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2ヶ月でTOEICスコアを270→755に上げた方法を全部書く (ネタバレ:ひたすら中学英語)

Last updated at Posted at 2022-07-25

スクリーンショット 2022-07-25 23.20.16.png

TOEIC755 というのは全然大したスコアではないが、

約2ヶ月の短期間で、もともとスコア270だった筆者が755まで上がった(2022年3月 第290回TOEIC)

つまり『2ヶ月で485点スコアアップした』のは、驚異的なペースではないか?
(他のTOEIC受験記や攻略法を発信している方で、ここまで急速にスコアが伸びた方はほとんどいませんでした)

今回はそれを達成した方法をけっこう詳しめに書きます。

目次

1.筆者のバックグラウンドについて
2.いきなり結論
3.(忙しい人向け) 3秒でわかる、最速でTOEIC700を超えるコツ
4.なぜ中学英語の音読がいいのか?
5.中学英語が高校英語よりも重要な理由
6.中学英語ばっかり音読しててほんまにTOEIC700点台まで伸びるん?
7.優先度★★★ 音読以外にやるべき2つのこと
7-A.スコア350~700点くらいの人におすすめの参考書
7-B.スコア~400点くらいまでの人におすすめの参考書
8.優先度★★ やるべきほか4つのこと
9.音読の流れ
10.リピーティングをするなら全人類買ったほうがいいスマホアプリ
11.音読のベストセラー本よりも中学校の英語教科書をおすすめする理由
12.おわりに

この記事はTOEIC スコア ~700までの方を対象と想定しています。
(最低でも中学英語、高校受験レベルの英文であればギリギリ読めるレベル)

筆者が英語学習を始めた当初は、be動詞と一般動詞の違いや, I my me mineがわかりませんでした。
そのようなレベル感 (= TOEICで点数測定不可レベル)の英語スーパービギナーな方向けには、別の記事 //執筆中~ 英語力ゼロから何をするべきか//  を書いておりますので該当する方は、そちらをご覧ください。

筆者のバックグラウンドについて

筆者はセンター試験/共通テストを受けた経験がなく、大学受験のための勉強をしたことがありません。もちろん英語も。

英語力が必要だと思った理由

プログラマやっていて、PostgreSQLの公式ドキュメントを参照してたらムリヤリ日本語にしたような機械翻訳すぎて、わけわからなかったから。
データベースに限らず最新の一次情報はぜんぶ英語なので、ドキュメントを英語の原文で読めるようになりたかった。

(スコア700くらいまで)短期間でTOEICスコアを伸ばすためにはどうしたらいいか?

結論

ひたすら音読。 中学生の使うレベルの英語テキストを1トピック90回~100回くらい音読。

TOEICスコア700までのメインの英語学習は、中学レベルの英文を音読しまくるだけ。それでスコア700は狙える。

細かいこというと、当然TOEIC頻出単語は覚えないといけない。
が、それは補助的な学習であって、メインは本当にひたすら中学英語の音読。


3秒でわかる、最速でTOEIC700を超えるコツ

中学校の英語の教科書を100回音読する!


2ヶ月でスコア270→755を実現した もう一つの方法

それは、
毎日9時間×2ヶ月勉強する (勉強量しか勝たん)

といっても筆者がTOEIC前にありがたいことに無職だったから、本当に毎日9時間英語を勉強してただけの話であって
普通に働いてる人に毎日9時間勉強しろ、は無理すぎるけど

それでも、短期間で飛躍的にTOEICスコアを伸ばすには、音読をメインに英語学習することをおすすめします。

なぜ中学英語の音読がいいのか?

