Azure NetApp FilesではNFSプロトコルとSMBプロトコルの両方をサポートし、しかもDualプロトコルのボリューム作成も可能です。
本記事はNFSv4.1ボリュームの作成してからドメインに関連記事になります。
1、Azure NetApp Fileアカウントを作成(AzureのUIにて30秒で完成)
2、Azure NetApp Fileの容量プールを作成(AzureのUIにて30秒で完成)
3、Azure NetApp FileのNFSボリュームを作成
各項目の設定はこちらの公式ドキュメントをご確認ください
リンク:https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-netapp-files/azure-netapp-files-create-volumes#create-an-nfs-volume
4、NFSv4.1ボリュームをRedhatの仮想マシンへマウント
5、マウントしてからユーザー表示が[nobody]になってます
これはAzure NetApp FilesのNFSv4ボリュームで認証ドメインの概念が導入されて、Defaultのドメインは「localdomain」為、ルートマッピングもユーザーが「nobody」表示になってます。
ここからは「nobody」表示から「root」ユーザー表示される為の操作を行います。
☑ボリュームをアンマウントする
-df –h ボリュームを確認
-umount /xxx/xxx 対象ボリュームディレクトリ
-df –h ボリューム無いことを確認
☑ /etc/idmapd.conf ファイルを更新する
参考コマンド:sudo nano /etc/idmapd.conf
-ボリュームが LDAP に対して有効になっていない場合は、Domain = defaultv4iddomain.com を設定
-ボリュームで LDAP が有効になっている場合は、Domain を NetApp アカウントの Active Directory 接続で構成されているドメインに設定
例:Domain = contoso.com
☑ドメイン編集後、「Ctrl+X」で保存、「Y」Yesを入力、Enterキーで通常の画面に戻る
☑ホストで rpcbind サービスを再起動する (service rpcbind restart) か、単にホストを再起動します。
※Azureポータルでrpcbind サービスを再起動する方法
Ubuntuの場合
-sudo apt-get update
-sudo apt-get install rpcbind
Redhatの場合
-sudo yum update
-sudo yum install rpcbind
上記実施してから再起動
-systemctl restart rpcbind
☑ボリュームを再度にマウントし、ユーザー・グループ表示が変わってることを確認
最後に、おまけ付きの情報です。
NFSv4.1ボリュームではAzure NetApp Files特有の「.snapshot」ディレクトリは非表示されてるけど、アクセスして中身の確認は可能です。