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ErgoDoxEZ起動魔法

Last updated at Posted at 2018-09-14

一般的なキーボードであれば、何の気に無しに普通に使うことだろう。
まるで、目の前に和食が出されれば、普通に食事するかのごとく・・・。
しかし、ErgoDoxEZは、見た目からして奇っ怪だ。
なにせ、左右分離しているのだから見た目だけでも目を引く存在かと思う。
普通というのが何か分からなくなることだろう。
そして、今宵、見た目だけでなく魔法を掛けてご覧に入れましょう。
さぁお立ち会い。
これを見ているあなたに魔法が掛かればお慰め。

Bootmagic

何が魔法なのかよく分からないため、少し調べてみた。
Bootとは、パソコンが起動することを表すようだ。
Magicとは、魔法とか何とか・・・。

で、QMKで言うBootmagicとは、キーボードのキー役割をキー押下のみで変更してしまうことらしい。
要は、いままでのキー内容の変更には、〜.hexファイルを読み込み直す必要があった。それをせずに変更してしまう。

ただ、キー押下で変化するわけではなく、きっかけが必要になる(キー押下でも出来る)。
それがBootmagicに特化したキーともう一つのキーの組合せで動くようだ。

接頭辞

先日投稿のModは、キーコードの接頭辞としてmod_が付いたキーコードだった。
通常は、KC_AKC_BSPACEなどだが、MODはMOD_LCTLMOD_RGUIなど。
今回もご多聞に漏れず専用の接頭辞が存在する。

それが、MAGIC_だ。

そのまんまという・・・何のひねりもないため、分かりやすくていい。

rules.mkでは、まだ必要の無い情報かな。
下記のキー押下によるキー入れ替えのときに、接頭辞を意識する必要が出てくる。

下準備

通常は有効らしいが、キーボードによっては無効になっているそうだ。
我らがErgoDoxEZは、どうやらそれらしい記述が見当たらないため、勇者によって魔法が封印されているようだ。
勇者のくせに生意気だ。
私が復活の呪文を唱えてくれるわ。

クローンディレクトリ¥github_repository¥qmk_firmware¥keyboards¥ergodox_ez¥keymaps¥chesscommands¥rules.mk
BOOTMAGIC_ENABLE = full

過去の投稿でも同じようにrules.mkを変更するのだが、有効になったように感じない。
もしかしたら私の中二病が原因で、今回の病症は発病してくれないのかも知れない。
この病を治すのが先か、解決するのが先か・・・。

ちなみに、引数に渡すのはyesではなく、fullなのでお間違えのないように。
分かりましたか?
Yes?
or
No?
答えは、full.
yheeeee.

驚きというか・・・驚き

大した作業ではないのだが、コンパイルし直しただけなのに、容量に変化があった。

bigHex.jpg

今回の追加をしたときの再コンパイルにて、Your file is too big!のメッセージが出てきたときは驚いた。
rules.mkファイルの有無で容量が変化するため、何かしらの役割を担っていると思われる。
まさか、こんなところでオカモト スーパービックボーイが出現するとは・・・。
LEDの点灯箇所をコメントアウトして対処した。

実際の使用例

何もしなければ、SpaceキーがBootmagicキーに設定されており、この"Spaceキー+きっかけとなるHotKey"の組合せで魔法が発動する。
※変更方法は、下記のrules.mk依存のHotKeys変更で対応可能

例)Space + 右Alt ←右GUIに切り替わった。
など。

そして、やり方は、以下の通り.

  1. ケーブルを抜く(ErgoDoxEZキーボードが何もコンピュータなどに接続されていない状態にする。)
  2. 任意のキー(Space + 右Alt)を押し続ける。
  3. ケーブルを接続する。
  4. Bootmagic(今回はSpace)キーを離す。
  5. 今回の例で言う右Altキーを離す。
  6. キーが変わっていることを確認する(今回の例で言えば、右Altが右GUIに変わる)。

注意すべき事は、旨く認識せず、入れ替わらないことがあること。
しかし、何度か挑戦すれば入れ替わる。
キーを離す順番を気をつけなければならない。

しかし、私の環境では、当然のように出来なかったが、一応 以下HotKeyをまとめる。

きっかけのキー(HotKeys)

