最近よく耳にします。フレッツ網の混雑だとか、プロバイダを変えたらいいとか、ルーターを変えたらいいとか、色々言われています。酷い時は1Mbpsを切る場合もあるようです。
実は原因はプロバイダでもルーターでも無い場合があります。
何が原因なのか
当然ながら、フレッツ網の混雑やプロバイダでの混雑などもありますが、ここ最近顕著なのはPPPoE接続時の速度低下です。
PPPoEってなに?
従来、NTTのフレッツ光系サービス(BフレッツやフレッツADSLなど)は、PPPoEと呼ばれる接続方式でインターネットに接続していました。
簡単に言えば、「IDとパスワードを使って接続する方式」です。
なぜPPPoE接続時に速度低下するのか
理由は簡単。PPPoE接続先の装置(網終端装置)がとっても混雑しているからです。
PPPoE接続先の装置はNTTの装置ですが、動画コンテンツなど負荷の高いサービスが増えてきた影響で混雑しています。
また、光コラボレーション(光卸し)の開始により、ユーザー数が増えた事もあるでしょう。
総務省によるISP事業者へのアンケート結果にも網終端装置が起因する速度低下について触れられています。
http://www.soumu.go.jp/main_content/000528647.pdf
速度を改善するにはどうすればよいか
PPPoE接続ではない、別の接続方法で接続すれば改善する場合があります。
具体的は「DSLite」「v6プラス」「IPv6高速ハイブリッド」などのIPv6を利用したIPv4インターネット接続(IPv6 IPoEと呼ばれている事が多い)方式に変更することです。
但し、全てのプロバイダで提供しているわけではありません。
代表的なところでは、「@nifty」「So-net」「IIJmio(旧IIJ4U)」「ソフトバンク光」などなどです。
注意点
IPv6を利用したIPv4インターネット接続は、PPPoEとは異なり、制約があります。
いくつかある中で、一番気を付けるべきはポート開放(NAPT)の制約です。
接続サービスにもよりますが、80番などのWell-Knownポートの開放がほぼほぼ出来なくなります。
Well-Knownポート以外でも利用できないポートがあったりしますので、RDP接続やAirVideoServerなども影響を受けます。
他にも、HGWやIPv6 IPoE対応ルーターが必須であることやHGWでPPPoE設定ができなくなるなどがありますので、導入を検討される場合は十分に気を付けて下さい。
GMOとくとくBBは、対応ルーターとセットになってたりします。
まとめ
- フレッツ光ネクストでインターネットが極端に遅い場合はPPPoE接続であることが原因かもしれない
- PPPoE接続が起因であれば続に言うIPv6を利用したIPv4インターネット接続に変更すれば改善することで改善する
- 制限もあるので注意が必要
※少し技術的な話について別でまとめる予定です。