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ITIL4 ファンデーション受験記

Last updated at Posted at 2024-12-01

はじめに

皆様こんにちは。
とあるSIerでエンジニアとしてやっている知咲と申します。
今回ITIL4 ファンデーションを受験したので、(何番煎じかはわかりませんが)受験記録を残しておこうと思います。

この記事は2024年12月1日時点の情報で書いているので、ご覧になられた際には最新ではない可能性があります。
必ずPeopleCertのサイト等にて最新の情報を確認してください。

ITIL4とは

まず、ITILとは何でしょうか。
ITILという言葉でぴんと来るかもしれませんが、これ、略称です。
正式名称はInformation Technology Infrastructure Libraryと言います(長い)。
日本語で言うと情報技術基盤ライブラリー。なんか微妙ですね。
だからか。Wikipediaに日本語訳書いてなかったのは。
ITILは試験名で見かけることが多いかもしれませんが、ITILそのものは、「ITサービスを提供する上でうまくいった事例(ベストプラクティス)をまとめたもの」です。
だから最後がLibraryなんですね。

次に「ITIL4」についてです。
「4」とあるのだから、1~3があるはずですね。
調べてみると、ITILそのものは歴史が古く、1989年に初版がリリースされ、その後以下のバージョンがリリースされています。

  • 2001年:v2
  • 2007年:v3
  • 2011年:v3/2011 edition

なんかv3が2つありますね。
これは、v3リリース後にマイナーバージョンアップがなされたことによるものです。
そして2019年に最新バージョンであるITIL4がリリースされました。
(なんで「v」がついていないとか多分突っ込んじゃいけない)
4は前のバージョンと比べて何が変わったのか書こうとすると長くなってしまうのですが、重要となるキーワードの1つに「共創(コラボレーション)」があるのでこれを意識して本を読んでみると面白いかもしれません。

ファンデーション試験概要

ITILにはいくつかの資格があります。

ITIL4資格体系
※PeopleCert公式サイトより引用

各試験の詳細はPeopleCertのページを見てもらうとして、ここではファンデーションの試験の紹介をしようと思います。

ITIL4 ファンデーションは、ITILの資格体系の中でも1番下に位置する資格です。
前提資格などはなく、誰でも受験できる資格となっています。
逆に言うと、その上位の資格のほとんどはITIL4ファンデーションの資格取得が受験条件の1つとなっています。
(もう1つの条件は、その資格に紐づく研修の受講です)

2024年11月より、ITILv3の資格を持っている場合は上位資格が受験できるよう、条件が緩和されました。

試験は下記の内容で行われます。

  • 試験時間:60分
  • 試験形式:多肢選択
  • 合格ライン:65%
  • 受験料:67,793円(2024年12月時点)

試験申し込みはPeopleCert公認試験機関でできます。
私はプロメトリックで申し込みました。

試験対策

やったこと

他の試験勉強と変わらず、参考書の読み込みと問題集で問題を解くことくらいです。

買った書籍

私がITIL4を勉強するために買った書籍です。

試験勉強で使ったサイト

「ITIL4 過去問」でググると、無料の過去問サイトがヒットしてきますが、ちょっと怪しい気がしたので、私は使いませんでした。
代わりとして使ったのが下記のサイトです。

  • クラムメディア
    過去受験した方が利用されていたということで、使ってみていました。
    Webから問題を解けるのはよかったのですが、日本語が一部直訳のような部分があり解きづらかったことと、30日6000円と問題集としては少々高めなことからあまりおすすめできません。
  • PC0-003 ITIL4 ファンデーション100題 過去問題集全問解答+全問解説付き
    こちらはnoteの記事で、クラムメディアのような過去問サイトではありません。
    ただ、解説が分かりやすかったのと2000円買い切りで利用できることから、試験直前はこちらを利用していました。
    問題→正答→解説という順で並んでいるため、スマホで問題の部分だけ出すようにして使っていました。

いざ試験へ

ITIL4ファンデーション試験はCBT試験です。
受験申込の際に受験する場所・時間を予約してさくっと行ける、そんな試験です。
私は最寄りの試験会場にしましたが、行ってみるとPCスクールでした。
多分他の場所予約してもそんな感じでしょう。
受験会場での流れは想像つくと思いますので割愛します。

さて、この試験、合否判定はいつ出ると思いますか?
答えは…試験終了後です!
すべての問題を解き終えたら試験終了ボタンを押します。
そうするとローディング画面が出た後、試験結果がぱっと出てくる仕組みです。
プロメトリックのサイトに合否結果通知のことは書いてあったので、どんなものかなーと思っていたら、まさかの画面に「Pass」と出てくるだけでした。あっさり過ぎる。
試験後しばらくすると、メールでスコアレポートも送られてきます。

合格…で終わりじゃない

情報技術者試験だと、試験に合格したらそれで終わり…ですよね?
ITIL4はそんな試験とは違い、試験の有効期限なるものが存在します。
その期間、3年。
その間に更新手続をしなければいけないのですが、その方法は次の3つ。

  • 上位資格を受験する
  • PeopleCertPlusポータルという合格者専用ポータルで3年間20CPD/年を計上する
  • 同じ試験を再受験する

2個目の「CPDを計上する」って何?と思いますが、これは↓の表に書いてある活動を自身で行い、ポータルサイト上で報告→認定されればポイントがその分付与されるという仕組みです。

CPDのつけ方
※PeopleCert公式サイトより引用

ちなみに職歴が5ポイント必須となっていますが、これは仕事の中で活動を行う必要があるそうです。

では更新手続を一切やらなかった場合どうなるのでしょうか。
PeopleCertのサイトによると、合格から3年経過すると、「期限切れ」の状態となるそうです。
ただし、上位資格の受験は期限切れでも可能だそうなので、安心(?)ですね。

あ、私は正直更新どうしようか迷っています。
上位資格受験は研修+試験なのでお金がファンデーション試験以上にかかるし、再受験も決して安いわけではない。
CPDもこれポータルでの報告って英語でやらないといけないんですよね。
やりやすそうなe-ラーニングとかもどこでやっているのか未だにわかってないし。
たまにPeopleCertからメールが来るのですが、英語で心理的ハードルが高いですね…。
(ファンデーション試験受けましたーっていう人はいますが、その後更新手続しましたっていう人は見かけたことないので、そういうことなのかもしれません)

あとがき

いかがでしたでしょうか。
色々書きましたが、ITIL4の内容を知ることはおもしろかったですし、業務でこれ役立つのかなという新しい視点を得ることもできました。
この記事を読んだあなたがITILの資格を受験してみようかな、と思っていただければうれしいです。

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