ここは「なぜ」音読がいいのか語ってるだけなので忙しい人は読み飛ばしましょう

第二言語学習習得論によると、音読の練習は音韻符号化プロセスの自動化・英文の意味の認識の高速化をするから。

また第二言語学習習得論のセオリーとして

1. 理解可能なインプットをすること
2. 意識的に学習したスキルを何度も繰り返すこと

がある。この「理解可能な」がミソであり、中学レベルのやさしい英文を何度も繰り返し音読するのが効果的な理由。

多くのTOEIC指導者も言及していることですが、
TOEICスコア700以下、ましてやスコア600以下の人はほぼ確実に中学レベルの英語に抜けがあるため、
かっこつけてハイレベルな英文を使って練習するべきではないです。

現状スコアが低い方は、
社会人、いい大人であっても、恥ずかしがらずに中学英語を元気に音読できるかどうか がTOEIC L&Rのスコアを早く伸ばせるかどうかの分岐点、わりとマジで。

日本人の英語学習に最も邪魔なもの、それはプライドである。

*筆者はプライドなんてものはもとから捨て去った人間なので、中学校の英語教科書に登場するKumi や Ken,Ms Lucy Brown先生になりきって教科書のセリフを元気に音読していた。



なぜ、やさしい英文(中学英語)を何度も繰り返し読む必要があるか?を別の言い方でまとめると

「理解している」と「身についている」は違うから 

  • 大学受験をしたことがあるような人は、ネクステとか英文法テキストを使ったりして、英文法をひと通りやっている。
  • それでも日本の全大学生のTOEIC平均点は500点台。これは高校までで習う英語を「理解している」けど「身についていない」から。
  • TOEICのような難しくない英文をリスニング・リーディング両方で大量にハイスピードで処理する試験では英語が「身についている」必要がある。
    身についているかどうかがTOEICスコアに顕著に現れる。
  • だから難しい英文とか読まなくていいんで、中学レベルの超簡単な英文を「考えずに」一瞬で理解・認識できるよう「英語の基礎の基礎を身につける」。言いかえると 「自動化」するのが大事。
  • そのために何十回も音読するのが効果的。

中学英語が高校英語よりも重要な理由

ここもTOEICについて無駄に詳しく語ってるだけなので忙しい人は読み飛ばしましょう

とくにTOEICにおいては、高校英語/大学受験レベルの難しめな英文法があんまり重要じゃない。
どのくらい高校英語が重要じゃないのか、以下に超具体的に書くと、

もしTOEICスコア700目標なら、

  • 高校英語でやる no matter ~ とかほぼ出ない

  • 否定語があると倒置が起きる英文法、たまに出るけど700点レベルなら知らなくてOK

  • 高校英語の範囲で大学受験の定番である 仮定法 ,あんまよくわかってなくてもOK

  • 時制は未来完了進行形、過去完了進行形この2つはほぼ出ないので覚えなくてOK。
    もっというと 過去完了形 / 未来完了形 / 現在完了進行形 も問われない

*ただし仮定法現在は出る
(advice demandとか、提案/要求系の動詞のあとのthat節の動詞が原型になる文法規則。イギリス英語だとshould入れたりするやつ)

こんな感じ。

筆者は高校時代は英語の授業をまともに聞いてなくて
I my me mineがなにかよくわかんないまま社会人になってしまったけど、
その後本気で中学英語とTOEIC対策をしたら、スコア755をすぐ取れています。

→TOEICで高校英語はあんま重要じゃないことの証明かもしれない
(高校の英語の授業では空が綺麗だな...🍁って窓の外を眺めていた)

何がいいたいかって、
高校英語の学習範囲でTOEICに出ないことは結構あるけど、中学英語の範囲で役に立たないことはほぼない。
TOEICにかぎらず英語のリスニング / リーディングテストで一番重要な部分は、全て中学英語に詰まっているんだ〜!!

provide A with B とか A is tailored to B  みたいな語法はめちゃくちゃ重要やで。
品詞分解も重要やで


大学生でもTOEIC平均スコア500点台なのに、中学英語ばっかり音読しててほんまにTOEIC700点台まで伸びるん?

