KeyOverlaidModifierとは

任意のキーを修飾キーとして利用できる機能
「s」を押している間だけ、「hjkl」が「←↓↑→」になる、とかできる
__SimultaneousKeyPresses__との違いは、上の例で言えば「sを押したままh連打」が「←連打」になること
- __SimultaneousKeyPresses__で「sとh同時押し」を「←」に割り当てても「←hhhhh...」になってしまう

使い方

あるitem要素内で__BlockUntilKeyUp__を記述し、「定義した修飾キーを押している間」のみ有効なリマップを定義する
- hidden="true"プロパティを与えることで、これ自体は設定画面に表示されず、また常に有効になる
- 子要素のidentifierにvk_config="true"プロパティを与えることで、別のitemから参照できる
別のitem要素内で、任意のキーを、蒸気のitemを参照する修飾キーに割り当てる

最初から入っている例

設定画面のチェックボックス一覧にある、「Simple Vi Mode v2」が該当する
- コード：Karabiner/vi_mode.xml at 9950919eb7fc6fe631b61cf8acdc409aa93ed6f4 · tekezo/Karabiner
- 「Simple Vi Mode v2」が「notsave.simple_vi_mode」を参照している
コピペして適当にキーを書き換えたら好みの組み合わせで使える

応用

`KeyOverlaidModifier`の書き方

そこだけ取り出すと以下のようになっている。

    <autogen>
      __KeyOverlaidModifier__
      KeyCode::S, ModifierFlag::NONE, <!-- 対象キーコンビネーション -->
      @begin <!-- 修飾キーとしての（ホールド時の）送信されるキーコンビネーション -->
      KeyCode::VK_CONFIG_SYNC_KEYDOWNUP_notsave_custom_vi_mode,
      @end
      @begin <!-- 通常の（プッシュ時の）送信されるキーコンビネーション -->
      KeyCode::S
      @end
    </autogen>

__KeyOverlaidModifier__は、厳密には、あるキーの「通常動作」と「修飾キーとしての動作」を、それぞれに指定する機能だと言える。

修飾キー「のみ」を複数パターン用意する

例えば、「aまたはs」を押している間だけ、「hjkl」を「←↓↑→」にするにはどうすればよいか？

private.xml

<?xml version="1.0"?>
<root>
  <item>
    <name>Custom Vi mode</name>
    <identifier>remap.custom_vi_mode</identifier>
    <autogen>
      __KeyOverlaidModifier__
      KeyCode::S, ModifierFlag::NONE,
      @begin
      KeyCode::VK_CONFIG_SYNC_KEYDOWNUP_notsave_custom_vi_mode,
      @end
      @begin
      KeyCode::S
      @end
    </autogen>
  </item>
    <autogen>
      __KeyOverlaidModifier__
      KeyCode::A, ModifierFlag::NONE,
      @begin
      KeyCode::VK_CONFIG_SYNC_KEYDOWNUP_notsave_custom_vi_mode,
      @end
      @begin
      KeyCode::A
      @end
    </autogen>
  <item hidden="true">
    <identifier vk_config="true">notsave_custom_vi_mode</identifier>
    <autogen>
      __BlockUntilKeyUp__ KeyCode::S
    </autogen>
    <autogen>__KeyToKey__ KeyCode::H, KeyCode::CURSOR_LEFT</autogen>
    <autogen>__KeyToKey__ KeyCode::J, KeyCode::CURSOR_DOWN</autogen>
    <autogen>__KeyToKey__ KeyCode::K, KeyCode::CURSOR_UP</autogen>
    <autogen>__KeyToKey__ KeyCode::L, KeyCode::CURSOR_RIGHT</autogen>
    <autogen>__KeyToKey__ KeyCode::F, KeyCode::FN</autogen>
  </item>
</root>

notsave_custom_vi_modeが、ふたつのitemから参照されていることに着目して欲しい。
- __BlockUntilKeyUp__は一種類しかないんだけどね？　よくわからないね。
上記の__KeyOverlaidModifier__の指定方法を踏まえると、「a」をホールドしたときは「左コマンドキー」も押されてることにする、とかもできる。