpu-gpu-mining
- Windowsにインストールするソフト
- こちらも開始ボタンをおしとけばあとは勝手にやってくれる
- CPUマイニングもやってくれる
実際にやってみた編
2台準備してちょくちょく動かしてみています
マシンごとに積んでいるGPU
- 1号機
- RTX 2060 Super(Cudaコア: 2176 消費電力: 160W)
- RTX 2080ti(Cudaコア: 4352 消費電力: 260W)
- 2号機
- RTX 3080(Cudaコア: 8704 消費電力: 320W)
マシンごと収益
他の用途で使っているので、かなり途中で止ているため実際にこの金額が入ってきているわけではないのですが、1日つけっぱなしにした時の金額です。1BTC=300万円で計算しています
- 1号機
- 546円/日ペース
- 2号機
- 720円/日ペース
自分の↑の数値は公式が出している金額より10〜20%くらい低いですが、レート計算が適当、GPUの細かいスペックとか設定によるものでだいたい差を説明できそうです。
https://www.nicehash.com/profitability-calculator/nvidia-rtx-3080/nvidia-rtx-2080-ti
マシンごとの温度
そもそものコア数もそうなんですが、30系の熱まわりの性能がすごいなという感想しかありません
- 1号機
- Nicehash OSで動かして以下の温度
- 2060 Super: 80℃
- 2080ti: 88℃
- 熱すぎ
- 半年前に買ったばっかりなので30系の登場もあわせてこれの涙が止まりません。。
- Nicehash OSで動かして以下の温度
- 2号機
- NicehashOSで動かして65℃
- AfterBurnerで多少OCしてからNicehash Miningで動かして71℃
やってみて原因特定まで至っていないもの
- 同じマシンでやっているはずが時間あたりの収益量が結構ばらつく
- 最大と最小でだいたい3〜4倍くらい違う
- 売買プラットフォームだから入札単価、採掘対象通貨が異なることによるものな気がする
- 夜のほうが収益量が多い
- 寒いから?
今後
- もともとの買った用途のDNN系の学習にも使いたいのでもうちょいやったらたぶん引退します
- 学習マシンの一種のベンチマークとして非常におもしろかった
- 2号機の熱が全然出ていないので内排気モデルの軽めのGPUを刺しても元の3080のパフォーマンスが落ちなさそうな気もする
- そこは要実験