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Riot.jsAdvent Calendar 2016

Day 9

Riot.jsのv2からv3でいろいろ修正・変更されたもの

Last updated at Posted at 2016-12-09

Riot.js Advent Calendar 2016の9日目です!

Riot.js(以下riot)は非常にシンプルかつ軽量で敷居も低く、とても書きやすいコンポーネント指向のUIライブラリです。(ここまでテンプレート)

v2からv3への移行する際の注意点

公式サイトのMigration from riot 2に詳細な内容が書かれていますので、そちらを読んでいただく方が早いと思いますので、ここでは単に列挙だけします。
(※日本語訳も出てます!)

  1. riot-tag属性の廃止、data-is属性を使う
  • data-isはネストしたタグでも使用可能
  • また動的なテンプレート変数(expression)にも対応
  1. スペースが入ったobservableのイベントは動作しない
  2. id, name属性でのDOMの参照を廃止、ref属性を使う
  • 参照する場合はthis.refs.hogeと書く(後でもうちょっと触れます)
  1. オブジェクトのeachメソッドによるループの書き方がvalue, key in objectに変更
  2. riot.routeが本体から分離しスタンドアローンのライブラリ化
  • 別途npmなりcdnなりでriot-routeを持ってくる必要がある
  • 書き方例:riot.route.start()route.start()
  1. mountの前にupdate, updatedイベントは発火しない
  • タグをマウント前に調整したい場合はbefore-mount, mountを利用
  • update, updatedはタグのアップデートの実行時のみ
  1. 自動preventDefaultの廃止
  2. 子タグで発生したイベントで、親タグをアップデートしない
  3. observableについて)半角スペース区切りでイベント名を複数指定できない
  • メソッドチェーンで各イベントを一つずつトリガーする
  • その代わり速度は6倍速くなった!!
  1. Scoped CSSがデフォルトに
  2. babel 5.8にはもう対応しない(使っている方のみ対象)

その他変更点

自分でも追ってみたんですが、v2でも修正されているものもたくさんありました。詳しくはリリースノートをご参照下さい。(※自分が見つけていないものもあるかもしれませんので、見つけ次第更新します!)

▼動的にロードされた子タグは親タグオブジェクトに入らない

コードを見ていただきましょう。

app.tag
<app>
  <h2> { opts.title } </h2>
  <div id="tgt"></div>

  <script>
    this.on('mount', function() {
      riot.mount('#tgt', 'child-tag')
      console.info(this.tags)
    })
  </script>
  <style>
    :scope h3 { 
      color: #4E88CC;
      float: left;
    }
  </style>
</app>

<child-tag>
  <h3>It's child tag!</h3>
</child-tag>
マウント
riot.mount('*', { title: 'Parent tag' })

上記を実行すると、consoleの出力結果にchild-tagタグは含まれません。ではappタグ内を以下のように変更してみます。

修正版appタグ

<app>
  <h2> { opts.title } </h2>
  <div data-is="{ subComponent }"></div>

  <script>
    this.on('mount', function() {
      this.subComponent = 'child-tag'
      this.update()  // 明示的にupdateを実行しないとchild-tagが反映されません
      console.info(this.tags)
    })
  </script>
  <style>
    :scope h3 { 
      color: #4E88CC;
      float: left;
    }
  </style>
</app>

これを実行すると、今度はconsoleにObject {child-tag: ee}と表示されたと思います。v3では、動的にロードされた子タグもthis.tagsで取得できるようになってました。

不具合?

個人的に使ってみて、これは不具合じゃないかな?と思ったものを書きていきます。(※今後アップデートで再現しなくなる可能性もありますので、その都度更新したいと思います)

▼ versionが取れない

現在利用しているのriotのバージョンを取得するには、riot.versionと書けばよかったですが、v3からはこれでは取得できません。どうすれば良いかもわからないため、ソース本体を参照すればド頭に書いてありますのでそれ見てます。

スクリーンショット 2016-12-08 14.55.34.png

※2017/04/09 追記
v3.3.2の時点で修正され、従来通りriot.versionで取得できます!

ref属性でも参照できないケースがある

v3からはDOMにid, name属性に代わってref属性を付けて、JavaScriptではthis.refs.名前で参照するように変わりましたが、以下のような場合は参照できません。

refでのDOMの参照
<app>
  <!-- layout -->
  <h3>{ opts.title }</h3>

  <div ref="hoge">hoge</div>
  <div>
    <input type="text" ref="fuga" value="fuga">
  </div>

  <!-- javascript -->
  <script>
    console.info(this.refs.hoge.innerText)  // ここでエラー(undefined)になる!
    console.info(this.refs.fuga.value)      // 上をコメントアウトしても、ここも同じエラーになる
  </script>  
</app>

これの対策は、scriptタグ内を以下のように書き換えると参照できます。

修正版
<script>
  this.on('mount', function() {
     console.info(this.refs.hoge.innerText)
     console.info(this.refs.fuga.value)
  })
</script>

上記で分かるように、イベントハンドラのコールバック関数内では問題なく参照できます。(onclickなど、他のものでも同様)

eachループ内ではifメソッドが機能しない

v2では動作していた以下のコードがv3では機能しませんでした。(※issue #2133にて修正されてました)


<app>
  <!-- layout -->
  <h3>Collection with if</h1>
    <div each={ item, i in items } if={i == 2}> { item.name + (i+1) } </div>

    <!-- 'show'だと動作します。
      <div each={ item, i in items } show={i == 2}> { item.name + (i+1) } </div>
     -->
  </h3>

  <!-- javascript -->
  <script>
    this.items = [
    	{name: "one"},
      {name: "two"},
      {name: "three"},
      {name: "four"},
      {name: "five"},
      {name: "six"}
    ];
  </script>  
</app>

終わりに

公式サイトにv2からv3への移行についてしっかり注意点が書いてありますので、皆さんv3を使ってみて下さい(゚∀゚)だいぶ薄っぺらい内容になってしまった。。。

明日は @cognitom さんによるES6で書くRiot - Felt編です!

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