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IT初心者が AWS Certified Machine Learning - Specialty(MLS-C01)にチャレンジして一発合格した件について

Last updated at Posted at 2023-07-16

はじめに

この記事はこれからAWS Certified Machine Learning - Specialty(MLS-C01)を受験しようとされている方、受験するために情報収集をされている方に向けて、私が勉強を始めて合格するまでの体験を書いたものです。

sagemakerなどML系のサービスはおろか、他のサービスを含めて実務経験は一切ない私がどのようにしてspecialityの資格に受かったのかできるだけ詳細に書いていこうと思います。この資格の受験体験記は他の資格よりも少ない印象(筆者調べ)なので参考になれば嬉しいです。

AWS Certified Machine Learning - Specialty(MLS-C01)とは

AWSの資格は(2023/07/16現在)12種類あり、AWS Certified Machine Learning - Specialtyは専門知識に分類されます。
以下、AWS Certified Machine Learning - Specialty の受験対象の説明になります。

AWS Certified Machine Learning - Specialty は、開発またはデータサイエンスの担当者で、AWS クラウドでの機械学習 (ML)/深層学習ワークロードの開発、アーキテクチャ設計、実行において 1 年以上の実践経験を持つ個人を対象としています。

上記の説明の通りではありますが、実務経験がなくても努力すれば絶対に合格できます!
むしろ実務経験のチャンスを掴むために私はこの資格にチャレンジしたので、資格を取ってからの行動が大事だと心から思います。実務経験がないからと物怖じしなくても大丈夫です💪

image.png

AWSの資格と本資格の立ち位置

AWS Certified Machine Learning - Specialtyの立ち位置(AWS認定からの引用)は以下です。

FOUNDATIONAL

  • Cloud Practitioner ← 筆者取得済み

ASSOCIATE

  • Solutions Architect(Associate)← 筆者取得済み
  • SysOps Administrator
  • Developer

プロフェッショナル

  • Solutions Architect(Professional)
  • DevOps Engineer

専門知識

  • Security
  • Database
  • Machine Learning ← 現在地
  • Advanced Networking
  • Data Analytics
  • SAP on AWS

1000満点中750点獲得できれば合格となります。
specialityの資格なので、SAAなど他の試験よりもボーダーは高く設定されています。
参考サイト:AWS 認定受験者に役立つ情報と関連ポリシー

筆者のITスキルについて

私がAWS Certified Machine Learning - Specialty(MLS-C01)にチャレンジしたのは入社1年目の終わりです。実務経験は一切なく、SAA受験時にハンズオンを動画を観ながらやった程度の実力でした。また、英語が得意ではないのでできるだけ日本語の教材を探して頑張りました。

  • クラウドに触った経験若干あり(チュートリアル程度)
  • AWS資格 CLF/SAA
  • 実務経験なし

勉強方法

合計で60時間ほど勉強しました。
移動時間など平日の空いた時間に知識系の部分を勉強し、土日にまとまった時間でハンズオンなどを実施するようにしていたと思います。ハンズオンでは細かい設定などで詰まりまくり、思ったより時間を取ってしまいましたが、それがなければ40-50時間ほどで済んだと思います。

使用教材(学習した順番で書いてあります。)

Udemyは有料の学習コンテンツですが、解説や過去問が充実しています。タイムセールで安くなっているときなどあるので、そこを狙って申し込んでみてください。

  • 深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト)公式テキスト 第2版 単行本
     著者:猪狩 宇司 (著), 今井 翔太 (著), 江間 有沙 (著), 岡田 陽介 (著), 工藤 郁子 (著), & 10 その他
     ⇒G検定はディープラーニング人材の育成を目的に設けられた検定となっています。その対策本であるこの本はディープラーニングのモデルやデータの扱い方に関する情報が網羅的に、しかも初学者でもわかりやすく書いてありました。特に4-6章は参考になったので、もしMachine Learningの基礎を知りたい方はこの本を読むことをお勧めします!
    image.png

