はじめに
MySQL 5.7のサポート終了が迫っている現在、MySQL8化やDB構成の変更対応に追われている方が多くいらっしゃるかと思いますが、下記Oracle Blogsで紹介されていたMySQLの新しいモニタリングツール「dolphie」が個人的に良かったためご紹介させていただきます。
Oracle Blogs - Welcome to dolphie!
https://blogs.oracle.com/mysql/post/welcome-to-dolphie
実行環境
- OS:WSL2 Ubuntu 22.04
- python:3.10.12
- MySQL:8.0.33
dolphieインストール(※注…pythonバージョン≧3系)
# pip install dolphie
dolphieの実行
WSL2上にてMySQLがインストールされており、localhostへ接続できる事を前提としています。
# dolphie -u root --ask-pass
※24/10/05 追記
dolphie最新バージョン6.1.0では、--ask-passオプションが廃止されたため、
-mオプションでの接続設定ファイル指定(※または、-pで指定等)で接続が可能です。
# vi ~/.my.cnf
# dolphie -u root -m ~/.my.cnf
または、
# read YOURMYSQLPASS
*******************
# dolphie -u root -p${YOURMYSQLPASS}
MySQLの接続に成功するとInnoDBに関連する各種ステータスが表示されます。
グローバル変数の検索
ダッシュボード画面上で「v」を押下し、確認したい変数の一部を入力します。
※「character_set」に関するグローバル変数を確認したい場合
以下のように現在の設定値を確認する事ができます。
dolphieのその他機能について
本環境ではMySQLが単独で稼働しているため、グローバル変数の検索機能のみご紹介させていただきましたが以下のような機能があります。
ダッシュボード画面より「?」押下にて、各機能の短縮キーを確認可能です。
- レプリケーションのステータス確認
- プロセスリストの絞り込み(※ユーザ、ホスト、DB等)検索
- 特定スレッドの強制終了
- DDL・MDLの確認
- トランザクション履歴の確認
- エラーログの確認
- その他
おわりに
dolphieは日々開発が進行中で多くの便利な機能が追加されておりますので、現在MySQLのモニタリングツールを使用されていない方、代替のモニタリングツールを検討中の方のご参考になれば幸いです。