Ethena /USDe
先日DEG鯖でUSDeについて教えて貰いました。とても気になったので調べる事にしました。
トークンシンボル: USDE
アプリケーション:https://app.ethena.fi/
ドキュメント:https://ethena-labs.gitbook.io/ethena-labs
公式サイト:https://ethena.fi/
Ethena USDE(USDe)について:
Ethenaの合成ドルであるUSDeは、ステークされたイーサリアム担保のデルタヘッジによって実現されます。USDeはオンチェーンで完全に裏付けられ、提供されています
*現在はBTCも担保に加えられ、今後SOLも担保になる予定
#https://app.ethena.fi/dashboards/transparency
デルタヘッジによる利回りを得る為、各CEXでどのぐらいヘッジしているか透明性もあります。今後HyperliquidXでも行う予定との事
USDeのメリット
多くの方はBTCを担保にトレード等を行うのではなく、
USDTやUSDCをベースに保有してる方が多いと思います。
資産運用等に預けていると担保に出来ないという制約が大きな資金効率悪化要因でしたが、USDeコインの流通、担保対象コインになった事が資金効率向上の可能性が出てきました。
私自身も数万ドルの変動に対応出来る様に使ってないUSDが沢山あります。
BYBITでのUSDe配布条件、利回りを確認
開催期間:2024年11月14日21:00(日本時間)~終わりは明記されていない
利回りの配布:
・利回りは、リアルタイムのAPRと、1日を通じて1時間ごとに記録されるUSDe残高のスナップショットの最低USDe残高に基づいて計算。
・利回りは毎日15:00(日本時間)に、メインアカウントの資金調達アカウントに配布
サブアカウントで発生した利回りも、メインアカウントの資金調達アカウントに入金
・過去発生した日次利回りは、資金調達アカウントの履歴で確認
計測範囲:
メインアカウントおよびサブアカウント
(資金調達アカウント、取引ボット、統合取引アカウントを含む)
未約定の現物注文におけるUSDe
1時間ごとのスナップショットに含まれないもの:
暗号資産ローンの担保として使用されるUSDe
暗号資産ローンで借り入れられたUSDe
ステーキング中のUSDe
プロマスターのコピートレードProサブアカウントにおけるUSDe
上記はBYBITのイベント中の条件ですが、
イベントが終わった際どの様な条件になるか確認が今後必要です。
Ethena /USDeの成り立ち
Dust on Crust
Ethena Labsは、元BitmexのCEOであるアーサー・ヘイズ氏がブログ『Dust on Crust』で展開したデルタニュートラルポジションによって担保裏付けをするステーブルコインに着想を得てUSDeを思い立ったそうです。
Dust on Crust 一部抜粋(CHATGPT
ビットコインの価値形成
ビットコインは、マイニングというプロセスを通じて新たに生成されます。マイナーはエネルギーを消費し、複雑な数学的パズルを解くことで新しいビットコインを獲得します。初期の頃、ビットコインを取得する主な方法は、これらのOGマイナーから購入することでした。その際、主に米ドルが使用され、現在でもBTC/USDの為替レートが広く引用されています。しかし、ビットコインの究極の目標は、法定通貨を介さずに直接取得・使用できる経済圏を構築することです。これは、世界中の主要な経済システムがビットコインでの支払いを受け入れ、人々がビットコインで給与を受け取るようになることを意味します。しかし、現時点では、私たちは純粋な法定通貨の世界からは脱却したものの、完全なビットコイン経済には到達していない「煉獄」のような状態にあります。
ステーブルコインの役割
仮想通貨市場では、法定通貨と仮想通貨を迅速かつ安価に交換する必要性から、ステーブルコインが誕生しました。特に、USDT(テザー)は最初のUSDステーブルコインとして2014年に登場し、現在ではEthereumやTronなどの複数のブロックチェーン上で利用されています。ステーブルコインは、トレーダーが銀行口座を持たなくても取引を行えるようにし、仮想通貨市場の流動性を高める役割を果たしています。しかし、これらのステーブルコインは中央集権的であり、完全に分散化されていないという課題もあります。ヘイズ氏は、過剰担保型のステーブルコイン(例:MakerDAOのDAI)やアルゴリズム型ステーブルコイン(例:TerraUSD)は本質的に不要であると指摘しています。ステーブルコインの目的は、銀行が提供しないフィアットのトークン化サービスを提供することであり、すべてを分散化する必要はないと述べています。
Ethena /USDe Supply
2021/11/24からデータがあります。
記事作成日2024/12/02時点で43億ドル相当が発行されています。
たった一年でステーブルコインランキングで時価総額4位まで行ったのは驚異的な速度です
裏付け資産
Ethena /USDeの裏付け資産について毎月レポートが提出されています。
先月11月のレポートから
保管人は、2024年11月20日午前10時(UTC)時点で、名目上の裏付けとなるUSDeがCopper、Ceffu、Cobo内に保持されていることを確認しました。
要約すると、スナップショット時点では次のようになります。
USDe供給量: 34億8,800万
銅保管資産:16億8,600万ドル
Ceffuの保管資産:16億8,000万ドル
コボの保管資産: 478万ドル
Coinbase Web3ウォレット資産: 1億ドル
造幣/償還資産: 2,944万ドル
総資産額: 35億ドル
準備金: 4,687万ドル
準備基金を含む合計のUSDeに対する割合: 101.69%
11/20時点で発行数35億ドル相当の発行に対し
101.69%で35億4,694万ドル相当の準備金があった事になります
余剰資金が4,694万ドルあります。
多いですか?少ないと思いますか?
プロトコル収益の説明
EthenaのAPYがどうやって捻出されているか調べてみましょう
収益ロジック | 想定収益率 | 資産配分 |
---|---|---|
ステークされた資産報酬(BTC、ETH、SOL) | +5% | 10% |
デルタヘッジとベーシススプレッドから得られる資金 | +5% | 65% |
ステーブルコインの固定報酬 | +10% | 35% |
Ethena Backing
ステークされた資産報酬(BTC、ETH、SOL)
現在ステークした資産報酬(BTC、ETH、SOL)
Ethena Hedging
2024/12/02時点のEthena全体のポジションです。
感想
2024/12/06
現在のTVLが5.19Bもあります。
しかし担保率が大体102%ぐらいしかないので事故はいつか起きる気がします。
とても美味しいUSDe
用法容量を守って正しく服用しましょう
しかしEthenaはUSDtbの発売に伴い、@BlackRock
BUIDLによって約90%以上裏付けられたステーブルコイン製品を市場に導入予定です。
重要なパイプ or 信用は持ってそうで、チェックを続けていきたいと思います。