カスタムAppとTestFlight(外部テスター)の比較(2025年4月現在)
⭐️早見表
カスタムApp | TestFlight | |
---|---|---|
契約(年間費用) | ADP(99ドル)、ABM | ADP(99ドル) |
アプリ申請・審査 | 必要 | 必要 |
リジェクトレベル | 普通 | 緩い |
配布方法 | ①特定のURLをクリック | ①TestFlightアプリをインストール. ②特定のURL(パブリックリンク)をクリック |
再審査のタイミング | バージョン毎 | 最初とストア公開時のみ ※バージョンアップ時に審査なし |
アプリ有効期限 | なし | 各ビルド90日間 (期限前に新しくビルドをアップロードする必要がある) (利用者はPush通知をタップしてアップデートもしくは自動アップデートを有効にする必要がある) |
ユーザー数上限 | なし | 10,000人 |
推奨されている使用用途 | BtoB向けの自社サービス用のクライアントアプリ | PoCや検証のための開発で本番リリースの意図はないアプリ |
手続きに必要な期間 | 8 〜 10日 + リジェクトリスク | 8 〜 10日 |
参考 |
カスタムAppとは何か AppleDocs AppleDocs |
Qiita AppleDocs |
⭐️事前準備
カスタムAppの場合
Apple business Manager利用申請
TestFlight(外部テスター)の場合
テスターデバイスにTestFlight アプリをインストール
両方共通
- D-U-N-S Numberの取得(最大5営業日)
- Apple Developerへの登録
- ADPへの登録(年間99ドル)(反映に48時間)
- プライバシーポリシーURL(WEBサイト・GitHubでも良い)
⭐️配布方法
カスタムAppの場合
- App Store Connectで非公開でアプリを申請(1日以上)
- ABMでAppのライセンスを購入(無料)
- MDMもしくは招待コードで配布
- 端末側でインストール
- 端末に通知が出るので表示に従いインストール
TestFlight(外部テスター)の場合
- App Store Connect上のTestFlightからアプリを審査提出(1日以上)
- パブリックリンク https://testflight.apple.com/join/xxxxxxxxを取得・配布
- パブリックリンクから端末にインストール
- テストに使用するiOSデバイスにTestFlightをインストールします。
- デバイスで招待メールを開くか、パブリックリンクをタップします。
- 招待メールからインストールする場合は、「TestFlightで表示」または「テストを開始」をタップして、テストしたいAppを「インストール」または「アップデート」します。
- パブリックリンクからインストールする場合は、「インストール」または「アップデート」をタップします。
※TestFlightをインストールすると、自動アップデートを有効にするように促されます。有効にすると、利用可能な最新のビルドが自動的にインストールされるようになります。デバイスに新しいビルドがインストールされる度に、テスターに通知が届きます。
👍メリット
カスタムApp
- MDMを使用しているのであれば、どの端末がインストールしているか確認しやすい
TestFlight(外部テスター)
- ストア公開までは同一バージョンで何度もバイナリ更新が可能(公開までは審査が不要になる)
- 審査が緩い(Appleがテストする場所として用意しているため)
- クラッシュログやfeedbackを送りやすい、調査しやすい
- アップデート通知がやりやすい (Push通知が届く)
⚠️注意点
カスタムApp
- 非公開Appから公開Appへの変更はできない。再レビューが必要
- バイナリ更新(バージョンアップ)のたびに審査が必要
- 正式版のアプリを配布する場ではあるので、テスト目的っぽいアプリを審査に出すとリジェクトされる可能性がある
TestFlight(外部テスター)
- ビルド有効期限が90日間なので、90日経過する前に新しくビルドをアップロードする必要がある(更新時はテスターに通知が出る)
- ユーザー上限は10,000人
- パブリックリンクは外部へ漏れないようにする(誰でもインストールできてしまうため)
- TestFlightアプリをインストールしてからテストアプリインストールになるので、テスト開始までのユーザー操作が増える
両方共通
- D-U-N-S Number取得(5営業日)、ADP登録(48時間)で時間がかかる
- Appleの審査が必要(1日程度〜)