改訂履歴
- 2020/6/2: コメント頂いていた箇所を修正しました
背景
- ネットワーク知識がない新社会人は研修で辛さを味わった
詳細
MACアドレス(マック・アドレス、英語: Media Access Control address)とは、ネットワーク上で、各ノードを識別するために設定されているLANカードなどのネットワーク機器のハードウェアに(原則として)一意に割り当てられる物理アドレスである。
私「なるほど、通信する際に使用するアドレスね」
IPアドレス(アイピーアドレス、英: Internet Protocol address)とは、IPにおいてパケットを送受信する機器を判別するための番号である。
私「なるほど、通信する際に使用するアドレスね」
私「は?」
注意
本記事はあくまでMACアドレスとIPアドレスの違いに特化したものであり、それぞれの詳細についてはほとんど説明しません。OSI基本参照モデルの詳細などについては他をお当たりください。
MACアドレスとIPアドレスの違い
大きな違いは、
- アドレスの付け方
- MACアドレスは物理アドレス(製品製造時に付けられて、変更不可)
- IPアドレスは人がつけるもの(変更可能)
- 使用用途の違い
- MACアドレスは「次にどの機器に伝送するか?」
- IPアドレスは「最終的にどのアドレスに伝送するか?」
これらは、人が郵便を出すのに例えるとわかりやすいと思ったので、例えます。
Aさん 「郵便を出します」
Bくん「郵便が届きます」
郵便局「郵便を届けます」
アドレスの付け方
- MACアドレスは、ネットワークに接続する機器に付けられている48bitのアドレスで変更不可
- IPアドレスは、ネットワークに接続するときに人が設定する32bitのアドレスで変更可能
これはわかりやすい違い
MACアドレスは、それぞれの名前
Aさん Bくん 郵便局
IPアドレスは、それぞれの住所
A県AA市 B県BB市 いっぱいある
IPアドレスが変更可能というのは、引っ越してしまうと住所が変わる というイメージと一緒です。
Bくんが引っ越してしまった場合、Bくんの住所(IPアドレス)は変わってしまいますが、Bくんという存在自身は変わりません。
マシンの場合は、異なるネットワークに接続する際にIPアドレスは変わってしまいますが、MACアドレスは変わりません。
使用用途の違い
- MACアドレスは「次にどの機器に伝送するか?」
- IPアドレスは「最終的にどのアドレスに伝送するか?」
郵便物も直接AさんからBくんに届けられるわけではありません。
途中でいくつかの郵便局を仲介して届きます。
ここで、「A県AA市からB県BB市」という情報がIPヘッダを意味し、「次は...」という情報がEthernetヘッダを意味します。
結論
- MACアドレスとIPアドレスはどちらも「どれに転送するか?」を示す住所となるが、性質が違う
- 感覚的でない説明は他をお当たりくださいませ