Gitのリポジトリ(ソースファイル一式)を端末上にクローンする方法を、初心者向けにわかりやすく説明します!
🔹 Gitの「クローン」とは?
「クローン(clone)」とは、Gitに保存されているプロジェクトを、自分の端末にコピーすることです。
これをすると、端末上でファイルを編集したり、新しいファイルを追加したりできるようになります。
🔹 クローンする手順
✅ 1. Gitをインストールする(初めての人向け)
Gitがパソコンに入っていない場合は、まずインストールが必要です。
以下のサイトからダウンロードできます:
- Windows:Git for Windows
- Mac:Git for Mac
Macの場合
macOS に Git をインストールするには、いくつかのオプションがあります。ソース以外のディストリビューションはサードパーティによって提供されており、最新のソースリリースと一致しない可能性があることに注意してください。
macOS に Git をインストールするには、次のいずれかのオプションを選択します。
- Homebrewをインストール
https://brew.sh/
$ /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
- Homebrewをパスに追加 ターミナルで以下のコマンドを実行:
echo >> ~/.zprofile
echo 'eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"' >> ~/.zprofile
eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"
- Homebrewが正しく動くか確認
brew help
上記コマンドを実行し、Homebrewのヘルプメニューが表示されればOK!
- brewを利用し、Gitをインストール
$ brew install git
- インストールできたら、ターミナル(コマンドプロンプト)で以下を実行して確認
git --version
バージョンが表示されればOK!
Windowsの場合
✅ 2. クローンするリポジトリのURLをコピー
GitHubなどのリポジトリページを開き、「Code」ボタンをクリックすると、
「HTTPS」や「SSH」のURLが表示されるので、それをコピーします。
今回はAzure AOAIのリファレンスアーキテクチャのgitを例とします。
例:
https://github.com/Azure-Samples/azure-search-openai-demo.git
✅ 3. ターミナル(またはコマンドプロンプト)を開く
Windowsの場合:「コマンドプロンプト」または「Git Bash」を開く
Macの場合:「ターミナル」を開く
✅ 4. クローンするコマンドを実行
- git用のディレクトリ作成・移動
ターミナルで、クローンしたいフォルダ(例:C:\Users\yourname\git
)に移動してから、以下のコマンドを実行:
git clone https://github.com/Azure-Samples/azure-search-openai-demo.git
実行すると、リポジトリの内容が現在のフォルダ内にダウンロードされます。
✅ 5. クローンできたか確認
クローンが成功したら、以下のコマンドでフォルダの中を確認:
ls # Mac / Linux
dir # Windows
今回であれば「azure-search-openai-demo」があれば成功。
🔹 Gitへソースをプッシュ(アップロード)する手順
GitLabへソースコード一式をアップロードするには、Gitを使う方法が一般的です。GUI(Webブラウザ)上からのアップロードは、一度にアップロードできるファイルサイズが制限されているため、エラーになることがあります。
そのため、以下の手順で**Gitを使ってアップロード(プッシュ)**しましょう。
1. GitLabのリポジトリを作成する
-
GitLabにログインする
https://gitlab.com/rag7552512/azure-search-openai-demo -
「New Project」または「Create a project」 をクリック
-
「Blank Project」 を選択
-
必要な情報を入力
-
Project name:リポジトリ名(例:
my-project
) - Visibility Level:Public(公開)・Private(非公開)などを選択
-
Project name:リポジトリ名(例:
-
「Create project」 をクリック
2. ローカルフォルダをGit管理にする
アップロードしたいソースコードがあるフォルダを開き、**ターミナル(またはコマンドプロンプト)**で以下を実行します。
-
フォルダに移動(例:
C:\projects\my-project
にある場合)cd C:\projects\my-project
-
Gitリポジトリを初期化
git init
-
リモートURLを個人アクセストークン(PAT) を使う方式に変更
- GitLabで 個人アクセストークン(PAT) を発行する
- GitLabは現在、パスワード認証を廃止しており、**個人アクセストークン(PAT)**の使用を推奨しています。
- もしパスワードを入力しているなら、PATを使用するように変更してください。
-
GitLabで 個人アクセストークン(PAT) を発行する
- 左側のサイドバーで、アバターを選択します。
- プロフィールの編集を選択します。
- 左側のサイドバーで、「アクセス トークン」を選択します。
- 新しいトークンの追加を選択します。
- 「トークン名」にトークンの名前を入力します。
- オプション。トークンの説明に、トークンの説明を入力します。
- 「有効期限」に、トークンの有効期限を入力します。
トークンは、その日付の UTC の午前 0 時に期限切れになります。有効期限が 2024-01-01 のトークンは、2024-01-01 の 00:00:00 UTC に期限切れになります。 有効期限を入力しない場合、有効期限は現在の日付から 365 日後に自動的に設定されます。 デフォルトでは、この日付は現在の日付より最大 365 日後に設定できます。GitLab 17.6 以降では、この制限を 400 日まで延長できます。 必要なスコープを選択します。
-
個人アクセストークンの作成を選択します。
-
個人アクセス トークンを安全な場所に保存してください。ページを離れると、トークンにアクセスできなくなります。
-
GitLabリポジトリと接続(HTTPの場合)
git remote add origin https://oauth2:<YOUR_PERSONAL_ACCESS_TOKEN>@gitlab.com/rag7552512/azure-search-openai-demo.git
-
変更されたことを確認する
git remote -v
3. ソースコードをアップロード(プッシュ)する
次に、ソースコードをGitLabにアップロードします。
-
すべてのファイルを追加
git add .
-
変更をコミット(保存)する
git commit -m "初回アップロード"
-
GitLabへプッシュ(アップロード)
git branch -M main # 「main」ブランチに統一(初回のみ) git push -u origin main
-
GitLabで確認
GitLabのプロジェクトページを開き、アップロードされたことを確認します。
4. 次回以降のアップロード(変更を反映する場合)
変更があった場合は、以下の手順でアップロードできます。
git add .
git commit -m "変更内容の説明"
git push origin main
以上の手順で、GitLabへソースコードをアップロードできます!