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【React】useRefの基本的な使い方・活用術・注意点

Last updated at Posted at 2021-12-04

おはこんばんちは、@ちーずです。
アドベントカレンダー4日目、本日のテーマはuseRefです!!

useRefとは

useRefとは、参照を保持するためのhookです。

// 変数名 = useRef(初期値)
const ref = useRef(initialValue)

useRefはとてもシンプルな設計で、
Refオブジェクト({current: initialValue}) を生成して、その値をメモ化しているだけです。

値の取り出し、変更は下記のように書きます。

// 設定した値を取り出す
const value = ref.current;

// 値を変更する
const ref.current = 2;

つまり、ref.currentの値を変更させているだけなので
再レンダリングが走らないです。

これが、useRefの最大の特徴です。

▼ 参考

useRefの活用術

DOMに対する参照

圧倒的にこの使われ方が多いuseRefですが、
HTML要素にrefという属性でuseRefの値を渡してあげることで参照できます。

// useRefの型
// interface MutableRefObject<T> {
//  current: T;
// }
// function useRef<T>(initialValue: T): MutableRefObject<T>;

export const InputComponent = () => {
  const inputElement = useRef<HTMLInputElement>(null)

  return <input ref={inputElement}/>
}

これだけで、
inputElement.current.focus()でフォーカスさせたり、
inputElement.current.offsetHeightで高さを取得したりすることができます。

値に対する参照

9割くらいDOMの参照として使われているイメージですが、値に対して使うケースもあります。

一回のみ実行したい

再レンダリングが発生しない点を利用して、
一回のみ実行したい処理があった時の制御でuseRefを使うことができます。

const once = useRef(true);

useEffect(() => {
 if (!once.current) return;
 // 実行したい処理
 once.current = false;
}, [])

useStateの前の値を保持する

公式ドキュメントにも記載がありますが、前の値を保持する時にuseRefを使います。

const [count, setCount] = useState(0);
 
const prevCountRef = useRef();
useEffect(() => {
  prevCountRef.current = count;
});

const prevCount = prevCountRef.current;

どのような仕組みで前の値が保持されているかは、下記の記事にてとてもわかりやすく説明されていたため、参考にしてください。

▼ 参考

useRefの注意点

useEffectの第二引数にいれても、変更を検知しない

今までの話を通して、「そりゃそうだろ!!」 と思うかもしれませんが

たとえ第二引数にref.currentを書いたとしても、
再レンダリングが起きないため、値が変更しても検知できません。


export const InputComponent = () => {
  const inputElement = useRef<HTMLInputElement>(null)

  useEffect(() => {
    if(inputElement.current) {
      // 実行したい処理   
    }
  }, [inputElement.current]);
  

  return <input ref={inputElement}/>
}

しかし、初期状態でマウントされておらず、nullになり続けてしまうケースもあるでしょう。
そのような時は、コールバックRefが使えるかもしれません。
(自分は使ったことがいまのところないです。)


以上、「useRefの基本的な使い方と活用術」でした!

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