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「パッケージ管理システムとは」by Windowsユーザー

Last updated at Posted at 2016-02-04

いままでWindowsユーザーだった私が、CentOSを触り始めました。
いろいろ設定をしようとすると、「yumでインストールします・・・」などという見慣れない言葉が。。。
インストールって「インストーラーをダウンロードして・・・」というやり方じゃないの?というあたりの話です。

#環境
今回はCentOS(RedHat系)の環境を元に話を進めます。

ソフトウェアをインストールするとき

OSに何らかのソフトウェアをインストールする場合。
Windowsだとインストーラーをダウンロードし、そのインストーラーを使ってソフトウェアをインストールします。
Linuxではインストーラーではなく、パッケージ管理システムでパッケージ(ソフトウェア)をインストールします。

yumはRedHat系ディストリビューションのパッケージ管理システムで使用されるツール(コマンド)です。

※ディストリビューションとは
Linuxの配布形態のことを指します。
Linuxはカーネルの部分のみ(核となる部分)を指し、そのほかの便利なプログラム(デスクトップ向け環境で使うソフトウェアなど)は含まれていません。
ディストリビューションにはカーネルとこれらのプログラムがまとめられており、ユーサーはディストリビューションを使用することで実用的な環境を簡単に構築できます。
ディストリビューションには、Fedora、CentOS(RedHat系)、Ubuntu(Debian系)などがあります。

RedHat系ディストリビューションではyumというパッケージ管理のツールがあるように、そのほかのディストリビューションにもそれぞれ異なるツールがあります。

ディストリビューション ツール
RedHat系 RPM、yum、dnf
Debian系 dpkg、dselect、apt

パッケージとは

ソフトウェアに関わるファイル一式がまとまったものをパッケージといいます。
「ソフトウェアに関わるファイル」には、設定ファイルやドキュメント、プログラム本体、プログラムが動くために必要なライブラリなどが含まれます。
パッケージには形式があり、その形式はディストリビューション毎に異なります。

パッケージの形式

ディストリビューション パッケージの形式
RedHat系(Fedora、CentOS) RPM
Debian系(Ubuntu) deb

#パッケージ管理システムでできること
パッケージ管理システムでパッケージ(ソフトウェア)をインストールできる、と上記で述べましたが、パッケージ管理システムではそのほかのこともできます(すべてのパッケージ管理システムに必ず備わっているというわけではありません)。

###パッケージのインストール、アンインストール、更新
パッケージを指定して、パッケージのインストール、アンインストールができます。
また、すでにインストール済みのパッケージをアップデートすることもできます。

###パッケージ同士の依存関係の解決
パッケージをインストールするときに、他のパッケージがインストールされていることが条件になっている場合があります。
パッケージ管理システムではこれらの依存関係を把握し、依存関係が損なわれてしまうようなインストール(あるいはアンインストール)に警告を出します。

###パッケージはどこから持ってくるのか
リポジトリから持ってきます。
私たちは「リポジトリがどこにあるのか」を意識する必要はありません(実際はWeb上のどこかにあります)。
パッケージ名を指定することでシステム側でリポジトリを探して、パッケージを探してくれます。
このようなことができるのは、ディストリビューションによって公式にサポートされた「公式リポジトリ」に対してです。
非公式のリポジトリもありますが、それらはパッケージ管理システムに登録することで使えるようになります。

#まとめ

  • Linuxでソフトウェアをインストールするときは、インストーラーを使うのではなく、パッケージ管理システムを使用することが多い
  • パッケージ管理システムを使うにはyumなどのツールを使用する
  • ソフトウェアはパッケージという形でリポジトリに登録されている
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