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Ubunbu ServerにあとからDesktop環境を追加してみる

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Ubunbu ServerにあとからDesktop環境を追加してみる

背景

もとはヤフオクで手に入れた15,000円のWindows10の中古PC。
Windows運用するつもりはなく、家に余っていたHDDを詰め込んで、Ubuntu Serverとして運用。
母艦であるMacのバックアップ先、NAS、そして、仮想OSとDockerの稼働環境として運用してきました。
このUbuntuにはWindows10 Proが仮想環境で稼働しており、母艦であるMacやiPadからリモートデスクトップ接続できるようにしてありますので、事実上、Windows10の環境も手元にある、そんな構成で運用しています。
Dockerも動かしているので、いろいろな検証やいつでも使えるaws-cliのコンテナなどを運用してきました。

ところが先日、とある記事を発見し、発作的にやってみたくなりました。
やってみたところで運用に耐えられる性能を発揮できるとは思いませんが、やってみたいという衝動を抑えきれませんでした。

そのためには、Ubuntu Desktop環境が必要になります。

今回、余り使う機会は多くはないと思いますが、Ubuntu ServerにDesktop環境を追加インストールしてみることにしました。

目標

これまで使用してきたUbuntu ServerにDesktop環境をインストールし、Ubuntu Desktopとして利用できるようにする。

参考

Ubuntu 20.04 LTS に後から GUI (X Window System) を追加する

環境

実際に作業を行う前に、ハードウェア環境に少し投資しました。
まずキーボードとマウス。
これは4ポート接続タイプの切替器に1セットのキーボードとマウスを接続しています。
切り替えスイッチを押すごとに、接続されたPCでこれらキーボードとマウスが利用できるようになります。

ポート1:Mac mini
ポート2:Windows10 Pro(お客様環境VPN接続用その1)
ポート3:Windows10 Pro(お客様環境VPN接続用その2)
ポート4:空き

このポート4に5mのUSBケーブル(1,000円ぐらい)を購入しUbuntu稼働中のPCも直接操作できるようにしました。

また、モニターについても37インチTVのHDMIポートが空いていましたのでそこを利用します。
HDMI1:Mac miniのサブモニター
HDMI2:Windows10 Pro(お客様環境VPN接続用その1)
HDMI3:NINTENDO SWITCH
HDMI4:空き

これでUbuntuも他のPC同様にモニターとキーボードを手に入れることができました。
HDMIケーブルの3m、結構高くて、3,000円ぐらいしてしまいました...
どうしようか迷いましたが、やってみたい衝動が抑えきれていない状態でのお買い物だったので、観念して購入しました...

手順

環境の確認

最初に環境の確認を行っておきます。
参考にしたサイトは20.04でしたが、こちらの環境は18.04です。

$ lsb_release -a
No LSB modules are available.
Distributor ID:	Ubuntu
Description:	Ubuntu 18.04.5 LTS
Release:	18.04
Codename:	bionic

$ uname -r
4.15.0-128-generic

デスクトップ環境のインストール

以下のコマンドを実行し、デスクトップ環境をインストールします。
かなり色々インストールされるので時間がかかります。
のんびり放置して一服です...

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get -y install ubuntu-desktop

再起動

インストールが終わったことを確認したら再起動します。

$ sudo reboot

再起動後のログイン画面

正常にインストールされていればGUIのログイン画面が表示されます。
もちろん、ssh接続でのログインも引き続き可能です。

問題発生

ここで問題が発生しました。
GUIでログインができません。
IDとパスワードは間違っていません。
間違っているとエラーメッセージが表示されますが、今回はエラーは表示されず、アカウント選択画面に戻ってしまいます。

不思議に思い、ssh接続し、テスト用に別アカウントを1つ作成。
このアカウントではGUIログインが成功しました。

ということは、アカウントに何らかの権限の差があるのでは?
調べてみたのですが、原因らしい原因を突き止めることができませんでした。
試しにこちらのサイトにある「.Xauthority」の削除や、
Ubuntu Xサーバー その3 - ログインしてもログイン画面に戻される時は

こちらのサイトのunity-tweak-toolのインストールなど、
Ubuntu18.04LTSのログインループへの対処

行ったのですが、改善できませんでした。

もうしょうがない、GUIログインできるアカウントでしばらく使おうと思っていたのですが、サインインボタン左側に歯車アイコンがあることに気づきました。
この歯車アイコンをクリックすると、
・Ubuntu
・Ubuntu on Wayland
がありました。
どうやらこれまでは「Ubuntu」が選択されていたようです。
試しに「Wayland」を選択してサインインしてみたところ、なんと無事にログインできました!

「ubuntu on wayland とは」でググってみると、以下のような解説が出てきました。
image.png

ちょっと意味がわかりませんでしたが、Xサーバとしてではなく、Waylandとしてサインインしたと解釈しました。
なにはともあれ、今まで使っていた愛着のあるアカウントでもGUIでログインできるようになりました。

日本語環境化

あとはこちらのサイトを参考にしつつ、日本語環境にしました。
Ubuntu 20.04 LTS : 日本語環境にする : Server World

おわりに

ケーブルの取り回しなど、ちょっとハードウェア面の準備が苦戦しましたが、かなり快適な環境を手に入れることができました。
37インチのTVを2台左右に並べて設置していますので、左にMac、右にUbuntuを表示させて、キーボードとマウスを切り替えながら操作することができます。
もちろんこれまで同様にssh接続での操作がメインになるとは思いますが、Desktop環境があればまた違った発想も出てくるかもしれませんのでやってよかったです。

デスクトップ環境を追加インストールする手順は以前から知っていましたし、流石に苦戦することはないだろうと思っていたのですが、思わぬところで苦戦することになってしまいました。

原因を理解できていないことは課題ではありますが、これでようやく本来のやってみたかったことができそうです。

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