A. ほんまです。

 ただし徹底して回数をこなす必要はあります。

教科書2冊で合計9000回くらい音読した

IMG_20220725_235244.jpg
これは私が音読していたテキストで、ふつうに中学3年生が使う英語の教科書(NEW CROWN)
下の方にふせんがあって、正の字が見えるじゃろ。
これはこの文章を読んだ回数で、
筆者は正の字が合計90~100になるまでひたすらこの文を音読し、それを教科書の最後まで繰り返していました。

そのくらいの気合いさえあればTOEIC 700点なんてすぐ超えます。

ところで、1970年、その時点で國弘正雄さんという、多くの英語教育関係者に影響を与えた同時通訳の方が只管朗読という英語の勉強法を提唱していたようです。
その只管朗読という名のメソッドは、乱暴に一言でまとめると「ひたすら音読せえ!」で

実はそれだけ昔から、巷では音読は効果的な英語学習法と言われています。

リーディング対策に関してはもっと最適な方法があると思うけど
実体験としてTOEICのリスニングスコア350点くらいまでは中学英語の教科書の音読で一気に伸びます。
(+αでTOEICの単語を覚えて、TOEICの解き方テクニックを覚える)

そういうわけで、よっぽど音読が苦痛な人とかでなければ、TOEIC700くらいまでは『ひたすら中学英語の音読』が最短のストラテジではないかな、と思う。

筆者は苦痛でしたが。

優先度★★★
TOEIC700を最速で超えるため、音読以外にやるべき2つのこと

やるべきこと2つの結論は

  • 単語学習
  • TOEICの出題形式に慣れる(模試を解く)
    の2点のみです。

当たり前ですが、英文って、最小単位に分解すると単語になるので 単語は超超重要です。

1つ目のやるべきこと
1. 金のフレーズ覚えましょう。TOEICの単語帳はこれで間違いないです。

ついでに、英語学習だけでなく資格試験合格すべてに役に立つ名言を紹介します。
司法試験と国家総合職の両方に合格した方が言ってた受験のコツがこちら。

資格試験の参考書は一番売れてるやつを迷わず買え

一番売れているやつには売れているなりの理由があって、マイナーな参考書よりは資格試験の範囲をカバーできてないリスクが低いよね、みたいな理由をお話されてました。
たしかに。金言だなと思いました。

そういうわけでTOEIC単語帳ではダントツで長年売れている金フレを買いましょう。

とかいいつつ筆者は金のフレーズの姉妹版である「金のセンテンス」を使っていました。
ごめんなさい。

金のセンテンスは大学受験英語でよく耳にする単語帳「DUO3.0」とおなじく、例文のなかに全部単語が詰め込まれているタイプの単語帳です。ようはTOEIC版DUO3.0です。
筆者は英文を前から順に理解する練習をしたかったのと、
収録単語が約1500と金フレより多いので2冊両方買って金のセンテンスが好みでした。

金のセンテンスは TOEIC500よりスコア低い人はあんまりおすすめできませんが
スコア500〜くらいの人にとっては、金フレ or 金のセンテンス、
ぶっちゃけ、どっちを使ってもいいです。

さて、リスニング対策に関しては単語だけ覚えても意味なくて音声も覚えないと単語学習の意味が半減してしまうので、
金のフレーズが公式に連携している abceed で音声を聴きましょう。無料です。

abceedの教材は音声は無料ですが、有料サブスクに契約したり書籍をアプリ内で購入したりすると
金のフレーズを紙で読む必要がほとんどなくなります。電子書籍と音声プレイヤーがオールインワン、的な感じなので。

本を持ち運びたくない人はabceedに課金して、紙の本派の人は本買いましょう。

TOEIC700を最速で超えるため、2つめのやるべきこと

2. TOEICの出題形式に慣れる

公式問題集をやるのが原点にして最強ではありますが、
まだTOEIC初めて受けるよ、とかTOEICのテクニックがわからん、って方には公式問題集よりも
こちらの書籍一択です。

