一般的なキーボードであれば、何の気に無しに普通に使うことだろう。
まるで、目の前に和食が出されれば、普通に食事するかのごとく・・・。
しかし、ErgoDoxEZは、見た目からして奇っ怪だ。
なにせ、左右分離しているのだから見た目だけでも目を引く存在かと思う。
普通というのが何か分からなくなることだろう。
そして、今宵、見た目だけでなく魔法を掛けてご覧に入れましょう。
さぁお立ち会い。
これを見ているあなたに魔法が掛かればお慰め。
Bootmagic
何が魔法なのかよく分からないため、少し調べてみた。
Bootとは、パソコンが起動することを表すようだ。
Magicとは、魔法とか何とか・・・。
で、QMKで言うBootmagicとは、キーボードのキー役割をキー押下のみで変更してしまうことらしい。
要は、いままでのキー内容の変更には、〜.hexファイルを読み込み直す必要があった。それをせずに変更してしまう。
ただ、キー押下で変化するわけではなく、きっかけが必要になる(キー押下でも出来る)。
それがBootmagicに特化したキーともう一つのキーの組合せで動くようだ。
##接頭辞
先日投稿のMod
は、キーコードの接頭辞としてmod_
が付いたキーコードだった。
通常は、KC_A
やKC_BSPACE
などだが、MODはMOD_LCTL
やMOD_RGUI
など。
今回もご多聞に漏れず専用の接頭辞が存在する。
それが、MAGIC_
だ。
そのまんまという・・・何のひねりもないため、分かりやすくていい。
rules.mk
では、まだ必要の無い情報かな。
下記のキー押下によるキー入れ替えのときに、接頭辞を意識する必要が出てくる。
##下準備
通常は有効らしいが、キーボードによっては無効になっているそうだ。
我らがErgoDoxEZは、どうやらそれらしい記述が見当たらないため、勇者によって魔法が封印されているようだ。
勇者のくせに生意気だ。
私が復活の呪文を唱えてくれるわ。
BOOTMAGIC_ENABLE = full
過去の投稿でも同じようにrules.mk
を変更するのだが、有効になったように感じない。
もしかしたら私の中二病が原因で、今回の病症は発病してくれないのかも知れない。
この病を治すのが先か、解決するのが先か・・・。
ちなみに、引数に渡すのはyes
ではなく、full
なのでお間違えのないように。
分かりましたか?
Yes?
or
No?
答えは、full
.
yheeeee.
###驚きというか・・・驚き
大した作業ではないのだが、コンパイルし直しただけなのに、容量に変化があった。
今回の追加をしたときの再コンパイルにて、Your file is too big!
のメッセージが出てきたときは驚いた。
rules.mkファイルの有無で容量が変化するため、何かしらの役割を担っていると思われる。
まさか、こんなところでオカモト スーパービックボーイが出現するとは・・・。
LEDの点灯箇所をコメントアウトして対処した。
##実際の使用例
何もしなければ、SpaceキーがBootmagicキーに設定されており、この"Spaceキー+きっかけとなるHotKey"の組合せで魔法が発動する。
※変更方法は、下記のrules.mk依存のHotKeys変更で対応可能
例)Space + 右Alt
←右GUIに切り替わった。
など。
そして、やり方は、以下の通り.
