学生時代は、デスクトップパソコンを使うときぐらい、フルキーボードでも邪魔にならないと言う認識で、小さいキーボードを使う人を見て、頭おかしいのかと思ってしまった。
いまでは、頭のおかしい人の仲間入りをしている。
やはり、置く場所に困らないとは言え、キーの端から端まで手が届かないキーボードを使うのはかなりしんどい。
そのため、スピーチとスカートは短い方が良いと言う。
そして、デスクトップパソコンに限らず、キーボードはコンパクトなのがいい。
手を大きく動かさなくても全てのキーに手が届き、それでいて大概の記号を入力できるのだから小は大を兼ねる
と言うべきだろう。
(大は小を兼ねる時代は終わりだよ)
と言うことで、8月上旬にコンパクトキーボードを購入したのだが、先日ようやく発送が行われ、数日前に受け取った。
早速使うつもりだったが、キー交換が出来ずに困っていた。
しかし、猛者はどこにでもいるようで、解決方法を公開しており、それを私が日本語で解説することにした。
You can swap Fn1 with PN. Here is what I did (I have upgraded firmware).
公式ページ(日本代理店):(株)アーキサイト COREシリーズ(英語配列)
日本代理店管理のファームウェアアップデート:現在Version 1.04.05.L1について
※exeファイルなので、WindowsOSのみでアップデート可能。
メーカーページ(公式):Vortexgearのキーボード
#PnとFn1
Pnキーの役割は、キーマップ入れ替え用の確定キーとして存在する。
しかも、左スペースの左側に位置する。なぜに押しやすい位置に、押さないキーを配置するのか・・・。
Fn1キーの役割は、キーキャップに赤字で刻印された文字を打てる。
例えば、F1〜F12・数字・ちょっとした記号で、頻繁に使うキーになる。
何故に押しにくい場所にあるのか・・・。
##キーマップ変更(入れ替え)
押す頻度が高いキーが押しにくい場所にあるならば、入れ替えなければならない。
しかし、公式ページに従って変更しても変わらない。
特殊キーなので、安易に変えられないようになっているのだろう。
と言うことで、以下の手順を行う。
※ファームウェアは、最新版であること。
-
任意のレイヤーに変更(遷移)する。
Fnキー + レイヤーキー
<キーが、レイヤー1(L1)
>キーが、レイヤー2(L2)
Shiftキーが、レイヤー3(L3)
もちろん、レイヤー0(L0)はMキーだが、このレイヤーではキーマッピングは出来ない。 -
Pnキーと左Shiftキーを押す。
注意点は、Pnキーを先に押すこと。逆では認識しない。 -
右スペースキーの左側が点灯するのを待つ(スペースキーの間)。
(作業はない) -
Fn1キーを押す。
作業終了
###点灯具合
以下の画像は、緑色に光っている。
レイヤーに関係なく、緑色のようだな。
キー入れ替えのときは、光の強さは気にならないが、むしろ強い方が視認がしやすくて良い。
しかし、普段のLED光量は、もう少し抑えて欲しい。
抑える方法はない(物理的に、LEDの箇所にテープを貼れば良いと思うが、めんどう)。
###おまけ
上記で、
Pnキーと左Shiftキーを押す。
を実施した場合は、PnキーとFn1キーが入れ替わった。
それをFnキーと左Shiftキーで実験した。
そうした場合、FnキーにFn1キーが割り当てられた。
しかも、Fn1キーとPnキーを入れ替えてから試したのだが、Fn1キーが元の位置に戻っている。
任意の場所に移動できないのは、かなり不便きわまりない。
###おまけ(Fnキーとxxxキーの入れ替え)
以下のキーと入れ替えが可能だが、Pn・Fn1を入れ替えていた場合、戻る。
また、リセット方法は、通常のFnキーを利用する(Fn+R)。変更後のキーではない。
- 左Spaceキー
- 右Spaceキー
- 左Ctrlキー
- 左Winキー
- 左Altキー
- Pn ←上記で説明済み。
現時点で上記以外は変更出来ない。
以下、変更出来ないキー一覧
- 右Ctrlキー
- 右Menuキー
- 右Altキー
- 右Shiftキー
- 左Shiftキー
- Enterキー
- バックスペースキー
- Delキー
- Escキー
- Tabキー
これだけを見ても使い勝手の悪いキーボードに感じる。