  • Udemy① AWS Certified Machine Learning Specialty 2023 - Hands On!
     ⇒AWS Certified Machine Learning - Specialtyの解説はほぼ英語のものしかなく、探したところ日本語字幕のものがありました!ハンズオンもわかりやすくお勧めです。
    尚筆者はハンズオンで詰まったので、それで時間をたくさん消費しました💦
    その時のコツをまとめたものは以下の記事に載せたのでもし詰まったら参考にしてみてください。
    AWS初心者がSageMaker Canvasでデータを予測することを実現するまでにやったこと

  • Udemy② AWS 認定機械学習スペシャリティ:3つの実践試験
     ⇒この問題は英語ですが、Google Chlomeの機能で日本語訳にするとかなりきれいな問題文になるのでお勧めです。合計で140問の良問があるのでかなり参考になりました。90%解けるようになるまで対策しました。

  • AWS Skilbuilder① AWS Certified Machine Learning - Specialty Official Practice Question Set (MLS-C01 - Japanese)
     ⇒こちら無料でチャレンジできる問題集です。AWS公式のため本番に近い内容になっています。実際の試験でも似たような内容は出てきたので、受験前に解くことをお勧めします。私は100%解けるようになるまで対策しました。

  • AWS Skilbuilder② Exam Readiness: AWS Certified Machine Learning - Specialty (Japanese)
     ⇒こちらもAWS公式の無料でチャレンジできる問題集です。これが一番本番の内容に近かったように思います。100%解けるようになるまで対策しました。

受験について

※こちらはAWS Cloud Practitioner(CLF-C01)と同じ内容です。
勉強を満足いくまでやったら、AWS認定からサインインして受験を申し込みました。

テストセンターで受けるか、オンライン受験をするか選べるのですが、テストセンターで受験する方が圧倒的にオススメです!!

理由1.PCや通信環境を心配しなくていい
⇒会社のPCで受験しようとしたのですが、セキュリティの観点からオンライン受験用のソフトウェアが起動できなかったり、通信環境が周辺工事の影響で乱れてうまくテストに接続できないなどトラブルが多発しました。
接続テストの事前準備が不要ですし、当日の環境への不安もないので私はテストセンター受験派です。

理由2.オンライン受験の方が試験拘束時間が長い
オンライン受験の方が移動しなくていいし楽でしょと最初は思っていましたが、オンライン受験の際は受験前にPC周りや部屋のチェックが入ります。
机の上のものを全部どかしたり、部屋を片付ける時間が事前に必要になってきますし、受験する際に受験時間の約40分前くらいにはチェックインし、試験官によるチェックを待たなければなりません。
その点、テストセンター受験は試験時間10分前までに行けばよいだけなので受験直前まで勉強ができます。

受験した感想

  • 試験について
    所感は、「どうしよう、、知らないサービスが混じってる、、」でした。上記の対策をやっても全てのサービスを網羅できるわけではないため、知らないサービスがあることも当然ではあるので落ち着いて解くことを意識しました。基本的には欠損値の扱い方やモデルの選定をユースケースに沿って選ぶ問題が多かったです。65問中自信がある回答が30問ほど、残りの35問のうち10問が自信がなくはないけど不安な問題で、25問は勘も入れつつ解きました。190分ある試験でしたが、見直しを含めて70分ほどで終わりました。

  • 受験して良かったこと
    AWS Certified Machine Learning - Specialty(MLS-C01)を合格すると、今ChatGPTで熱い視線を集めている機械学習について詳しい人になることができます。一般的な機械学習のモデルやデータの扱い方を学ぶことで、ChatGPTはもちろん他のAI分野の記事などを以前より理解しながら読めるようになりました。また、個人的にはアンケートを取った時に、どのようなイベントが一番参加者の満足度が高くなるかなどをsagemakerなどを使って分析するのが楽しく、そのようなことができるようになったのはよかったと思います。

最後に

ここまで読んでくださってありがとうございます!
AWS Certified Machine Learning - Specialty(MLS-C01)を持っていると、「AWSもわかって機械学習も分かる人なんだな」と思われるようになり、その分野で頑張ってる人と周りから思っていただけるようになります。そうすると、たくさん知らない人から声をかけてもらえたり、イベントに呼ばれるようになって交流の場が広がりました。
IT初心者の方でも、実務経験がなくても努力すれば絶対に合格できるので、一緒に頑張っていきましょう( *´艸`)

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