- ケーブルを抜く(ErgoDoxEZキーボードが何もコンピュータなどに接続されていない状態にする。)
- 任意のキー(Space + 右Alt)を押し続ける。
- ケーブルを接続する。
- Bootmagic(今回はSpace)キーを離す。
- 今回の例で言う
右Alt
キーを離す。 - キーが変わっていることを確認する(今回の例で言えば、右Altが右GUIに変わる)。
注意すべき事は、旨く認識せず、入れ替わらないことがあること。
しかし、何度か挑戦すれば入れ替わる。
キーを離す順番を気をつけなければならない。
しかし、私の環境では、当然のように出来なかったが、一応 以下HotKeyをまとめる。
###きっかけのキー(HotKeys)
デフォルトのBootmagicキー(Space)との組合せで発動するホットキー一覧
番号 | Hotkey | Description | 原本 | 備考 |
---|---|---|---|---|
一 | Escape | EEPROMのBootmagic設定を無視する | Ignore Bootmagic configuration in EEPROM | 入れ替えることが出来なくなる? |
二 | B | ブートローダに入る(どういう意味?) | Enter the bootloader | 有効にする? |
三 | D | デバッグモードに入る(シリアル用) | Toggle debugging over serial | 試していない. |
四 | X | デバッグモードに入る(キーマトリクス用) | Toggle key matrix debugging | 試していない. |
五 | K | デバッグモードに入る(キーボード用) | Toggle keyboard debugging | 試していない. |
六 | M | デバッグモードに入る(マウス用) | Toggle mouse debugging | 試していない. |
七 | Backspace | EEPROMのクリア | Clear the EEPROM | Bootmagicが使えるようになる? |
八 | Caps Lock | Caps Lockと左コントロールキーの入れ替え | Toggle treating Caps Lock as Left Control | |
九 | Left Control | 左コントロールキーとCaps Lockの入れ替え | Toggle swapping Caps Lock and Left Control | |
十 | Left Alt | 左Altと左GUIの入れ替え | Toggle swapping Left Alt and Left GUI | |
十一 | Right Alt | 右Altと右GUIの入れ替え | Toggle swapping Right Alt and Right GUI | |
十二 | Left GUI | GUIキーの有効切り替え | Toggle the GUI keys (useful when gaming) | |
十三 | ` | `とEscキーの入れ替え | Toggle swapping ` and Escape | |
十四 | \ | \とBackSpaceキーの入れ替え | Toggle swapping \ and Backspace | |
十五 | N | Nキーロールオーバー(NKRO)を切り替える | Toggle N-Key Rollover (NKRO) | 変わっていないように思うのだが・・・。 |
十六 | 0 | レイヤー0をデフォルトにする | Make layer 0 the default layer | |
十七 | 1 | レイヤー1をデフォルトにする | Make layer 1 the default layer | |
十八 | 2 | レイヤー2をデフォルトにする | Make layer 2 the default layer | |
十九 | 3 | レイヤー3をデフォルトにする | Make layer 3 the default layer | |
二十 | 4 | レイヤー4をデフォルトにする | Make layer 4 the default layer | |
二十一 | 5 | レイヤー5をデフォルトにする | Make layer 5 the default layer | |
二十二 | 6 | レイヤー6をデフォルトにする | Make layer 6 the default layer | |
二十三 | 7 | レイヤー7をデフォルトにする | Make layer 7 the default layer |
####発動のコツ
上記4で、任意のキーを離すときに、Bootmagic(Space)キーを先に離してからホットキーを離すこと(逆の場合は入れ替わらない)。
####注意点 その1
キー単体に、ホットキーそのものが割り当てられていること。
どういうことかと言えば、LT(6, KC_RALT)
の場合は、押し続けても右Altキーではないため、発動しない。
####注意点 その2
一度入れ替えてしまえば、hexファイルを読み込み直しても戻らない。
そして、一度入れ替えてしまえば、ケーブルの抜き差しでは戻らない。再度同じ方法で入れ替える必要がある。
####注意点 その3
EscapeキーでEEPROMのBootmagic設定を無視した場合、入れ替えを戻せなくなる。
そのため、Backspaceキーにて、EEPROMのクリアさせる必要がある。
さらに、Bキー(Enter the bootloader)で、ブートマジックを有効にする。
その上で、再度入れ替える必要がある。
####注意点 その4
注意点その3とかぶるのだが、EEPROMをクリアしたからと言って、設定が戻るわけではない(設定は消えない)ようだ。
注意されたし。
####その他 その1
きっとレイヤーのデフォルトを変更した場合、ケーブルの抜き差しでは戻らないと思う。
しかし、私の環境では、ケーブルの抜き差しで、レイヤー0になる設定を仕込んでいるため、確認できなかった。
そして、その設定を変えてまで試そうとは思っていない。
void matrix_init_user(void) {
・
・
・
// レイヤーを0に戻す.
eeconfig_update_default_layer(0);
default_layer_set(0);
};
レイヤー変更で背面のLEDが光るのだが、今回のレイヤー変更で、当然のように光った。
しかし、ケーブルの抜き差しでデフォルトレイヤーを0にしているため、光っているのにも関わらず、レイヤーは0になっているという、かなり混乱する現象に遭遇した。
背面LEDがなければ、気づかなかったぞ。
設定を変えずに、試したら変更出来た。
やはり、Spaceキーを離してからホットキーを離す必要があるようだ。
上記の設定が生きているため、ケーブルの抜き差しでレイヤーが0に戻る。
そして、背面のLEDは赤で光ったまま変わらず・・・どうやって戻せば良い!?
数日前のLED設定がEEPROMに残っていたが、今回EEPROM内容を削除したことで、何かが復活したのかも知れない。
その他 その2
上記に出てきたNキーロールオーバーって何?