デフォルトのBootmagicキー(Space)との組合せで発動するホットキー一覧

番号 Hotkey Description 原本 備考
Escape EEPROMのBootmagic設定を無視する Ignore Bootmagic configuration in EEPROM 入れ替えることが出来なくなる?
B ブートローダに入る(どういう意味?) Enter the bootloader 有効にする?
D デバッグモードに入る(シリアル用) Toggle debugging over serial 試していない.
X デバッグモードに入る(キーマトリクス用) Toggle key matrix debugging 試していない.
K デバッグモードに入る(キーボード用) Toggle keyboard debugging 試していない.
M デバッグモードに入る(マウス用) Toggle mouse debugging 試していない.
Backspace EEPROMのクリア Clear the EEPROM Bootmagicが使えるようになる?
Caps Lock Caps Lockと左コントロールキーの入れ替え Toggle treating Caps Lock as Left Control
Left Control 左コントロールキーとCaps Lockの入れ替え Toggle swapping Caps Lock and Left Control
Left Alt 左Altと左GUIの入れ替え Toggle swapping Left Alt and Left GUI
十一 Right Alt 右Altと右GUIの入れ替え Toggle swapping Right Alt and Right GUI
十二 Left GUI GUIキーの有効切り替え Toggle the GUI keys (useful when gaming)
十三 ` `とEscキーの入れ替え Toggle swapping ` and Escape
十四 \ \とBackSpaceキーの入れ替え Toggle swapping \ and Backspace
十五 N Nキーロールオーバー(NKRO)を切り替える Toggle N-Key Rollover (NKRO) 変わっていないように思うのだが・・・。
十六 0 レイヤー0をデフォルトにする Make layer 0 the default layer
十七 1 レイヤー1をデフォルトにする Make layer 1 the default layer
十八 2 レイヤー2をデフォルトにする Make layer 2 the default layer
十九 3 レイヤー3をデフォルトにする Make layer 3 the default layer
二十 4 レイヤー4をデフォルトにする Make layer 4 the default layer
二十一 5 レイヤー5をデフォルトにする Make layer 5 the default layer
二十二 6 レイヤー6をデフォルトにする Make layer 6 the default layer
二十三 7 レイヤー7をデフォルトにする Make layer 7 the default layer

発動のコツ

上記4で、任意のキーを離すときに、Bootmagic(Space)キーを先に離してからホットキーを離すこと(逆の場合は入れ替わらない)。

注意点 その1

キー単体に、ホットキーそのものが割り当てられていること。
どういうことかと言えば、LT(6, KC_RALT)の場合は、押し続けても右Altキーではないため、発動しない。

注意点 その2

一度入れ替えてしまえば、hexファイルを読み込み直しても戻らない。
そして、一度入れ替えてしまえば、ケーブルの抜き差しでは戻らない。再度同じ方法で入れ替える必要がある。

注意点 その3

EscapeキーでEEPROMのBootmagic設定を無視した場合、入れ替えを戻せなくなる。
そのため、Backspaceキーにて、EEPROMのクリアさせる必要がある。
さらに、Bキー(Enter the bootloader)で、ブートマジックを有効にする。
その上で、再度入れ替える必要がある。

注意点 その4

注意点その3とかぶるのだが、EEPROMをクリアしたからと言って、設定が戻るわけではない(設定は消えない)ようだ。
注意されたし。

その他 その1

きっとレイヤーのデフォルトを変更した場合、ケーブルの抜き差しでは戻らないと思う。
しかし、私の環境では、ケーブルの抜き差しで、レイヤー0になる設定を仕込んでいるため、確認できなかった。
そして、その設定を変えてまで試そうとは思っていない。

keymap.c
void matrix_init_user(void) {
   ・
   ・
   ・
    // レイヤーを0に戻す.
    eeconfig_update_default_layer(0);
    default_layer_set(0);
};

レイヤー変更で背面のLEDが光るのだが、今回のレイヤー変更で、当然のように光った。
しかし、ケーブルの抜き差しでデフォルトレイヤーを0にしているため、光っているのにも関わらず、レイヤーは0になっているという、かなり混乱する現象に遭遇した。
背面LEDがなければ、気づかなかったぞ。

設定を変えずに、試したら変更出来た。
やはり、Spaceキーを離してからホットキーを離す必要があるようだ。

上記の設定が生きているため、ケーブルの抜き差しでレイヤーが0に戻る。
そして、背面のLEDは赤で光ったまま変わらず・・・どうやって戻せば良い!?
数日前のLED設定がEEPROMに残っていたが、今回EEPROM内容を削除したことで、何かが復活したのかも知れない。

