概要:
webマーケティングにおいて昨今のテクニカルマーケティング(消費者嗜好チューニングされた自動広告をイメージすると良い)が全て上手いことやってくれるかというとそうではない。
ファンダメンタルズマーケティングを知ったうえで手法の一つとしてテクニカルマーケティングを活用しないと、効率よく消費者購買に結びつく広告を展開できない。
①ファンダメンタルズ
「誰に」「何を」「どんな風に」アピールするか考える。マーケティングの基礎。「何を」を適切に導き出すところがマーケッターの腕の見せ所。
「誰に」:ユーザー起点でどんな悩みを抱える人か、これまでの経緯を起点に考える。商品起点で、商品とユーザーの距離から考える。「誰に」伝えたいかで全く異なる「何を」「どんな風に」が決まる。
※商品広告の場合は読み物広告と異なりペルソナ条件全てに当てはまらないと購買に至らないためペルソナに中注意。
「何を」:USP。お得感や他社との比較で特筆すべきところをアピール点にする。商品を買う人とサシで話してどんな魅力が伝われば買いそうか聞く。
「どんな風に」:受け手の状態を気にして考える。どのページを見ている状態でどんなキャッチコピーに反応しやすいか。広告媒体と商品イメージの相互作用も考える。文章媒体の場合、最初の一文が大事+否定→喚起の文章構成だといい。とにかく一行目二行目。LPのエモーションリレーも意識。一言違うだけで効果が簡単に倍になるのがWEB広告。
テクニカルマーケティングの台頭で「誰に」のチューニング精度が上がったが、「何を」「どのように」はまだ不十分。アドテクの最初の方向性を考え適切な最大展開点に舵を切るのは人間の役目ということ。変な最適化されないように。
②テクニカル
※色々あるけどテクニカルの部分はクリエイティブ自動生成で可能では?と思ったりした。
ABテスト:2つの広告のクリック率や購入率を比べる。デザイン、アピール点、言い回し、でテストして仮説を立証する。クリック数などはクライテリアを決める。
チューニングの方法:到達点を決めてから広告をチューニングすること。売上などのKPIがあって、到達可能か判断し初めてチューニングやクリエイティブの精度向上に取り掛かる。
SEO:Googleの上位表示の仕組みのアップデートといたちごっこになりやすいのであまり重要視しなくていい。いい会社、いい商品、を生み出すことのほうが結果的に有効。
顧客生涯生産価値LTV:利益=LTV×粗利-獲得単価
で広告の有効性を評価する。LTVが顧客ごとの計算をサマったものであることは言うまでもないが、商品ごと、広告ごと、キャンペーン、それぞれ細かく区分して収益性を分析する。獲得件数の期待値、LTV期待値、をかけ合わせ、予算と比べて広告展開する。広告打ちすぎて獲得単価が高くなるのもだめ。
広告入札:表示したとき、クリックしたとき、購入したとき、それぞれの広告費用の形態がある。メディア側も広告主も最適な入札形態と入札金額を選択したい。広告主は期待されるクリック数と購入率の期待値から、入札金額の最大を決める。メディア側は、メディアの質が落ちないように、有益な情報となるように広告主を選定する。
③まとめ
キャリアのこと、常に最先端を追うこと、自分の希少価値の作り方(ある分野で1/100、別の分野で1/100だと希少価値1/100000的な)、が最後に綴られていた。マーケッターは5年もあればセンス依存でスキル差がなくなるらしい。ITやると良いと書いてあったので嬉しかった。
ブランドではなくプロダクトで売れる時代。ナショナルブランドもプロダクト品質の維持向上ありき。黒字特化を狙い、安易にプロダクトの幅や知名度を高めてランニングコストに疲弊されないことも戦略である。
棲み分けを具現化しよう、企業のソリューションクリエイティブを作れる人になろう。
終わり。