同時押しの話じゃないの!?
最初から出来ると思うのだが・・・。
追加設定をしなければ使えるようにならないようだ。
私の環境では、rules.mkに、NKRO_ENABLE = yes
を記載しておかなければ、設定が反映されなかった(ホットキーやトグルキー込み)。
QMKの設定では、このあたりの説明はなかったのだが・・・。
何より、私のこの記事に、shelaさんがコメントを付けてくれているため、他の項目も検証し直す必要が出てきた。
より、正確な情報を提供できることになる。やったね。
Nキーロールオーバーの弊害
基本的に、複数のキーを同時押下で、すべてのキーを認識する設定はあって損はないと思っていた。
普通の文書入力をするときには不要な(使わない)設定だと思われるが、無効に切り替える必要がないと思っていた。
私の見識不足なのだろう。
この機能を有効にしていた場合、まともな動作をしない環境にさらされた。
無線接続するときに有効な場合、挙動がおかしくなる。
そのため、そのときは設定を切らなければならないどころか、無効化(NKRO_ENABLE = no
)しなければならなかった。
ぬぅ。
Planckでは、この設定がyes
でない場合、有効化させることができなかった。
その他 その3
Nキーロールオーバーの話を立て続けにして恐縮だが、まだ言いたいことがある。
私のように、一つのやり方でだめな人がいるだろう。
その場合は、他のやり方を試す必要がある。
###下準備の続きから外れる。
今までは、ケーブルの抜き差しで対応していた。
そして、rules.mk
ファイルの作成のみで対応出来ていた。
しかし、ケーブルの抜き差しをするのは煩わしい。
直ぐに反映して欲しいのに、ケーブルをいじるのは面倒で仕方ない。
ということで、今まで通りキー押下で対応することにする。
##キー押下によるキー入れ替え
今まで通り、普通にキー押下で、コントロールキーやキャップスロックキーが入れ替われば、ゲームをするときに便利なのではないだろうか。
もしくは、Windowsキーを無効に切り替えたり・・・。
###キーコード
キーボードのキーに設定するだけで使えるようになる。
rules.mkファイルは不要だ(本当か?)。
No | Keycode | Aliases | Description | 原文 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | MAGIC_CAPSLOCK_TO_CONTROL | キャップスロックキーをコントロールに入れ替え | Treat Caps Lock as Left Control | ||
2 | MAGIC_UNCAPSLOCK_TO_CONTROL | キャップスロックキーに戻す | Stop treating Caps Lock as Left Control | No1と対 | |
3 | MAGIC_HOST_NKRO | Nキーロールオーバー発動 | Force N-Key Rollover (NKRO) on | ||
4 | MAGIC_UNHOST_NKRO | Nキーロールオーバー幕切れ | Force NKRO off | No3と対 | |
5 | MAGIC_TOGGLE_NKRO | Nキーロールオーバートグル | Turn NKRO on or off | ||
6 | MAGIC_NO_GUI | GUIキー無効? | Disable the GUI keys (useful when gaming) | 再現できず | |
7 | MAGIC_UNNO_GUI | GUIキー有効 | Enable the GUI keys | ||
8 | MAGIC_SWAP_ALT_GUI | AG_SWAP | AltキーをGUIキーを入れ替え | Swap Alt and GUI on both sides (for macOS) | WinOSで動いた |
9 | MAGIC_UNSWAP_ALT_GUI | AG_NORM | 入れ替えを戻す | Unswap Left Alt and Left GUI | No8と対 |
10 | MAGIC_SWAP_BACKSLASH_BACKSPACE | \とバックスペースキーを入れ替える | Swap \ and Backspace | ||
11 | MAGIC_UNSWAP_BACKSLASH_BACKSPACE | 入れ替えを戻す | Unswap \ and Backspace | No10と対 | |
12 | MAGIC_SWAP_CONTROL_CAPSLOCK | コントロールとキャップスキーを入れ替える | Swap Left Control and Caps Lock | 置き換えではない | |
13 | MAGIC_UNSWAP_CONTROL_CAPSLOCK | 入れ替えを戻す | Unswap Left Control and Caps Lock | No12と対 | |
14 | MAGIC_SWAP_GRAVE_ESC | `とEscapeを入れ替える | Swap ` and Escape | ||
15 | MAGIC_UNSWAP_GRAVE_ESC | 入れ替えを戻す | Unswap ` and Escape | No14と対 | |
16 | MAGIC_SWAP_LALT_LGUI | AltとGUIを入れ替える | Swap Left Alt and Left GUI | 左側のみ | |
17 | MAGIC_UNSWAP_LALT_LGUI | 入れ替えを戻す | Unswap Left Alt and Left GUI | No16と対 | |
18 | MAGIC_SWAP_RALT_RGUI | AltとGUIを入れ替える | Swap Right Alt and Right GUI | 右側のみ | |
19 | MAGIC_UNSWAP_RALT_RGUI | 入れ替えを戻す | Unswap Right Alt and Right GUI | No18と対 |
・近日公開キーコード
MAGIC_SWAP_LCTL_LGUI
####注意(置き換え・入れ替え)
Caps LockキーをControlキーに置き換えるだけで、入れ替えるわけではない。
英語表記通りToとなっているのがそうなのだろう。
その一方で、
ALTキーとGUIキーは入れ替えることが出来る。
これは英語表記としてSWAPとあるからだろう。
他のも同じ.
