目的
- Hyper-V VM上でOpenCoreを使用できるようにする
- これによって何が出来るかは不明
- macOSは起動せず(VMのハードが不明)
Hyper-V VM上でOpenCoreを起動させる記事です
これを活用し何かに成功したり、この記事が役立つような事があればコメントで教えていただけると嬉しいです
手順
1. 空の仮想マシンを作成する
Hyper-V Managerから仮想マシンを作成します。UEFIブートを使用するため、必ず第二世代を選択してください。VM名はOpenCore
とします。これに関してはネットに大量に情報があるので割愛します。
作成後、以下のように設定してください。
-
Security
->Secure Boot
->Enable Secure Boot
- (必須) チェックを外す
-
Memory
->Dynamic Memory
->Enable Dynamic Memory
- (推奨)チェックを外す
-
Processor
->Number of virtual processors
- (推奨) 4 ※後述
-
Checkpoints
->Checkpoint Types
->Enable checkpoints
- (推奨) チェックを外す
-
Automatic Start Action
- (推奨) Nothingを選択
-
Automatic Stop Action
- (任意) Shut down guest operating systemを選択
デフォルト値はホストコンピューターが物理コア数のようです。OpenCoreはコンシューマ向けプロセッサを想定している為、なるべく2~8コアなど一般的な数値としましょう。HEDTは動作事例が少ないのでステップ3で苦戦を強いられるかもしれません。
2. 空のVHDXを作成・初期化する
作成
ここでは、パスをC:\work\OpenCore.VHDX
とします。
PowerShell(管理者)
md C:\work\
diskpart
create vdisk maximum=1024 file=C:\work\OpenCore.VHDX type=expandable
exit
初期化
PowerShell(管理者)
Mount-VHD -Path "C:\work\OpenCore.VHDX"
diskmgmt.msc
ディスクの初期化ポップアップが出てくるので、MBRで初期化します。初期化したVHDXで"新しいシンプルボリューム"を実行し、ウィザードに従って初期化します。ここではドライブレターをD:
とします。フォーマットはFAT32です。
これでVHDXの作成・初期化は完了です。
引き続き、OpenCoreを導入していきます。
3. OpenCoreを導入する
OpenCore EFIの構築はホスト構成に強く依存するので割愛します。
dortania OpenCore-Install-Guideなどを見てホストコンピューターに合うよううまく構成してください。
例:今回のホスト構成
Ryzen Threadripper 1950X DDR4 64GB ASRock Fatal1ty X399 Professional Gaming
EFIはこちらのGitHubリポジトリよりお借りしました。
(マザボの型番 OpenCore site:github.com
などで調べると、構成済みのEFIが配布されている場合があります。)
EFIが完成(または入手)できたら、EFI
フォルダーをDドライブのルートにコピーします。
完了したら、OpenCore.VHDXのマウントを解除します。
PowerShell(管理者)
Dismount-VHD -Path "C:\work\OpenCore.VHDX"
これでD:
は解放され、OpenCore起動用の仮想ディスクファイルは完成です。
4. Hyper-V仮想マシンにOpenCoreを適用する
Hyper-V仮想マシンに作成したOpenCore入りVHDXを追加します。
PowerShell(管理者)
Add-VMHardDiskDrive -vmname OpenCore -Path C:\work\OpenCore.VHDX
Hyper-V Managerを使用する場合:
- 1で作成した仮想マシンを選択
- 右のメニューから
Settings...
をクリック- ハードウェアの
SCSIコントローラー
を選択Hard Drive
を選択してAdd
をクリック
起動
Hyper-V Managerから仮想マシンをダブルクリック -> Start
下記の画面になれば成功です。
起動後、一瞬文字が映ってブラックアウトする場合は、一時停止/再開で改善するかもしれません。(Hyper-Vのバグかな?)
最後に
お疲れさまでした。誤りなどがあればお知らせください。活用事例やアイデアも嬉しいです。
参考文献
編集履歴
#3. 05/17 2024 リンク切れを修正
#2. 09/17 2023
#1. 09/16 2023