はじめに
gasの実装をしていると、関数を共通化して別のgasプロジェクトでも使えるようにしたいと思うことがありませんか?他のgasプロジェクトからライブラリとして関数を使えるようにする手順を紹介します。
手順
1. 共通化したいgasプロジェクトを作成
事前準備として、共通化したいgasプロジェクトを作成しておきます。
Googleドライブの任意の場所で、右クリック → その他 → Google Apps Script で作れます。
2. 共通化したい関数を作成
1で作ったgasプロジェクトに、共通化したい関数を作成します。
今回はログ出力するだけのtestFuncという関数を作りました。
3. プロジェクトの版を保存する
ファイル
→ 版を管理
でプロジェクトのバージョン名を入力し、保存します。
バージョン名を保存すると以下のように保存したバージョンが一覧に表示されます。
4. スクリプトIDをコピーしておく
別のgasプロジェクトで使えるようにするために、保存したプロジェクトのスクリプトIDが必要になります。
ファイル
→ プロジェクトのプロパティ
で表示された画面から、スクリプトIDをコピーしておきます。
5. 共通関数を使うgasプロジェクトへ移動
6. プロジェクトをライブラリへ追加
移動先のプロジェクトで、メニューの リソース
→ ライブラリ
で表示された画面に、さきほどコピーしたスクリプトIDを入力し、追加ボタンで追加します。
ライブラリを追加できたら、版を保存したバージョンをプルダウンで選択し、保存します。
Identifier はこのプロジェクトをプログラムから呼び出す時の識別子ですので、日本語ではなくアルファベットで指定してください。
7. 共通化した関数を使う
ライブラリに保存したIdentifier
+ .
を入力すると、共通関数が入力補完で表示され、使えるようになっていることがわかります。
myFunction 内で ShareScript.testFunc()
と書いて保存します。myFunctionを実行し、ログを確認すると、共通関数が正常に呼ばれたことを確認できました。
プロジェクトを共通化して使う方法は以上です。
版(バージョン)について
- 共通化したプロジェクトを改修しても、新しく版を保存しなければ、新バージョンとして別プロジェクトで使用できません。
- 改修が終わったら、新しく版を保存し、ライブラリ側で新しい版を選択し直しせばその時点で新バージョンが適用されます。
以上でおわります