MacOSからWindowsOSに乗り換え時の挙動変化
WindowsOSでは、DelキーやFunctionキーの挙動がMacOSと異なる。
同じ挙動にするには、MAGIC_TOGGLE_NKRO
を使い、NKROを無効化する必要がある。
####その他
上記でNキーロールオーバの設定に意味があるとは思えない発言をしてしまったが、検証方法に問題があったようで、今回はそれを実感できた。
6キーのみ同時押しができたが、設定したことで、私の確認では10キー同時押しが出来るようになった。
##rules.mk依存のHotKeys変更
いつものように、config.h
ヘッダで書き換えることが出来る。
例)スペースキーをQキーに変更
#define BOOTMAGIC_KEY_SALT KC_Q
本来であれば、スペースキーがBootmagicキーなのだが、今回はQキーに変更してみた。
上記通り、ケーブルを抜いた状態でQキーを押した状態で、他のホットキーを押しながらケーブルを挿すことで、Bootmagicが発動するようになる。
下記の表は、きっかけのキー(HotKeys)表と同じため、説明は省略する。
Define | Default | Description | 備考 |
---|---|---|---|
BOOTMAGIC_KEY_SALT | KC_SPACE | The Bootmagic key | 上記の例で示したとおり |
BOOTMAGIC_KEY_SKIP | KC_ESC | 同上表の一 | |
BOOTMAGIC_KEY_BOOTLOADER | KC_B | 同上表の二 | |
BOOTMAGIC_KEY_DEBUG_ENABLE | KC_D | 同上表の三 | |
BOOTMAGIC_KEY_DEBUG_MATRIX | KC_X | 同上表の四 | |
BOOTMAGIC_KEY_DEBUG_KEYBOARD | KC_K | 同上表の五 | |
BOOTMAGIC_KEY_DEBUG_MOUSE | KC_M | 同上表の六 | |
BOOTMAGIC_KEY_EEPROM_CLEAR | KC_BSPACE | 同上表の七 | |
BOOTMAGIC_KEY_CAPSLOCK_TO_CONTROL | KC_CAPSLOCK | 同上表の八 | |
BOOTMAGIC_KEY_SWAP_CONTROL_CAPSLOCK | KC_LCTRL | 同上表の九 | |
BOOTMAGIC_KEY_SWAP_LALT_LGUI | KC_LALT | 同上表の十 | |
BOOTMAGIC_KEY_SWAP_RALT_RGUI | KC_RALT | 同上表の十一 | |
BOOTMAGIC_KEY_NO_GUI | KC_LGUI | 同上表の十二 | |
BOOTMAGIC_KEY_SWAP_GRAVE_ESC | KC_GRAVE | 同上表の十三 | |
BOOTMAGIC_KEY_SWAP_BACKSLASH_BACKSPACE | KC_BSLASH | 同上表の十四 | |
BOOTMAGIC_HOST_NKRO | KC_N | 同上表の十五 | |
BOOTMAGIC_KEY_DEFAULT_LAYER_0 | KC_0 | 同上表の十六 | |
BOOTMAGIC_KEY_DEFAULT_LAYER_1 | KC_1 | 同上表の十七 | |
BOOTMAGIC_KEY_DEFAULT_LAYER_2 | KC_2 | 同上表の十八 | |
BOOTMAGIC_KEY_DEFAULT_LAYER_3 | KC_3 | 同上表の十九 | |
BOOTMAGIC_KEY_DEFAULT_LAYER_4 | KC_4 | 同上表の二十 | |
BOOTMAGIC_KEY_DEFAULT_LAYER_5 | KC_5 | 同上表の二十一 | |
BOOTMAGIC_KEY_DEFAULT_LAYER_6 | KC_6 | 同上表の二十二 | |
BOOTMAGIC_KEY_DEFAULT_LAYER_7 | KC_7 | 同上表の二十三 |
#魔法改めCommandの能力
現在は、Command機能が存在するが、その名前になるまでは、Magicと呼ばれていたそうだ。
しかし、Bootmagicと重複があり、何より今回のCommandよりBootmagicを優先して使った方が良いとのこと。
##利用方法
いつも通りrules.mkファイルに記述する。
COMMAND_ENABLE = yes
キーボード操作では、左右のシフトキーを押しながらきっかけとなるキーを押す必要がある。
具体的には、
KC_LSHIFT + KC_RSHIFT + Vキー
になる。
左右のシフトキーがコマンドキーということかな(上記で言うブートマジックキーのこと)。
もちろん左右のシフトキーを任意のキーに変更可能なはず・・・。
はず・・・。
Bootmagic(Space)キーを変更出来たように、、、ね...
