JPOUGのAdvent Calendarが終わって年が明けました!
実家って退屈ですよね
なのでダウンストリーム構成について調べたことを書きます!
参考:Oracle® Fusion Middleware Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateの使用 12c (12.3.0.1) B ダウンストリーム・マイニング・データベースの構成
#GoldenGate ダウンストリーム構成について
##1.ダウンストリーム・デプロイとは
GoldenGate布教活動④ ~GoldenGateプロセスの構成~にも記載しましたが、統合Extractではいくつかのモードを選択することができます
統合Extractの稼動モードの1つであるダウンストリーム・デプロイを選択することで、ソース・データベースとは別のデータベースにてREDOログ・アーカイブログのマイニング処理を実施することができるため、ソース・データベースの負荷を軽減できます。
またソース・データベースとマイニング・データベースを明確に分離することで、GoldenGate使用に伴うソース・データベース変更を極小化することがでます
ダウンストリーム構成の1つであるダウンストリーム・ソースレス構成を選択することにより、ソース・データベースからGoldenGateを完全に分離することができ、ソース・データベース障害時にGoldenGateの処理を止めることなく運用が可能になります
また複数のソース・データベースのREDOデータを1つのダウンストリーム・データベースに送信できます。ただし、ダウンストリーム・マイニング・データベースは、それらのソース・データベースの1つからのみオンラインREDOログを受け入れることができます。残りのソース・データベースはアーカイブ・ログを送る必要があります。
またソース・データベースとマイニング・データベースは、エンディアンとビット・サイズ(64ビット)が同じであることに加えて、下記のDocumentにあるようにソース・データベースとマイニング・データベースは同一プラットフォームである必要があります。
具体的な構成は下記のような感じ
参考:Oracle GoldenGate 12c Release 1の新機能概要
##2.ダウンストリームの種類
ダウンストリームは下記の3つのモードを選択することができます
###ダウンストリーム・デプロイ
こちらが最も一般的なダウンストリーム構成となります。
ログマイニング・サーバーはマイニング・データベースへ構築され、REDOログやアーカイブログをソース・データベースからマイニング・データベースへ転送し、マイニング・データベース上でログマイニングを行います。
この構成によって、ソース・データベースへの変更を最小限に留めることが可能であり、キャプチャのオーバーヘッドや変換によるその他のオーバーヘッドおよび本番サーバーの他の処理を軽減することが可能です。
###ダウンストリームOracle Active Data Guardデプロイ
上記のダウンストリーム構成とアーキテクチャはほぼ同じですが、一部のLOBデータなどソース・データベースにフェッチが必要な処理をADGスタンバイDBから取得します。
実際の統合ExtractコンポーネントはREAD/WRITEデータベースで実行する必要がある点に注意してください。
###ダウンストリーム・ソースレスExtractデプロイ
こちらの構成はソース・データベースの状態にかかわらずGoldenGateを稼動させることができます。
ただしソース・データベースにフェッチが必要なデータが伝播された場合については、統合ExtractがABENDするような動作になります。
このデプロイメントでは、ソース・データベースのREDOがOracle GoldenGateリリース11.2.0.4以上と互換性があることが必要です。
※マイニング・データベースのVersionではない点に注意してください
このメソッドをFETCHUSERIDおよびFETCHUSERIDALIASとともに使用して、ADGスタンバイからフェッチすることもできます。
##おわりに
もう少しいろいろ書くことがあるかと思ったのですが、意外となかったのでココらへんにします
次回は実際に手順に沿ってダウンストリームDBを作成して検証していきたいと思います