Windows端末において、ファイルサーバの共有フォルダを全てのユーザーで利用させたいことがあります。
ネットワークボリュームはユーザー毎に接続されるため、通常はそれぞれのユーザーで接続処理が必要です。
ユーザーには接続のための認証情報を知られることなく、ログイン時に自動でネットワークボリュームを接続する方法を記載します。
概要
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cmdkey
コマンドで認証情報 (資格情報) をWindowsに事前に保存しておく - スタートアップスクリプトでネットワークボリュームに接続する
資格情報を cmdkey
で保存する
cmdkey
コマンドを利用すると共有フォルダをネットワークボリュームとして接続するときに必要な認証情報をWindowsに保存することができます。
コマンドプロンプトまたはPowerShellを管理者権限で起動し、次にようなコマンドを実行します。
cmdkey /add:<サーバー名> /user:<ユーザー名> /pass:<パスワード>
もし、¥¥192.168.10.2¥shared 共有フォルダに、ユーザー名 username、パスワード passw0rd で接続するのであれば、次のようになります。
cmdkey /add:192.168.10.2 /user:username /pass:passw0rd
設定されているか確認
cmdkey /list
で登録されている資格情報を見ることができます。
出力例
現在保存されている資格情報:
ターゲット: Domain:target=192.168.10.2
種類: ドメイン パスワード
ユーザー: username
ネットワークドライブに自動で接続する
資格情報が保存されていれば net use
コマンドでネットワークドライブとして接続することができます。
次のようなバッチファイルを C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu
に作成します。
mount.bat
net use Z: \\192.168.10.2\shared /persistent:yes
これにより、どのユーザーがログインしてもZドライブとして共有フォルダが利用できるようになります。