はじめに
みなさん、こんにちは。日本でクラウドネイティブ技術を扱うエンジニアとしてコレは外せないなと思い、12/1(金)に開催されたCloud Native Community Japan Kickoff meetupへ参加してきました。今回はそのときのお話です。
イベントの概要
Cloud Native Community Japan(CNCJ)は、クラウドネイティブ技術の開発や普及をグローバルにリードしている非営利団体であるCloud Native Computing Foundation(CNCF)の日本初の公式コミュニティで、そのコミュニティ発足して最初のイベントが今回のキックオフミートアップでした。
Cloud Native Community Japan設立のご挨拶
オーガナイザーである日立製作所の中村雄一さんからのご挨拶ということで、日本のエンジニアでクラウドネイティブ技術に関する活動をもっと盛り上げていきましょう、といった内容のお話でイベントがスタートしました。
基調講演: Welcome to Tokyo - Team Cloud Native
最初のセッションは、今回のスペシャルゲストであるCNCFのCTOであるChris Aniszczykさんの基調講演でした。CNCFにおける日本の企業やエンジニアの活動実績のご紹介や、年代ごとにどんな技術がCNCFで注目だったか、そして What's Nest? としてOpenCostやGitOps、OpenTeremetryにAIOps、GenAIといったワードが取り上げられておりました。
KubeCon NA 2023 Recap
次にサイバーエージェントの青山真也さんから11/6-11/9にシカゴで開催されたKubeCon + CloudNativeCon NA 2023のRecapがありました。私自身はKubeConには行けていないのでとても興味深い内容でした。
コントリビューションのWhyとHow
NECソリューションイノベータの武藤周さんと解紫圯さんから、コントリビューションの動機づけと始め方(Kubernetes Upstream Training)について、自身の経験をもとにしたアドバイスを交えたご紹介がありました。
Keycloakの最新開発動向
日立製作所の田畑義之さんから2023/4にCNCF incubating projectとなった認証・認可を担うOSS「Keycloak」の概要から最新開発動向についてご紹介がありました。
CNCF / Kubernetesドキュメントのローカライズ活動について
最後のセッションはドキュメントのローカライゼーション(日本語化)のお話で、LINEヤフーの北村壮大さんからはKubernetesドキュメントの日本語化プロジェクトの状況についてのお話がありました。
そして日立製作所の西島直さんからはCNCF Glossaryの日本語化プロジェクトの状況についてのお話がありました。
日本のエンジニアのなかには私のように英語がそこまで得意じゃない方も少なからずいると思うので、個人的にはドキュメントの日本語化はクラウドネイティブ技術の普及にあたってとても重要な活動だと思いましたし、これなら自分も貢献できそうだなって感じた方も多かったのではないかと思います。
懇親会
The Linux Foundationからご提供いただいた軽食と飲み物をいただきつつ、参加者の方といろいろとお話させていただき、とても楽しい時間を過ごすことができました^^
終わりに
ということで、CNCFの日本コミュニティが正式に発足して最初のイベントであるキックオフミートアップへ参加してきました。これから日本でCNCFの活動がより活性化していくと思いますので、言葉の問題で参加をためらっていた方も、ぜひこの機会にコミュニティ活動への参加を検討してみてはいかがでしょうか。
- Cloud Native Computing Foundation、CNCFは、The Linux Foundationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
- その他記載の会社名、製品名などは、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。