デバッグ実行での基本操作
デバッグ実行(F5)
デバッグなしで実行するにはCtrl+F5
ブレークポイントの設定解除(F9)
ステップオーバー(F10)
ブレークポイントで一時停止中の場所から一行一行実行した場合は、F10を押す
ステップイン(F11)
一時停止中の行にある関数に入りたい場合はF11を押す
ステップアウト(Shift+F11)
一時停止中の関数から外に出たい場合はShift+F11を押す
カーソル行の前まで実行(Ctrl+F10)
forループの外まで実行したいときなどに、カーソルを実行した行まで移動してCtrl+F10を押すことで、そこまで一気に実行する
ブレークポイントについて
特定の条件の時に一時停止する方法
ブレークポイントの赤丸を右クリックで表示されるメニューから「条件」を選ぶと「ブレークポイント設定」というのがインライン(その場に表示される)で表示されるので条件を追加できる
デバック実行中にリアルタイムに値を確認する方法
一時停止させずにリアルタイムに値を確認したのであれば「アクション」というチェックボックスにチェックを入れ、入力欄に{x}のように表示したい変数を入力すると、出力すると「出力」ウィンドウにxの値が出力される
変数の値を確認・変更する方法
ステップ実行をしているときに変数の値を確認した場合はマウスカーソルを変数に重ねるだけで表示できるが、より詳しく見たい場合は、変数の場所で右クリックし「クイックウォッチ」を選ぶか、Shift+F9を押す
すでに実行中のプログラムに対してデバックする方法
デバッグしたいプログラムが別のプログラムから実行される場合やDLL(DLL(Dynamic Link Library、ダイナミックリンクライブラリ)とは、Windows環境で利用される実行可能なコードのライブラリの一種)の場合は「プロセスにアタッチ」(Ctrl+Alt+P)を使う
slnとvcxprojの役割
sln(solutionファイル)の役割
役割と概要
.slnファイルはVisual Studioのソリューションを表すファイルで、ソリューションは複数のプロジェクトをまとめた単位で、一つのアプリケーションやライブラリ、または関連する複数のコンポーネントをひとまとめにして管理するために使われる
主な内容
・プロジェクトの参照
ソリューションに含まれる各プロジェクトのファイルパスや識別情報が記述されている
・ソリューション固有の設定
ビルド構成(Debug/Release)や、ソリューション全体に影響する設定、各プロジェクト間の依存関係の情報などが含まれている
・ファイル形式
プレーンテキスト形式で、Visual Studio によって自動生成・編集されている
.vcxprojファイル(Visual C++ プロジェクトファイル)
役割と概要
・個別プロジェクトの設定:
.vcxproj ファイルは、Visual C++ 用のプロジェクトファイルであり、C++ のソースコード、ヘッダーファイル、リソース、コンパイラのオプション、リンカ(プログラムの各部品(オブジェクトファイルやライブラリ)を結合し、実行可能なプログラムを生成する重要なツール)の設定など、プロジェクト固有の情報を管理します
主な内容
・ファイルのリスト
・ビルド設定
・参照設定
・XML形式
全体の流れ
ソリューションファイル(.sln)は複数のプロジェクトをまとめるコンテナのようなもので開くと各プロジェクトの情報も自動的に酔いこまれプロジェクト間の関係や全体のビルド設定が反映される。その後プロジェクトファイル(.vcxproj)は実際のコードや設定が記載されたファイルでこれに基づいて、Visual Studioが実際のビルドプロセスを実行する