Go言語の異常処理

Goの中ではtry catchがないです。
異常処理には、defer,panic,recoverで制御します。

defer

deferを実行した関数がリターンする直前に、指定した関数の呼び出しが行われるようにスケジューリングします
逆順で実行する流れです。

例：

func main() {
    printNum()
}

func printNum() {
    for i := 0; i < 5; i++ {
        fmt.Println("数字：", i)
        defer fmt.Println("defer:", i)
    }
}

出力：

数字： 0
数字： 1
数字： 2
数字： 3
数字： 4
defer: 4
defer: 3
defer: 2
defer: 1
defer: 0

panic

panicを発生すると、その以降の処理は行わないです。
例：

func main() {

    fmt.Println("Go begin")

    defer fmt.Println("defer処理")

    fmt.Println("ロジック処理 begin")
    printNum()
    fmt.Println("ロジック処理 end")

    fmt.Println("Go end")
}

func printNum() {

    for i := 0; i < 5; i++ {
        fmt.Println("数字：", i)
        if i == 2 {
            panic("三番目に異常が発生しました。")
        }
    }
}

出力：

Go begin
ロジック処理 begin
数字： 0
数字： 1
数字： 2
defer処理
panic: 三番目に異常が発生しました。
goroutine 1 [running]:
main.printNum()

出力の通り、異常発生してもdefer部分が実行されます。

recover

recoverを呼び出すと、巻き戻しを停止し、panicに渡された引数が返ります

例：

func main() {

    fmt.Println("Go begin")

    defer func() {
        if err := recover(); err != nil {
            fmt.Println("defer エラー:", err)
            fmt.Println("defer エラーが発生したため、ロジック処理は終了")
        }
    }()

    fmt.Println("ロジック処理 begin")
    printNum()
    fmt.Println("ロジック処理 end")

    fmt.Println("Go end")
}

func printNum() {

    for i := 0; i < 5; i++ {
        fmt.Println("数字：", i)
        if i == 2 {
            panic("三番目に異常が発生しました。")
        }
    }
}

出力：

Go begin
ロジック処理 begin
数字： 0
数字： 1
数字： 2
defer エラー: 三番目に異常が発生しました。
defer エラーが発生したため、ロジック処理は終了

以上