その他 その2

上記に出てきたNキーロールオーバーって何?
同時押しの話じゃないの!?
最初から出来ると思うのだが・・・。

追加設定をしなければ使えるようにならないようだ。
私の環境では、rules.mkに、NKRO_ENABLE = yesを記載しておかなければ、設定が反映されなかった(ホットキーやトグルキー込み)。
QMKの設定では、このあたりの説明はなかったのだが・・・。

何より、私のこの記事に、shelaさんがコメントを付けてくれているため、他の項目も検証し直す必要が出てきた。
より、正確な情報を提供できることになる。やったね。

Nキーロールオーバーの弊害

基本的に、複数のキーを同時押下で、すべてのキーを認識する設定はあって損はないと思っていた。
普通の文書入力をするときには不要な(使わない)設定だと思われるが、無効に切り替える必要がないと思っていた。

私の見識不足なのだろう。
この機能を有効にしていた場合、まともな動作をしない環境にさらされた。
無線接続するときに有効な場合、挙動がおかしくなる。
そのため、そのときは設定を切らなければならないどころか、無効化(NKRO_ENABLE = no)しなければならなかった。
ぬぅ。

Planckでは、この設定がyesでない場合、有効化させることができなかった。

その他 その3

Nキーロールオーバーの話を立て続けにして恐縮だが、まだ言いたいことがある。

私のように、一つのやり方でだめな人がいるだろう。
その場合は、他のやり方を試す必要がある。

NKRO Doesn't work

下準備の続きから外れる。

今までは、ケーブルの抜き差しで対応していた。
そして、rules.mkファイルの作成のみで対応出来ていた。
しかし、ケーブルの抜き差しをするのは煩わしい。
直ぐに反映して欲しいのに、ケーブルをいじるのは面倒で仕方ない。

ということで、今まで通りキー押下で対応することにする。

キー押下によるキー入れ替え

今まで通り、普通にキー押下で、コントロールキーやキャップスロックキーが入れ替われば、ゲームをするときに便利なのではないだろうか。
もしくは、Windowsキーを無効に切り替えたり・・・。

キーコード

キーボードのキーに設定するだけで使えるようになる。
rules.mkファイルは不要だ(本当か?)。

No Keycode Aliases Description 原文 備考
1 MAGIC_CAPSLOCK_TO_CONTROL キャップスロックキーをコントロールに入れ替え Treat Caps Lock as Left Control
2 MAGIC_UNCAPSLOCK_TO_CONTROL キャップスロックキーに戻す Stop treating Caps Lock as Left Control No1と対
3 MAGIC_HOST_NKRO Nキーロールオーバー発動 Force N-Key Rollover (NKRO) on
4 MAGIC_UNHOST_NKRO Nキーロールオーバー幕切れ Force NKRO off No3と対
5 MAGIC_TOGGLE_NKRO Nキーロールオーバートグル Turn NKRO on or off
6 MAGIC_NO_GUI GUIキー無効? Disable the GUI keys (useful when gaming) 再現できず
7 MAGIC_UNNO_GUI GUIキー有効 Enable the GUI keys
8 MAGIC_SWAP_ALT_GUI AG_SWAP AltキーをGUIキーを入れ替え Swap Alt and GUI on both sides (for macOS) WinOSで動いた
9 MAGIC_UNSWAP_ALT_GUI AG_NORM 入れ替えを戻す Unswap Left Alt and Left GUI No8と対
10 MAGIC_SWAP_BACKSLASH_BACKSPACE \とバックスペースキーを入れ替える Swap \ and Backspace
11 MAGIC_UNSWAP_BACKSLASH_BACKSPACE 入れ替えを戻す Unswap \ and Backspace No10と対
12 MAGIC_SWAP_CONTROL_CAPSLOCK コントロールとキャップスキーを入れ替える Swap Left Control and Caps Lock 置き換えではない
13 MAGIC_UNSWAP_CONTROL_CAPSLOCK 入れ替えを戻す Unswap Left Control and Caps Lock No12と対
14 MAGIC_SWAP_GRAVE_ESC `とEscapeを入れ替える Swap ` and Escape
15 MAGIC_UNSWAP_GRAVE_ESC 入れ替えを戻す Unswap ` and Escape No14と対
16 MAGIC_SWAP_LALT_LGUI AltとGUIを入れ替える Swap Left Alt and Left GUI 左側のみ
17 MAGIC_UNSWAP_LALT_LGUI 入れ替えを戻す Unswap Left Alt and Left GUI No16と対
18 MAGIC_SWAP_RALT_RGUI AltとGUIを入れ替える Swap Right Alt and Right GUI 右側のみ
19 MAGIC_UNSWAP_RALT_RGUI 入れ替えを戻す Unswap Right Alt and Right GUI No18と対

