Code for Japan の柴田です。
この記事は、Civic Tech (シビックテック)をテーマにした、「Civic Tech Advent Calendar 2014」企画の8日目のための原稿です。他の記事は
http://qiita.com/advent-calendar/2014/civictech
の一覧から見れるようになっており、日ごとに記事が増えていく予定です。
皆さまもご存知のとおり、Code for JapanはCode for AmericaというUSにある組織をモデルに設立され、活動を行っております。Code for Americaは毎年9月ごろに年1回のサミットを行っており、本年は9/23,24,25の三日間にわたってサンフランシスコのイエルナブエナセンターオブジアーツ(YBCA)という会場でCfA summit 2014が開催されました。イベントは有料で全てのセッションが公開されているわけではないのですが、YBCAのメインステージで行われた講演については全てが映像として記録され、Youtube上で公開されています。
プレイリスト上では59本のセッションが公開されており、全部をとおして見ると8時間かかります。どのセッションも見所があり、筆者としてはシビックテックにかかわる人には全てのビデオに目をとおすことをお勧めしたいです。
とは言え、いきなり最初から最後まで全部見るというのもつらいと思うので、ビデオタイトルの和訳と講演の構成を本日の記事で解説していきたいと思います。
まず、講演内容は大きく分けて以下のように構造化されています。
(数字は上記YouTube上プレイリストのビデオ番号)
挨拶、報告 1、2、6、59
キーノートスピーチ(識者によるシビックテック全般についてのレクチャー)4、13、24、50、58
各地のフェローシップからの報告(日本代表、関さん、吉永さんによるCode for Namieもここに含まれます)3、5、15、17、25、27、28、35、38、42、43、52
オープンデータの活用 8、9、10、11、12
医療イノベーション 14、16
21世紀型購買システム 19、20、21、22、23
包摂的社会コミュニティの構築 26、29、30、31、32、33
シビックテックエコシステム 18、39、40、41
原則公開とは 44、45、46、47、48、49
市民のための市民によるデザイン 53、54、55、56、57
個別プロジェクト 7、36、51
スポンサー ナイト財団 34
お楽しみ 37
上記の分類を参考にご自分の興味のある分野からご覧になってください。
残念ながら、現時点では英語のセッションについて日本語訳はついていないのですが、Youtubeの自動字幕表示機能を使えば英語スクリプトの書き起こしを見ることが出来ます。
私個人としては最後から二つめ、58番目の前Mozilla財団CEOのジョン・リリーさんが行ったキーノートスピーチがテクノロジーの哲学を語っていて深いなぁと感じました。皆さんも、ご自分のお勧めビデオを見つけてみてください。
最後に各ビデオについて和訳タイトルを掲載しますので参考にしてください。
ビデオ番号、オリジナルタイトル、時間、 和訳タイトル
1 David Eaves Opening Remarks 10:13 デイビッド・イーブス 開会の辞
2 Jennifer Pahlka Welcome Remarks 23:01 代表ジェニファーパルカから挨拶
3 Fellowship Spotlight: Atlanta 6:06 フェローシップ・アトランタからの報告
4 Organizing For Outcomes 18:14 キーノート:結果を出すという事
5 Fellowship Spotlight: Rhode Island 6:48 フェローシップ・ロードアイランドからの報告
6 2015 Fellowship Partner Governments Announcement 4:59 2015年度フェローシッププログラム参加自治体の発表
7 When Technology and Policy Work Together: Large Lots in Chicago 12:10 技術と政策を両輪として、シカゴ市からの報告
8 It's What You Do With Data: Understanding Urban Ecosystems 12:30 オープンデータ:都市部でのエコシステムを理解する
9 It's What You Do With Data: Integrating Open Data With Operations To Fight Blight 7:32 オープンデータ:オープンデータを用いた放置家屋の管理
10 It's What You Do With Data: Targeting Foodborne Illness Outbreaks 5:23 オープンデータ:食中毒管理への機械学習とオープンデータの応用
11 It's What You Do With Data: Using Data to Drive Decisions 7:20 オープンデータ:政策決定にオープンデータを生かす
12 Panel: It's What You Do With The Data 15:13 パネルディスカッション:オープンデータセッション登壇者
13 Digital Government: Not Complicated, Just Hard 19:49 キーノート:デジタル政府は難しくない、だが・・・
14 Deepening Impact in Health 7:05 医療のイノベーションを目指して
15 Fellowship Spotlight: Long Beach 5:34 フェローシップ:ロングビーチからの報告
16 Deepening Impact in Health: The Big Thing About Small Things 7:15 医療イノベーション:小さな変化から始まる大きなこと
17 Fellowship Spotlight: Puerto Rico 5:45 フェローシップ:プレルトリコからの報告
18 The Emerging Startup Ecosystem 10:33 シビックテックのスタートアップエコシステム
19 Creating a Greater Choice of Tools: Procurement for the 21st Century; Nashville 6:09 行政ツールの刷新、21世紀の購買システム:ナッシュビル
20 Creating a Greater Choice of Tools: Procurement for the 21st Century; Oakland 5:14 行政ツールの刷新、21世紀の購買システム:オークランド
21 Creating A Greater Choice Of Tools: Procurement for the 21st Century: Amazon 5:36 行政ツールの刷新、21世紀の購買システム:Amazon
22 Creating a Greater Choice of Tools: Procurement for the 21st Century; Citymart 6:12 行政ツールの刷新、21世紀の購買システム:Citymart