いろんな参考書(10冊以上)買いましたがTOEIC初心者向けに1冊絞るならこの本、と間違いなくいえる完成度だからです。

もちろん、ある程度TOEICを理解している人はETS公式の出している問題集が一番いいです。
公式問題集を勧める最大の理由は、問題集のリスニングのナレーターに本番と同じ人がいるから。

「ナレーターが同じ」このたった一つの理由で、
公式以外の出している、リスニング本(初心者向けの本は除く)の存在意義はかなり低いと思います。
TOEICで点取りたいならTOEICのナレーターに慣れるべきです。

逆に、リーディングは公式以外の本のほうがなんなら研究進んでで解説も親切ですごかったりするので、本記事でも何冊かおすすめしています。

公式問題をひたすら聞き込んでいると何がいいかって、
本番で あっ!あの声の人だ! ってなるので、進研ゼミ的な(あっ!進研ゼミでやったところだ!)アハ体験ができます。

スコア350~700点くらいの人におすすめの参考書

上記で紹介した模試の本の著者、小石裕子さんが出されている
こちらの本も文法問題(part5)対策ではすごくよかったです。↓

TOEIC(R) TEST 英文法 出るとこだけ!

出版年が古いけど問題なし。ここまでコンパクトにpart5のポイントやコツを独自の切り口で解説した本は無い。

スコア400点以下の方におすすめの参考書

易しくて、なおかつページ数が薄くやり遂げれる。適切な難易度だと楽しいです。


700点以上の方はでる1000がいいと思います。

どんなスコアの方でもおすすめできる文法問題対策本は

「1駅1題! TOEIC L&R TEST 文法特急 (TOEIC TEST 特急シリーズ) 」発売:2021/3/5

逆にスコア700点以下の人におすすめしない本がある

  • 精選模試シリーズ。

タイトルに「精選模試」と書いてある問題集です。
とても良本なのですが、問題のレベルが公式模試よりも高いので、スコア700点以上になったらちょうどいいレベル感となります。

優先度★★
TOEIC700を最速で超えるため、やるべきほか4つのこと

英語の資格試験のための単語学習にかなり役に立つTipsから書きます。

1.Anki を使え 

(できればね)
(フラッシュカードアプリ、web,iOS,Android 対応)

有名な暗記ツールなので知っている人も多いかと思いますが、知らない語学学習者は、使いましょう。
このアプリを使って1万単語以上ボキャブラリーを増やした人とかいる。
https://ei-raku.com/2020/03/learning-anki-1000h/
※もちろん人に合う合わないはあります。

2022年7月現在、Android版は無料なのにiOSは¥3060 もします。

アプリに3000円は庶民には厳しい。 でも紙の単語帳使うより、スマホで電車の待ち時間とかAnkiをポチポチしてたほうが圧倒的に学習効率上がった
なので、なんか悔しいけど¥3060以上の価値があります。

音声を入れたり文字入力するのがめんどいのがAnkiの難点ですが、自分でフラッシュカードをぽちぽち入力しなくても
TOEIC「金のフレーズ」の音声付きのテンプレートが配布されていたりします。
このテンプレートの作成者は何人のTOEIC受験者を救ってきたのだろうか。感謝しかありません。

補足 TOEIC以外もIELTSやTOEFLの単語帳テンプレートもあるよ

2.瞬間英作文 (20~25時間くらいやればOK)

TOEICのスコアを700まで最速で伸ばすのであれば、これは「やりすぎない」ことが大事。
よっぽど楽しい!って思える人以外は30時間も40時間もやらないほうが無難。

でも「やらない」よりはやったほうがいいです。
理由は、英語を後ろから「つけたす」感覚 (前置詞や不定詞、関係代名詞、分詞など)が早い段階で腑に落ちていると有利だから。

日本語は前から修飾する言語ですが、
英語はこのように

I know a professor who teaches economics at MIT.