####左Spaceキー(Swap Fn)
私はコントロールキーとして使っているが、頻繁に矢印キーやHome・PageUpなどを使う人には押しやすい配置になるだろう。
-
Fn+左Shift
スペース間が緑色に光る。 -
LSpace ←これを使えるようにする。
変更後のFnキーは、スペースキーに変わる。
####右Spaceキー(Swap Fn)
左ではなく、右がいい人用
-
Fn+LShift
スペース間が緑色に光る。 -
RSpace ←これを使えるようにする。
変更後のFnキーは、スペースキーに変わる。
####左Ctrlキー(Swap Fn)
手が小さいとは思っていないが、押しにくい位置にある場所に移動させたい場合には有効な配置変更だろう。
-
Fn+LShift
スペース間が緑色に光る。 -
LCtrl ←ここで使えるようにする。
変更後のFnキーは、Ctrlキーに変わる。
ちなみに、右下のCtrlキーには配置できない。
####左Winキー(Swap Fn)
左下のCtrlキーに比べれば押しやすいかも知れないが、頻繁に使う場所では無いと思うのだが・・・。
-
Fn+LShift
スペース間が緑色に光る。 -
LWin ←ここで使えるようにする。
変更後のFnキーは、Winキーに変わる。
####左Altキー(Swap Fn)
左下のWinキーに比べれば押しやすいかも知れないが、頻繁に使う場所では無いと思うのだが・・・。
-
Fn+LShift
スペース間が緑色に光る。 -
LAlt ←ここで使えるようにする。
変更後のFnキーは、Altキーに変わる。
###おまけ(Fn1キーとxxxキーの入れ替え)
Fn1キーを基準に入れ替えることは出来ない。
Fnキーと入れ替えるか、Pnキーと入れ替えるだけになる。
###おまけ(Pnキーとxxxキーの入れ替え)
以下のキーと入れ替えが可能だが、Pn・Fn1を入れ替えていた場合、戻る。
- 左Spaceキー
- 右Spaceキー
- 左Ctrlキー
- 左Winキー
- 左Altキー
- Fn1 ←上記で説明済み。
Fnキーと同じ手純になるはずなので、記載省略。
#キーキャップ入れ替え
キーキャップが同じ大きさなので、入れ替え可能だ。
入れ替えない理由はない。
そのため、普通に入れ替える。
たいした技術はいらない。
##元の場所
入れ替え前の画像
##入れ替え後
After画像
PnキーとFn1キーのキーキャップを入れ替えているが、他はそのままだ。
#キースイッチ入れ替え不可
スイッチ交換可能に見えるが、交換可能なのはキーキャップだけのようだ。
きっと半田固定しているのだろう。
裏蓋を開ける勇気は無いので、未確認だが・・・。
交換できないのは残念だ。
基板露呈
世の中には物好きがいるようで、わざわざばらしてPCBを確認している人がいる。
Vortex CORE 40% mechanical keyboard - unboxing and first look
何かしらのProMicro(?)を取り付けて、HHKBにQMKを取り付けたようなことをするのかと思ったが、確認しただけで終わっていた。
英語が分からないため意図が分からず困惑する。
#感想
ErgoDoxEZになれたせいか、格子配列ではないのが原因で、打ち間違いをしてしまいそうだ。
それでも打ちやすいキーマップに変更出来たのは良かった。
しかし、記号などは左にずれているため、今後右に寄せようと思う。
メーカーページを眺めていたらPOK3R(ポーカー3)も欲しいと思い始めてきたが、海外からの取り寄せは躊躇する。
#おまけ(Version 1.04.05.L1について)
以下が更新内容になる。
以下、私の状況。
現時点での最新版に更新済みだ。
このバージョンで、変更した。
##キーバインド
キーバインドとは、キー押下とその機能を変更することを指す。
##キーマップ
キーマップとは、キー割り当てのことらしい。
作業そのものをキーマッピングというはず。
##今回の作業
今回は、キーマップと表現してしまったが、キーバインド
が適切な表現だろうか。
キーの役割を考えて、それを元にキーを入れ替えたことで、キーバインドをしたことになり、ちょっとした作業に異なる表現を使うのが適切だろうか。
なかなか表現に困るが、キーボード操作には影響しないため、取りあえず気にしないことにする。
以上だ。