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Azure NetApp FilesのCMK on CRR検証

Last updated at Posted at 2023-07-22

今回はAzure NetApp Filesの二つ機能を同時に使用した検証です。
機能1:Cross Region Replication(CRR)クロスリージョン間のレプリケーション
機能2:Customer Managed Key(CMK)いわゆるBYOKユーザー独自のキー

検証環境のイメージ図:
image.png

構築環境でメインに利用されているAzureのサービス:
・Virtual Network
・Azure NetApp Files
・Azure Key Vault
一部Azure上の基本的なものは本記事に割愛させて頂きます。

早速ですが、構築に着手しましょう!
段取り:
1、東日本で仮想ネットワークと二つのサブネットを作成、ANFへ専用サブネットの委任
2、ANFアカウントの作成、今回は利用用途はファイルサーバー利用の想定シナリオで(SMBプロトコルでボリュームの作成予定ーーー>その為ANFアカウントからAD(ADDS)参加が必要、この部分は別の記事で紹介あり、本記事で割愛致します)
3、Azure Key VaultでKeyとシークレットを作成、ネットワークのプライベートエンドポイントを作成
4、User-assignedロール持つユーザーの作成(権限付与)
5、ANFアカウントでCMKを設定
※CMK機能は事前登録(申請)が必要のため、1週間前後申請が降ります
6、SMBプロトコルのボリュームを作成、作成項目内にCMK機能を選択する

ここから西日本でもステップ5まで同じ構築を行います。
7、西日本ANFアカウントでレプリケーション為のSMBプロトコルのボリュームを作成
8、東日本のソース側ボリュームでレプリケーションの承認

具体的な環境構築及び参照のスクリーンショット:
1、キーコンテナのプライベートエンドポイントはANFと同じ仮想ネットワーク内の異なるサブネットに配置する為、事前計画して、サブネットの作成が必要です。
cmksubnetはキーコンテナのプライベートエンドポイントを配置する予定です
image.png
2、ADDS参加済のANFアカウントです
image.png
3、キーコンテナにおいて下記事項が要注意です:
①「Soft-delete」、「Purge protection」を有効にする
②キーコンテナでシークレットが90日の有効期限があり、自動更新されない為、モニター機能のアラートと合わせて更新管理を推奨する
image.png
③プライベートエンドポイントの設定はANFボリューム委任されたサブネットとは同一仮想ネットワーク内の別のサブネットでの設定
image.png

4、User-assignedロール持つユーザーの作成:
このユーザーには3つアクセス許可が必須、
Microsoft.KeyVault/vaults/keys/read
Microsoft.KeyVault/vaults/keys/encrypt/action
Microsoft.KeyVault/vaults/keys/decrypt/action
基本的に「Least Privilege」最小特権での付与をお願い致します
image.png
(私の環境ではKey Vault Administratorを付与しました)
image.png

5、ANFアカウントでCMK機能の設定:
設定時の画面(本記事書くタイミングで東日本ANFアカウントが既に設定を完了しまちゃったので、西日本アカウントの画面をお借りしてます、大目に見てくださいませ)
image.png
設定後の画面
image.png

6、SMBプロトコルのボリュームを作成:「暗号化キーのソース」には「カスタマーマネージドキー」を選択
image.png

今回のDRデザイン:
東日本:ソース側
西日本:宛先側

西日本で上記と1から5まで同じ手順で行います。
7、西日本のDR転送先(宛先側)になる為、SMBプロトコルのボリュームは[データのレプリケーション追加」からの作成
image.png

注意点:
①「基本」のタブ同じく「暗号化キーのソース」で「カスタマーマネージドキー」を選択
②「レプリケーション」タブではソース側のボリュームID情報が必要

image.png
ソース側のボリュームID情報の確認方法:
東日本ANFアカウントのボリューム⇒設定の「プロパティ」⇒リソースIDのクリップボードを活用してコピー
image.png

8、東日本ソース側のボリュームでレプリケーションの承認を行う
①下記の画面のようにメニューバーの「レプリケーション」⇒「承認」をクリックする
image.png

②承認で求められているボリュームIDは対向側のもの(Destination volume id)ですから、つまり西日本リージョンで作成したボリュームになります、ボリュームのリソースID確認方法は先と同じです。
image.png

上記全部実行してから、東日本リージョンと西日本リージョンのボリュームのそれぞれのメニューバーから「レプリケーション」をクリックし、画面を更新頂くとレプリケーションの関連情報は確認出来ます。
私の検証環境のDR宛先側:西日本リージョンのボリュームはこんな感じです:
image.png

DRソース側:東日本リージョンのボリュームは今回感じです:
image.png

後書き:
わざとAzure上の画面を「日本語」と「英語」表示し、スクリーンショットを混じって載せました
楽しんでいただけましたでしょうか?

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