23 Panel: Creating a Greater Choice of Tools: Procurement for the 21st Century 19:52 パネルディスカッション:行政ツールの刷新、21世紀の購買システムセッション登壇者
24 Challenge and Partnership: Government IT and Civic Tech 14:50 キーノート:挑戦と協業、行政ITとシビックテック
25 Fellowship Spotlight: Lexington 5:21 フェローシップ・レキシントンからの報告
26 Creating Connected Neighborhoods 11:49 コミュニティ再生を目指して:Nextdoor社のサービス
27 Fellowship Spotlight: Charlotte 10:00 フェローシップ・シャーロットからの報告
28 Fellowship Spotlight: Mesa 5:20 フェローシップ・メサからの報告
29 Building for Inclusive Community Participation 7:12 包摂的社会コミュニティの形成を目指して
30 Building for Inclusive Community Participation: Meeting Residents Where They Are 5:34 包摂的社会コミュニティの形成を目指して:いろいろな人々を理解する
31 Building for Inclusive Community Participation: Digital Equity & Community Technology 6:25 包摂的社会コミュニティの形成を目指して:デジタルに対する公平な機会を提供する
32 Building for Inclusive Community Participation: Engaging Immigrant Communities 6:50 包摂的社会コミュニティの形成を目指して:移民コミュニティへのアプローチ
33 Panel: Building For Inclusive Community Participation 18:11 パネルディスカッション・包摂的社会コミュニティの形成を目指して登壇者
34 Knight Cities Challenge - Knight Foundation 4:46 ナイト・シティ・チャレンジ - ナイト財団
35 A Very Little Lab For One Very Big City: Civic Innovation and the Megalopolis 8:43 Code for Mexico:大都市における市民イノベーション
36 Spotlight: Detroit Water Project 8:26 デトロイトウォータープロジェクトの報告
37 Ignite #CfASummit 5:16 2014年フェロー、エリックシュワルツの爆笑イグナイトトーク
38 Fellowship Spotlight: Chattanooga 5:26 フェローシップ・チャタヌンガからの報告
39 Building a Civic Tech Ecosystem: Open Data and the Chattanooga Public Library 6:38 シビックテックのエコシステム構築を目指して:オープンデータとチャタヌンガ公共図書館
40 Building A Civic Tech Ecosystem: A Data Driven Approach to Rebuilding Neighborhoods in Dallas 10:49 シビックテックのエコシステム構築を目指して:ダラス市でのオープンデータ駆動型コミュニティ再生
41 Building a Civic Tech Ecosystem: Expunging Juvenile Records with Expunge.io 8:51 シビックテックのエコシステム構築を目指して:未成年者の犯罪記録適正化とExpunge.io
42 Code for Japan: A Fellowship in Namie, Fukushima 5:46 Code for Japan:福島県浪江町でのフェローシップ
43 Fellowship Spotlight: Denver 6:50 フェローシップ・デンバーからの報告
44 Defaulting to Open 3:38 原則公開:セッションの導入
45 Defaulting to Open: How Open Data Can Build Trust in Government 5:15 原則公開:オープンデータにより築かれる行政への信頼
46 Defaulting to Open: Why Data Standards Matter 7:12 原則公開:データ標準がなぜ大切か
47 Defaulting to Open: OpenTrails: Leading a Hike Near You 5:36 原則公開:OpenTrails、近隣散策を便利に
48 Defaulting to Open: A Foundation For Data Driven Decisions 5:49 原則公開:データ駆動型意思決定の基礎
49 Panel: Defaulting to Open 15:13 パネルディスカッション・原則公開セッション登壇者
50 The Responsive City 13:33 キーノート:市民との対話をする行政
51 Spotlight: Transitmix 6:56 シビックテックスタートアップ・Transitmix
52 Fellowship Spotlight: San Antonio 7:03 フェローシップ・サンアントニオからの報告
53 Designing For and With People 4:03 市民による市民のためのデザイン
54 Designing For and With People: Building a Digital Front Door 10:35 市民による市民のためのデザイン:デジタルサービス窓口を作る
55 Designing For and With People: A User Centered Approach to City Websites 5:40 市民による市民のためのデザイン:行政サイトの市民中心デザイン
56 Designing For and With People: Understanding the Citizen Experience 5:10 市民による市民のためのデザイン:市民エクスペリエンスを理解する
57 Panel: Designing For and With People 17:10 パネルディスカッション・市民による市民のためのデザインセッション登壇者
58 140 Characters, Not Flying Cars: Maybe We Got Just What We Needed After All 15:26 キーノート:僕らが欲しかったものは空飛ぶ車じゃない、140文字だった
59 Closing Remarks - Jennifer Pahlka 15:39 代表ジェニファーパルカによる閉会の辞