※この記事ではiPhone/iPadを所有している、Pytoを購入できる、Pythonの基礎知識があることを前提としています。
##導入
こんにちは。
chibibakuと申します。今回は、iPhoneでPythonが利用できるPytoというソフトウェアを紹介+モバイル独自の機能を活かしたソフトウェアを作成しようと思います。
##今回の内容
Pytoとは
Pyto購入と、UIの見方
モバイル独自の機能とは?
実際に書いてみる
#Pytoとは
Emma Labbé氏の開発した、iPhone上でPythonのIDLE、プログラムが扱えるソフトウェア。Emma氏は他にもiPhoneでC開発のできるアプリも公開されてました。
公式サイト
https://pyto.app/
ドキュメント
https://pyto.readthedocs.io/en/latest/
執筆(2021/10/26)直後にアクセスされた方には日経ソフトウェア誌をお読みになった方もいらっしゃるかと思います。Pytoは前述の通りiPhoneで様々なコードを書くことができるソフトですが、実際どの程度のパフォーマンスが得られ、ライブラリはどの程度使用できるのかを、気になったので購入/検証しまとめてみます。
#Pyto購入と、UIの見方
特別な手順は不要です。
AppStoreからPytoと検索し、ダウンロードしてください。最初の3日は無料で全機能使えます。それ以降は購入となります。購入は機能の制限された370円のLite版と、全ての機能が使えるFull版があります。
Lite版は基本ライブラリのみ使えます
Full版は基本ライブラリの他3rd partyライブラリも使用可能になります。
私は元から継続して使うつもりでしたので1220円のFull版をあらかじめ購入しました。
起動すると"ファイル"アプリのような画面になると思います。左上のハンバーガーメニューから、Pytoメニューを開けます。(自分のファイル内容が写っているため、一部を隠しています。)
メニューには以下のような項目があります。
メニュー | 説明 |
---|---|
Scripts | 自分の書いたスクリプトを表示ます。 |
Projects | 不明。プロジェクト |
REPL | Python IDELを表示します。 |
Run module | python -m で直にライブラリを呼び出せます。 |
PyPI | ライブラリを管理。PyPl(後述)からライブラリを検索,ダウロードできます。 |
Loaded modules | 利用可能なモジュール一覧を表示します。 |
Examples | Pyto独自の機能、有名ライブラリのコード例数十種をみることができます。 |
Documentation | https://pyto.readthedocs.io/en/latest/index.html と同じ内容をApp内で閲覧できます。 |
#モバイル独自の機能とは?
GPSや、加速度、方位といったものです。
各種センサーを取得できます。
例ではGPSから位置を取得し、1秒おきに表示します。
import location
import time
#↓こいつを書き忘れると動かない 何度もやらかしたので気をつけて..
location.start_updating()
while True:
print(location.get_location())
time.sleep(1)
#location = location.get_location()
#print(locdata[1],locdata[0])
このコードでは、位置情報取得から帰ってきた値を直にPrintに送って表示します。緯度経度のみ取得する場合はPrintをコメントアウトし、最後の二行をコメントアウト外して実行してください。
パソコンで実行しようとしたそこの君!importでコケるからな
#実際に書いてみる
大変長らくお待たせいたしました。本題でございます。
今回は、実行すると位置情報をウィジェットに表示するアプリをつくろうかとおもいます。iOS15がリリースされた今、iOS13を使っているユーザーはあまりいないと思いますが、ウィジェットが使えるようiOS14以降にアップデートしておいてください。
これ以降は長くなりますので記事を分割して書こうと思います。以下リンクにお飛びください。
https://qiita.com/chibibaku/items/fdca68daf829458ff1fd