後ろから修飾(後置修飾)がメッチャ多いわけで、TOEIC270点時代の筆者のような英語ビキナーにはこれが難しかったんです。

この感覚ってリーディング/リスニングの勉強ばっかりやっているとつかみづらくて、
自ら英文を作りだす(=アウトプット)トレーニングだと感覚がつかみやすかった。
TOEICは後ろから修飾する長ったらしい文が当然リスニングでもバンバン出てくるので、瞬間英作文を通して英語を後ろから「つけたす」感覚を学ぶのがオススメです。

御託はこのくらいにして、
おすすめの参考書1選がこちらです。↓

この本よりもよっぽど売れている、ベストセラー本が
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング ですが↓
https://qr.paps.jp/FEUTL
こちらはアプリ版が存在するメリットはあるものの、
「ネイティブスピーカーが使う自然な英文」という点で前述の本に劣っていることから、私は前述の本、NOBU式トレーニングを選びました。

前述の英語のスピーキングが驚くほど上達する NOBU式トレーニング ,著者の山田暢彦さんは英語ネイティブスピーカーです。

3.発音の練習 (15時間〜25時間くらいやればとりあえずOK)

やっぱり発音の練習しといたほうが、単語帳の発音記号みたときに理解しやすかったり、リスニングにも直結するのでめんどくさくても結局近道になる。
おすすめの方法を3つ、動画、書籍、アプリの種類別に簡潔に紹介。

  • 1 youtubeでフォニックスを学ぶ(一番おすすめ)

こんな感じの動画を色々見た。

  • 2 英語耳

良本だけどコラム部分だけはどうでもいいので読まなくていい。(ごめんなさい)
洋楽を聴いて歌って英語の練習しよう!的な後半の章も、
楽しいけど、TOEICのスコアを早く伸ばすという観点から考えるとやらなくていい。

  • 3 ELSA

アプリではこれが一番優秀。

4.英文解釈の参考書 (やるべきタイミングを見極める)

基本的には英文解釈をやることをおすすめ。
英文解釈系ってのは大学受験の長文対策で使われるやつ。
でも色んなタイプの本がありすぎて、なおかつ人によって英文解釈(精読)が必要なタイミングを見極めるのが難しすぎる
つまり英文解釈はやったほうがいいと思いますが、いつ、どのようにやるべきかは、わからん…

私は

  • 高校英文読解を一つ一つわかりやすく 学研プラス / 武藤一也
  • 英文読解入門 基本はここだ! 代々木ライブラリー / 西きょうじ
  • 入門英文解釈の技術 70 桐原書店 / 桑原 信淑

を全て取り組みました。が、どれがおすすめとかは特になくて
高校英文読解を一つ一つわかりやすく が一番難易度は易しいので理解が深まったかな、と思います。

一つ言えるのは、TOEICってそんな難解な文は出ないので、
上にあげたくらいのレベル感の参考書が丁度良くて、

大学受験の早慶対策レベルの参考書 とかは難易度高すぎて適切でない、ということです。
こういうの。

英文読解入門 基本はここだ! 著者の西きょうじ先生がyoutubeで解説動画を配信されているので、
本屋で参考書立ち読み、見比べをするのがめんどい人は動画を見てみるといいかもしれないですね。

お金がある場合は参考書選びは何冊か買っちゃってその中で合う本をやる、みたいなのが一番効率的なんやけどな...

英文解釈をやるのに適切なタイミング、明確にはないといえばないけど、
単語はわかっているのにTOEICのpart7の英文がわからなさすぎてくじけそうになった時でしょうか。

そんな時にこれら「英文解釈」系の本は必ず、TOEICリーディング難民を救ってくれます。

音読の流れ

-音読の前に-

  • ⓪-A ディクテーションをする
    →テキストを見ずにリスニング音声を聴いて、なんていってるかわからん!ギブアップ!ってなるまで、ノート等に聞こえた英文を書き取ってみる