無知の知
知らないと言うことは愚かな言動をとるようだ。
左右のShiftキーを押したことで、キーボードの挙動が変わったことにより、混乱し、戸惑い、解決方法を見つけられず、周りに助けを求める。
インターネットがある現代は便利になったと言うべきか、勉学を怠るようになったと思うべきか・・・。
QMK + Quefrequency: Holding down both Shift keys and I can't get certain keys.
何にせよ、便利だからこそ備わっている機能だと思う。
今後有効活用する・・・はず(全く手を付けていないが)。
##コマンドキー変更できず...
できるはずなのだが、できなかった。
C言語の知識が無いからだろうか・・・。
#define IS_COMMAND() (keyboard_report->mods == (MOD_BIT(KC_LSHIFT) | MOD_BIT(KC_RSHIFT)))
このシフトキー部分を任意のキーに変更するだけだと思ったのだが、そもそも記述方法が違うようで、コンパイルエラーが出てしまい、変更以前の問題にぶち当たってしまった。
そして、解決できていない。
##実際の変更
上記で例えたように、実際に動かした。
- ErgoDoxEZキーボードからケーブルを外す。
- 左右のシフトキーを押し続ける。
- (今回は)数字の2キーもあわせて押し続ける。
- ケーブルを挿す。
- 左右のシフトキーを離す。
- 数字の2キー押下も離す。
そして、テキストエディタでキーボードを操作したが、普通のレイヤー0の文字が入力されてしまった。
残念だ。
##rules.mk依存のHotKeys変更
通常のコマンドを変更することは出来た。
注意すべきところは、キーコードではなく、キーそのものを記述すること。
例えば、KC_F
ではなく、F
を使う。
#define MAGIC_KEY_CONSOLE F
標準ではCキーなのだが、それをFキーに変更してみた。
取りあえずコンパイルは通った。
動かし方は分からないまま。
一応説明ぐらいは以下に付けておく(ホームページの並び順から変えている)。
フォーマット
タイトル:define値
デフォルト値
説明
###MAGIC_KEY_SWITCH_LAYER_WITH_FKEYS
デフォルト値:true
Set default layer with the Function row
ファンクション行でデフォルトレイヤーを設定する。
F1でレイヤー1に移行するって事?
F10はレイヤー10ならば、レイヤー0への移動は?
###MAGIC_KEY_SWITCH_LAYER_WITH_NKEYS
デフォルト値:true
Set default layer with the number keys
これも乱暴な設定に思える。
数字キーでデフォルトレイヤーを設定する。
1でレイヤー1に移行するって事?
###MAGIC_KEY_SWITCH_LAYER_WITH_CUSTOM
デフォルト値:false
Set default layer with MAGIC_KEY_LAYER0..9
以下の設定値で、デフォルトレイヤーを変更すると言うことなのだろう。
しかし、デフォルトでは無効化されているのだが・・・。
以下のデフォルト値を変更しても無駄になるのか!?