・近日公開キーコード
MAGIC_SWAP_LCTL_LGUI

注意(置き換え・入れ替え)

Caps LockキーをControlキーに置き換えるだけで、入れ替えるわけではない。
英語表記通りToとなっているのがそうなのだろう。

その一方で、
ALTキーとGUIキーは入れ替えることが出来る。
これは英語表記としてSWAPとあるからだろう。

他のも同じ.

MacOSからWindowsOSに乗り換え時の挙動変化

WindowsOSでは、DelキーやFunctionキーの挙動がMacOSと異なる。
同じ挙動にするには、MAGIC_TOGGLE_NKROを使い、NKROを無効化する必要がある。

その他

上記でNキーロールオーバの設定に意味があるとは思えない発言をしてしまったが、検証方法に問題があったようで、今回はそれを実感できた。

6キーのみ同時押しができたが、設定したことで、私の確認では10キー同時押しが出来るようになった。

rules.mk依存のHotKeys変更

いつものように、config.hヘッダで書き換えることが出来る。

例)スペースキーをQキーに変更

クローンディレクトリ\github_repository20180604\qmk_firmware\keyboards\ergodox_ez\config.h
#define BOOTMAGIC_KEY_SALT KC_Q

本来であれば、スペースキーがBootmagicキーなのだが、今回はQキーに変更してみた。
上記通り、ケーブルを抜いた状態でQキーを押した状態で、他のホットキーを押しながらケーブルを挿すことで、Bootmagicが発動するようになる。

下記の表は、きっかけのキー(HotKeys)表と同じため、説明は省略する。

Define Default Description 備考
BOOTMAGIC_KEY_SALT KC_SPACE The Bootmagic key 上記の例で示したとおり
BOOTMAGIC_KEY_SKIP KC_ESC 同上表の一
BOOTMAGIC_KEY_BOOTLOADER KC_B 同上表の二
BOOTMAGIC_KEY_DEBUG_ENABLE KC_D 同上表の三
BOOTMAGIC_KEY_DEBUG_MATRIX KC_X 同上表の四
BOOTMAGIC_KEY_DEBUG_KEYBOARD KC_K 同上表の五
BOOTMAGIC_KEY_DEBUG_MOUSE KC_M 同上表の六
BOOTMAGIC_KEY_EEPROM_CLEAR KC_BSPACE 同上表の七
BOOTMAGIC_KEY_CAPSLOCK_TO_CONTROL KC_CAPSLOCK 同上表の八
BOOTMAGIC_KEY_SWAP_CONTROL_CAPSLOCK KC_LCTRL 同上表の九
BOOTMAGIC_KEY_SWAP_LALT_LGUI KC_LALT 同上表の十
BOOTMAGIC_KEY_SWAP_RALT_RGUI KC_RALT 同上表の十一
BOOTMAGIC_KEY_NO_GUI KC_LGUI 同上表の十二
BOOTMAGIC_KEY_SWAP_GRAVE_ESC KC_GRAVE 同上表の十三
BOOTMAGIC_KEY_SWAP_BACKSLASH_BACKSPACE KC_BSLASH 同上表の十四
BOOTMAGIC_HOST_NKRO KC_N 同上表の十五
BOOTMAGIC_KEY_DEFAULT_LAYER_0 KC_0 同上表の十六
BOOTMAGIC_KEY_DEFAULT_LAYER_1 KC_1 同上表の十七
BOOTMAGIC_KEY_DEFAULT_LAYER_2 KC_2 同上表の十八
BOOTMAGIC_KEY_DEFAULT_LAYER_3 KC_3 同上表の十九
BOOTMAGIC_KEY_DEFAULT_LAYER_4 KC_4 同上表の二十
BOOTMAGIC_KEY_DEFAULT_LAYER_5 KC_5 同上表の二十一
BOOTMAGIC_KEY_DEFAULT_LAYER_6 KC_6 同上表の二十二
BOOTMAGIC_KEY_DEFAULT_LAYER_7 KC_7 同上表の二十三

