Motivation
今までは論文はReadCubeやMendeleyといったGUIアプリケーションを用いて管理していた。これらは、便利だが、PC間で共有するにはストレージ制限があるし、MendeleyはMac OS Xへの最新版への対応に時間がかかる等、少し厄介なところがある。今回は、GitHubで見つけたコマンドライン論文管理ツールPubsの使い方をまとめて、この面倒を少しでも緩和することを目指す。
Environment
今回はMacに元から入っているPython3.6下で。
Installation
PubsのGitHubページ
導入は簡単
$ pip install pubs
Usage
Pubsの起動
$ pubs init
デフォルトでは、pubsのリポジトリは ~/.pubs/
に置かれる。
この場所をDropbox等のクラウドに設定すればPC間でライブラリを共有できる。
$ pubs init --pubsdir path/to/dir/
Pubsへの論文の追加
pubs add
コマンドを使用。
このときにDOI, ISBN, bibファイルをメタ情報として一緒に投げる必要がある。
DOIを用いて(-D
)
$ pubs add -D 10.1007/s00422-012-0514-6 -d article.pdf
ISBNを用いて(-I
)
$ pubs add -I 978-0822324669 -d article.pdf
bibファイルを用いて(あんまり使用頻度多くないかも)
$ pubs add reference.bib -d article.pdf
論文へcitekeyの割当
論文をリポジトリに追加すると、デフォルトでは"[Author]_[Year]"というcitekeyが割り当てられる。
$ pubs rename citekey new_citekey
リポジトリにある論文一覧表示
$ pubs list
使用指針
このツールだけで論文を全て管理するのは、
- 1つ1つ論文を管理する必要があること
- 検索ができないこと
を考えると、不十分。MendleyやReadCube、Evernoteといったアプリと使い分けをうまく行う必要がありそう。