###MAGIC_KEY_LAYER0
デフォルト値:0
Make layer 0 the default layer
レイヤー0をデフォルトレイヤーにする。
###MAGIC_KEY_LAYER1
デフォルト値:1
Make layer 1 the default layer
レイヤー1をデフォルトレイヤーにする。
###MAGIC_KEY_LAYER2
デフォルト値:2
Make layer 2 the default layer
レイヤー2をデフォルトレイヤーにする。
###MAGIC_KEY_LAYER3
デフォルト値:3
Make layer 3 the default layer
レイヤー3をデフォルトレイヤーにする。
###MAGIC_KEY_LAYER4
デフォルト値:4
Make layer 4 the default layer
レイヤー4をデフォルトレイヤーにする。
###MAGIC_KEY_LAYER5
デフォルト値:5
Make layer 5 the default layer
レイヤー5をデフォルトレイヤーにする。
###MAGIC_KEY_LAYER6
デフォルト値:6
Make layer 6 the default layer
レイヤー6をデフォルトレイヤーにする。
###MAGIC_KEY_LAYER7
デフォルト値:7
Make layer 7 the default layer
レイヤー7をデフォルトレイヤーにする。
###MAGIC_KEY_LAYER8
デフォルト値:8
Make layer 8 the default layer
レイヤー8をデフォルトレイヤーにする。
###MAGIC_KEY_LAYER9
デフォルト値:9
Make layer 9 the default layer
レイヤー9をデフォルトレイヤーにする。
###MAGIC_KEY_LAYER0_ALT1
デフォルト値:ESC
Make layer 0 the default layer (alternate)
レイヤー0をデフォルトレイヤーにする(代替)。
Altキーは全く無関係なのか!?
###MAGIC_KEY_LAYER0_ALT2
デフォルト値:GRAVE
Make layer 0 the default layer (alternate)
レイヤー0をデフォルトレイヤーにする(代替)。
なぜに同じ内容が2つあるのか。
本当にAltは関係ないのか!?
###MAGIC_KEY_BOOTLOADER
デフォルト値:PAUSE
Enter the bootloader
ブートローダを有効にする。
ポーズがデフォルトなので、一時停止すると思ったが、ポーズキーのことか。
###MAGIC_KEY_LOCK
デフォルト値:CAPS
Lock the keyboard so nothing can be typed
キーボードの操作をロックする。
解除は?
###MAGIC_KEY_EEPROM
デフォルト値:E
Clear the EEPROM
EEPROMのクリア
###MAGIC_KEY_NKRO
デフォルト値:N
Toggle N-Key Rollover (NKRO)
Nキーロールオーバー(NKRO)を切り替える。
###MAGIC_KEY_SLEEP_LED
デフォルト値:Z
Toggle LED when computer is sleeping
コンピュータがスリープ状態にあるときにLEDを切り替える。
スリープで光らせるようにするのか、無灯なのか!?
###MAGIC_KEY_DEBUG
デフォルト値:D
Toggle debugging over serial
シリアル経由のデバッグを切り替え。
###MAGIC_KEY_DEBUG_MATRIX
デフォルト値:X
Toggle key matrix debugging
キーマトリクスデバッグの切り替え。
###MAGIC_KEY_DEBUG_KBD
デフォルト値:K
Toggle keyboard debugging
キーボードのデバッグを切り替え。
###MAGIC_KEY_DEBUG_MOUSE
デフォルト値:M
Toggle mouse debugging
マウスのデバッグを切り替え。
###MAGIC_KEY_CONSOLE
デフォルト値:C
Enable the Command console
コマンドコンソールを有効にする。
###MAGIC_KEY_VERSION
デフォルト値:V
Print the running QMK version to the console
実行中のQMKバージョンをコンソールに表示する。
###MAGIC_KEY_STATUS
デフォルト値:S
Print the current keyboard status to the console
現在のキーボードの状態をコンソールに表示する。
どういう意味?
###MAGIC_KEY_HELP1
デフォルト値:H
Print Command help to the console
コマンドをコンソールに表示する。
###MAGIC_KEY_HELP2
デフォルト値:SLASH
Print Command help to the console (alternate)
コマンドのヘルプをコンソールに表示する(代替)。
#感想
要は、HHKBで言えば、DIPスイッチのことだよね。
ゲーミングキーボードの分野で言えば、プログラマブルキーボードにあたるような仕組みだろうか。
面白い試みだが、どうせ持ち主しか使わないことを考えれば、不要な機能に思える。
どうせキーボードに.hexファイルを読み込ませるのが使命なのだから。
やるのであれば、もう少し細かくできるようにして欲しかった。
例えば、Windowsキーとコントロールキーの入れ替えなど。
これが出来れば、数日前に苦労してレイヤーの調査や.hexファイルの読み込み直しなどをしなくてもWindowsOSとMacOSで普通に使えると思うのだが・・・。
以上だ。