魔法改めCommandの能力

現在は、Command機能が存在するが、その名前になるまでは、Magicと呼ばれていたそうだ。
しかし、Bootmagicと重複があり、何より今回のCommandよりBootmagicを優先して使った方が良いとのこと。

利用方法

いつも通りrules.mkファイルに記述する。

rules.mk
COMMAND_ENABLE = yes

キーボード操作では、左右のシフトキーを押しながらきっかけとなるキーを押す必要がある。

具体的には、
KC_LSHIFT + KC_RSHIFT + Vキー
になる。
左右のシフトキーがコマンドキーということかな(上記で言うブートマジックキーのこと)。

もちろん左右のシフトキーを任意のキーに変更可能なはず・・・。
はず・・・。
Bootmagic(Space)キーを変更出来たように、、、ね...

無知の知

知らないと言うことは愚かな言動をとるようだ。

左右のShiftキーを押したことで、キーボードの挙動が変わったことにより、混乱し、戸惑い、解決方法を見つけられず、周りに助けを求める。
インターネットがある現代は便利になったと言うべきか、勉学を怠るようになったと思うべきか・・・。

QMK + Quefrequency: Holding down both Shift keys and I can't get certain keys.

何にせよ、便利だからこそ備わっている機能だと思う。
今後有効活用する・・・はず(全く手を付けていないが)。

コマンドキー変更できず...

できるはずなのだが、できなかった。
C言語の知識が無いからだろうか・・・。

config.h
#define IS_COMMAND() (keyboard_report->mods == (MOD_BIT(KC_LSHIFT) | MOD_BIT(KC_RSHIFT)))

このシフトキー部分を任意のキーに変更するだけだと思ったのだが、そもそも記述方法が違うようで、コンパイルエラーが出てしまい、変更以前の問題にぶち当たってしまった。
そして、解決できていない。

実際の変更

上記で例えたように、実際に動かした。

  1. ErgoDoxEZキーボードからケーブルを外す。
  2. 左右のシフトキーを押し続ける。
  3. (今回は)数字の2キーもあわせて押し続ける。
  4. ケーブルを挿す。
  5. 左右のシフトキーを離す。
  6. 数字の2キー押下も離す。

そして、テキストエディタでキーボードを操作したが、普通のレイヤー0の文字が入力されてしまった。
残念だ。

rules.mk依存のHotKeys変更

通常のコマンドを変更することは出来た。
注意すべきところは、キーコードではなく、キーそのものを記述すること。
例えば、KC_Fではなく、Fを使う。

config.h
#define MAGIC_KEY_CONSOLE F

標準ではCキーなのだが、それをFキーに変更してみた。
取りあえずコンパイルは通った。
動かし方は分からないまま。

一応説明ぐらいは以下に付けておく(ホームページの並び順から変えている)。

フォーマット
  タイトル:define値
  デフォルト値
  説明

MAGIC_KEY_SWITCH_LAYER_WITH_FKEYS

デフォルト値:true

Set default layer with the Function row

ファンクション行でデフォルトレイヤーを設定する。
F1でレイヤー1に移行するって事?
F10はレイヤー10ならば、レイヤー0への移動は?

MAGIC_KEY_SWITCH_LAYER_WITH_NKEYS

デフォルト値:true

Set default layer with the number keys

これも乱暴な設定に思える。
数字キーでデフォルトレイヤーを設定する。
1でレイヤー1に移行するって事?

MAGIC_KEY_SWITCH_LAYER_WITH_CUSTOM

デフォルト値:false

Set default layer with MAGIC_KEY_LAYER0..9

以下の設定値で、デフォルトレイヤーを変更すると言うことなのだろう。
しかし、デフォルトでは無効化されているのだが・・・。
以下のデフォルト値を変更しても無駄になるのか!?

