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Hyper-V VMでOpenCoreを使用する

Last updated at Posted at 2023-09-16

目的

  • Hyper-V VM上でOpenCoreを使用できるようにする
  • これによって何が出来るかは不明
  • macOSは起動せず(VMのハードが不明)

Hyper-V VM上でOpenCoreを起動させる記事です

これを活用し何かに成功したり、この記事が役立つような事があればコメントで教えていただけると嬉しいです

手順

1. 空の仮想マシンを作成する

Hyper-V Managerから仮想マシンを作成します。UEFIブートを使用するため、必ず第二世代を選択してください。VM名はOpenCoreとします。これに関してはネットに大量に情報があるので割愛します。

作成後、以下のように設定してください。

  • Security -> Secure Boot -> Enable Secure Boot
    • (必須) チェックを外す
  • Memory -> Dynamic Memory -> Enable Dynamic Memory
    • (推奨)チェックを外す
  • Processor -> Number of virtual processors
    • (推奨) 4 ※後述
  • Checkpoints -> Checkpoint Types -> Enable checkpoints
    • (推奨) チェックを外す
  • Automatic Start Action
    • (推奨) Nothingを選択
  • Automatic Stop Action
    • (任意) Shut down guest operating systemを選択

デフォルト値はホストコンピューターが物理コア数のようです。OpenCoreはコンシューマ向けプロセッサを想定している為、なるべく2~8コアなど一般的な数値としましょう。HEDTは動作事例が少ないのでステップ3で苦戦を強いられるかもしれません。

2. 空のVHDXを作成・初期化する

作成

ここでは、パスをC:\work\OpenCore.VHDXとします。

PowerShell(管理者)

md C:\work\
diskpart
create vdisk maximum=1024 file=C:\work\OpenCore.VHDX type=expandable
exit

初期化

PowerShell(管理者)

Mount-VHD -Path "C:\work\OpenCore.VHDX"
diskmgmt.msc

ディスクの初期化ポップアップが出てくるので、MBRで初期化します。初期化したVHDXで"新しいシンプルボリューム"を実行し、ウィザードに従って初期化します。ここではドライブレターをD:とします。フォーマットはFAT32です。

これでVHDXの作成・初期化は完了です。
引き続き、OpenCoreを導入していきます。

3. OpenCoreを導入する

OpenCore EFIの構築はホスト構成に強く依存するので割愛します。
dortania OpenCore-Install-Guideなどを見てホストコンピューターに合うよううまく構成してください。

例:今回のホスト構成

Ryzen Threadripper 1950X
DDR4 64GB
ASRock Fatal1ty X399 Professional Gaming

EFIはこちらのGitHubリポジトリよりお借りしました。
(マザボの型番 OpenCore site:github.comなどで調べると、構成済みのEFIが配布されている場合があります。)

EFIが完成(または入手)できたら、EFIフォルダーをDドライブのルートにコピーします。
完了したら、OpenCore.VHDXのマウントを解除します。

PowerShell(管理者)

Dismount-VHD -Path "C:\work\OpenCore.VHDX"

これでD:は解放され、OpenCore起動用の仮想ディスクファイルは完成です。

4. Hyper-V仮想マシンにOpenCoreを適用する

Hyper-V仮想マシンに作成したOpenCore入りVHDXを追加します。

PowerShell(管理者)

Add-VMHardDiskDrive -vmname OpenCore -Path C:\work\OpenCore.VHDX

Hyper-V Managerを使用する場合:

  1. 1で作成した仮想マシンを選択
  2. 右のメニューからSettings...をクリック
  3. ハードウェアのSCSIコントローラーを選択
  4. Hard Driveを選択してAddをクリック

起動

Hyper-V Managerから仮想マシンをダブルクリック -> Start
下記の画面になれば成功です。

  • OpenCore Release版
    image.png

  • OpenCore Debug版
    image.png

起動後、一瞬文字が映ってブラックアウトする場合は、一時停止/再開で改善するかもしれません。(Hyper-Vのバグかな?)

最後に

お疲れさまでした。誤りなどがあればお知らせください。活用事例やアイデアも嬉しいです。

参考文献

Testing UEFI on Hyper-V

編集履歴

#3. 05/17 2024 リンク切れを修正
#2. 09/17 2023
#1. 09/16 2023

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