※めんどいけど大事
※そんなに執念深くやらなくてもいい

  • ⓪-B ディクテーションの答え合わせする

→聞こえなかったところはテキストに下線をひいたりマークしておく。
これはのちに音読するさいに「あーここ最初聞きとれかったなー」って意識をもって音読するための準備。

筆者の体験だと、聞きとれなかったところはたいてい自分が発音できてない弱形の部分とか、英語の音の連結(リンキング)の部分。
テキストを見ずにリスニングするこの作業をやっておくことで、
英語の音の連結の認識力が伸びる → TOEICのリスニングスコアに直結する

  • ①テキストを読んで意味をとる

  • ②熟語・語法チェック
    →欄外のwordsリストにbe different fromってのがあるな〜って確認して該当する本文にピッて線引くくらいの適当な感じでOK

  • ③(できれば)意味のかたまりごとにスラッシュを入れて、スラッシュで区切った意味のかたまり単位にする(チャンクという)

    →よくわかんない場合はinとかwithとか前置詞の前にスラッシュ入れとけばOK

  • ④意味のかたまりごとに、日本語訳がわかりにくいとこは上に訳のルビを振っとく
    →中学英語レベルで本文全部わからないってことはないので全部日本語訳を書き込む必要なし

-音読のメインパート-
  • ⑤あとはひたすら音読音読!!!!
    →1日で1トピックにつき10~15回読むのがちょうどよかった。それ以上はさすがに飽きて集中が散漫になる。
    分散学習の観点から見ても1日で同じ文を90回読むとかはあまり良くないと思います

  • ⑥音読だけだと単調になるので、
     オーバーラッピング、リピーティング、シャドーイングを時々やる
    →シャドーイングについてはメジャーなので説明は割愛。

オーバーラッピングは、音声を流して、完全に音声に同期したタイミングでモノマネをしつつ発話すること。
このトレーニングで、音のアクセントの感覚がつかめたり英語のリズムに慣れる。
TOEIC700点以下レベルでは英語がノイズに聞こえることもままあることなので、英語のリズムに慣れるのが超重要。

こっから下はわりとどうでもいいコラムをだらだらと書いてる

本編終わりました。

が、タイトル「2ヶ月でTOEICスコアを270→755に上げた方法を全部書く」
の「全部書く」のタイトルを回収するべく、TOEICの勉強を通じて気づいたこと、
これを読んだ人が役に立ちそうなことであれば全部書きます。

リピーティングはめっちゃオススメって話

筆者が、おもしろくて、効果が高いと思うトレーニングはリピーディング。
ざっくりいうと、一つのセンテンスごとに音声を聴く→ 頭の中に残っている音声を発話する を繰り返すのがリピーティング。

シャドーイングと違って、音声を聞くタイミングAと発話するタイミングBを完全にずらす。
テキトーにしか英文構造を理解してなかったり音読回数が少ない場合は途端に発話できなくなる。この難易度の高さゆえにすごく効く。

英語学習者の中にはシャドーイング否定派の方がいて、
「シャドーイングするとちゃんと音声聞けないじゃん」という意見だったりする。
英語とはなにからなにまで音が違う日本語モノリンガルの人が、英語学習するなら「ちゃんと(徹底的に)」音声を聴け、っていう、シャドーイング否定派の方の感覚はわからなくもない。

その点リピーティングは、シャドーイングと違って「できたつもり」になりづらいのでとてもおすすめ。
ただ一点、「時間がかかる」デメリットを除いては。

リピーティングをするなら全人類買ったほうがいいスマホアプリ

英語学習に使える音楽プレーヤーアプリ

App Storeで360円。

その昔、カセットテープレコーダーなんてものが主流だった時代は、
リピーティングをするための音声(無音のポーズ時間が入ったリスニング音声が必要)を作るために、
「ダブルラジカセ」ってのを駆使することで、英語のリスニング音声に、無音のポーズ時間を加えたテープを生成してたらしい。

今は令和4年なので、そんなことはせずとも、このRepete Plusが自動的に無音のポーズ時間を入れたリピーティング用音声を作ってくれる!!
アプリが自動で無音時間を認識して音声を分割してくれるので細かいところを手動で調整するだけ。

