OpalはRubyと互換性のある文法を持ったAltJSです。AltJSということは、JavaScriptでできることは基本的にできるということなので、当然ながらUserScriptの作成もできます。

というわけで、UserScriptを作ってみました( https://github.com/cielavenir/ctouch/blob/master/qiita_ciel_tools/qiita_source.user.js をOpalに移植しました )。このコードを実行すると、有効なUserScriptが生成されます。

userscript.rb

# !/usr/bin/ruby
# coding:utf-8

COMMENT=%Q`
// ==UserScript==
// @name        Qiita Source (Opal)
// @namespace   com.cielavenir
// @description Show link to Qiita Markdown source.
// @include     http://qiita.com/*/items/*
// @include     http://qiita.com/*/private/*
// @version     0.0.0.1
// ==/UserScript==
`.lstrip

IO.popen('opal -c','r+b'){|io|
	io.puts DATA.read
	io.close_write
	puts COMMENT
	puts io.read
}

__END__
require 'native'
->{
	doc=Native(`document`)
	ul=doc.getElementsByClassName('itemsShowHeaderTitle_status')[0]
	return if !ul
	li=doc.createElement('li')
	a=doc.createElement('a')
	Native(a).href=Native(`location`).href.split('#')[0]+'.md'
	Native(a).textContent='Markdownを表示する'
	Native(li).appendChild(a)
	Native(ul).appendChild(li)
}.()

__END__以下がOpalのコードになっています。これをopal -cに読ませて、その出力をCOMMENTと結合する形です。COMMENTはUserScriptのマジックコメントを普通に書くことができます(%Q``としましたが、COMMENTにバッククオート入れる方は居ませんよね…？)。

まず、JavaScriptと通信するのを容易にするためにnativeモジュールをrequireし、コード全体を->{...}.()で囲みます。これはJavaScriptでコードを(function(){..})()で囲うのと同じ利点があります。
次に、Native(`document`)でdocumentオブジェクトを拾います。ここで受ける変数名をdocumentにするとグローバルのdocumentオブジェクトが潰れるようなので注意して下さい。
最後に、docを使って要素を生成し、JavaScriptのメソッドやセッタを変数をNativeでくくって呼び出せば完成です。