MAGIC_KEY_LAYER0

デフォルト値:0

Make layer 0 the default layer

レイヤー0をデフォルトレイヤーにする。

MAGIC_KEY_LAYER1

デフォルト値:1

Make layer 1 the default layer

レイヤー1をデフォルトレイヤーにする。

MAGIC_KEY_LAYER2

デフォルト値:2

Make layer 2 the default layer

レイヤー2をデフォルトレイヤーにする。

MAGIC_KEY_LAYER3

デフォルト値:3

Make layer 3 the default layer

レイヤー3をデフォルトレイヤーにする。

MAGIC_KEY_LAYER4

デフォルト値:4

Make layer 4 the default layer

レイヤー4をデフォルトレイヤーにする。

MAGIC_KEY_LAYER5

デフォルト値:5

Make layer 5 the default layer

レイヤー5をデフォルトレイヤーにする。

MAGIC_KEY_LAYER6

デフォルト値:6

Make layer 6 the default layer

レイヤー6をデフォルトレイヤーにする。

MAGIC_KEY_LAYER7

デフォルト値:7

Make layer 7 the default layer

レイヤー7をデフォルトレイヤーにする。

MAGIC_KEY_LAYER8

デフォルト値:8

Make layer 8 the default layer

レイヤー8をデフォルトレイヤーにする。

MAGIC_KEY_LAYER9

デフォルト値:9

Make layer 9 the default layer

レイヤー9をデフォルトレイヤーにする。

MAGIC_KEY_LAYER0_ALT1

デフォルト値:ESC

Make layer 0 the default layer (alternate)

レイヤー0をデフォルトレイヤーにする(代替)。
Altキーは全く無関係なのか!?

MAGIC_KEY_LAYER0_ALT2

デフォルト値:GRAVE

Make layer 0 the default layer (alternate)

レイヤー0をデフォルトレイヤーにする(代替)。
なぜに同じ内容が2つあるのか。
本当にAltは関係ないのか!?

MAGIC_KEY_BOOTLOADER

デフォルト値:PAUSE

Enter the bootloader

ブートローダを有効にする。
ポーズがデフォルトなので、一時停止すると思ったが、ポーズキーのことか。

MAGIC_KEY_LOCK

デフォルト値:CAPS

Lock the keyboard so nothing can be typed

キーボードの操作をロックする。
解除は?

MAGIC_KEY_EEPROM

デフォルト値:E

Clear the EEPROM

EEPROMのクリア

MAGIC_KEY_NKRO

デフォルト値:N

Toggle N-Key Rollover (NKRO)

Nキーロールオーバー(NKRO)を切り替える。

MAGIC_KEY_SLEEP_LED

デフォルト値:Z

Toggle LED when computer is sleeping

コンピュータがスリープ状態にあるときにLEDを切り替える。
スリープで光らせるようにするのか、無灯なのか!?

MAGIC_KEY_DEBUG

デフォルト値:D

Toggle debugging over serial

シリアル経由のデバッグを切り替え。

MAGIC_KEY_DEBUG_MATRIX

デフォルト値:X

Toggle key matrix debugging

キーマトリクスデバッグの切り替え。

MAGIC_KEY_DEBUG_KBD

デフォルト値:K

Toggle keyboard debugging

キーボードのデバッグを切り替え。

MAGIC_KEY_DEBUG_MOUSE

デフォルト値:M

Toggle mouse debugging

マウスのデバッグを切り替え。

MAGIC_KEY_CONSOLE

デフォルト値:C

Enable the Command console

コマンドコンソールを有効にする。

MAGIC_KEY_VERSION

デフォルト値:V

Print the running QMK version to the console

実行中のQMKバージョンをコンソールに表示する。

MAGIC_KEY_STATUS

デフォルト値:S

Print the current keyboard status to the console

現在のキーボードの状態をコンソールに表示する。
どういう意味?

MAGIC_KEY_HELP1

デフォルト値:H

Print Command help to the console

コマンドをコンソールに表示する。

MAGIC_KEY_HELP2

デフォルト値:SLASH

Print Command help to the console (alternate)

コマンドのヘルプをコンソールに表示する(代替)。

感想

要は、HHKBで言えば、DIPスイッチのことだよね。
ゲーミングキーボードの分野で言えば、プログラマブルキーボードにあたるような仕組みだろうか。

面白い試みだが、どうせ持ち主しか使わないことを考えれば、不要な機能に思える。
どうせキーボードに.hexファイルを読み込ませるのが使命なのだから。

やるのであれば、もう少し細かくできるようにして欲しかった。
例えば、Windowsキーとコントロールキーの入れ替えなど。
これが出来れば、数日前に苦労してレイヤーの調査や.hexファイルの読み込み直しなどをしなくてもWindowsOSとMacOSで普通に使えると思うのだが・・・。

以上だ。

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