  • このアプリが有ると、無いのと比べて10倍くらい良い学習体験ができる。
  • アプリ有と無では、玉ねぎが入ってるカレーと、入ってないカレーくらい違う。
  • 英語のトレーニングに役に立ちすぎるので2台のスマホで2回買った。
  • 役に立ちすぎて、筆者はこのアプリ開発者のいる方角を向いて1日6回感謝のお祈りをしている

非常におすすめです。

音読トレーニングのベストセラー本について

"みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング"という本が気になる方と、
中学校の英語教科書について知りたい方以外は読み飛ばしてOK

今まで解説した音読系のトレーニング、そのさいに意識することなどをさらに詳しく解説している音読のベストセラー本が、こちら↓

この本は最初からリピーティングをすることを想定した、リピーティング用の無音時間付き音声が入ってます。

ただし!

"みるみる英語力がアップする~" はベストセラーで、音読の方法論など非常に参考になるが、筆者は、この本に付いている音読用テキストをやってない。
ぶっちゃけ個人的にそんなにおすすめではない。

みるみる英語力がアップする~の音読用テキストをやっていない理由は以下3点。

  • ①中学校の教科書のほうがナレーターのバリエーションがあって眠くならない
  • ②中学校の教科書のほうが難易度がやさしく、音読用教材として適切だった
    (中学2年レベル,3年レベルで難易度を選べるからいい)
  • ③中学校の教科書のほうがトピックがおもしろい

③に関して、日本の中学校英語教育は、英語力向上だけでなく国際理解も目的としているため、
 大人が読んでもおもしろいトピックがあります。

「カンボジアの地雷撤去に尽力する元少年兵のアキ・ラーさんの話」
「キング牧師のスピーチ」「電気の普及率が低いマラウイでDIY風車を発明して電気をDIYしちゃった少年の話(TEDカンファレンスで講演した話)」
など。

中学校の英語の教科書ってこんなにおもしろかったんですね。
私が中学生の時は、教科書の登場人物のマイクとグリーン先生におもしろい落書きをすることに命を懸けてたので気づかなかったよ。

音読の教材はメルカリで買える 

筆者はNEW CROWN(中学2年生)と、NEW CROWN(中学3年生)の2冊をやった。
音読してると、中学生になったみたいでとてもおもしろい。
教科書はメルカリで買った。
リスニング音声が必ず必要となるので、それぞれの教科書用CDも買った。
やはりメルカリで買った。

中古品なので、最初の2~3ページだけに前の所有者の書きこみがあって、他のページはまっさらだった。

ああ、この子(前の所有者)は、学生時代の私と一緒で、英語の授業の時間は空が綺麗だな...って窓の外眺めてたんだろうな、とか思ってほっこりした。

メルカリの中古参考書あるある:
最初のほうだけ書きこみがしてあって、途中で力尽きた形跡が見られる

教科書はリスニング音声CDさえ入手できたら、ニューホライズンでもなんでもいいと思う。
筆者が現役中学生の時の教科書はニューホライズンでした。教科書をきっかけに感傷に浸れたのもまたよかったです(?)

おわりに

英語の学習は超楽しい!

TOEICの勉強頑張ってた時に
自分より賢くて可愛い女の子と飲みに行って、食事がテーブルに来るまでの間に
その人にTOEICの単語帳見せて「この文法ってどうなってんの?」って質問したりした。(???) 当時は英語について聞ける人がいなかった。

飲みに行ってるのに単語帳片手に英語の勉強の話を聞くなどという、意味のわからないことをしてしまうくらいには英語の勉強は楽しいですよ!

IMG20220726073006.jpg

筆者の最新のTOEICテストでは800点超えてるはずで、スコア900を目指して勉強しているので
スコア900を取り次第、続編書きます。
続編はもっと簡潔に書きます!

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