「スクラムマスター(CSM)」試験に合格したので、試験受験〜合格までの流れを書いていきます。
はじめに
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私の業務について
- 主に開発者ロール。小さいPRJはPLもたまにやる
- AWSを用いたクラウド開発がメイン
- フロントはVue,バックエンドはAWS Lambdaをよく使ってる
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なぜCSMを受験したのか
- 業務でスクラム開発の機会が増えてきた
- スクラム開発を体型的に学んで業務に活かしたい
- 自身のキャリアの幅を増やしたい
CSMの研修について
CSMを受験するには、まずは研修を受講する必要があります。
私はOdd-eのオンライン研修(講師:Michael James)を受講しました。
コロナ禍においてオンライン研修は本当にありがたい、、、
研修概要
日程は月〜金の5日間、8:59~15:01でした。(微妙な1分はなんだったのだろう)
15:01以降は退出自由の質問タイムが設けられていました。
1~2時間に1回10分休憩があるのと、お昼休憩が1時間ありました。
ツールはzoomとmiroを使いました。
研修受講前にやったこと
研修の2週間くらい前に、スクラムに関する質問に回答するようメールがきました。
質問の例は下記のような感じのものが20超。結構回答に時間がかかった。
スクラムで定義されているそれぞれの役割の責任について、あなた自身の言葉で答えてください
事前にスクラムガイドを読んで理解を深めてから研修に望んでくださいということでしょうね。
講師
前述の通りメイン講師はMichael James(MJ)さんでした。
MJさんは英語オンリーでしたが、榎本 明仁さんが通訳兼副講師として日本語に翻訳してくれたので英語が苦手でも大丈夫でした。
研修内容
座学と、zoomのブレイクアウトルームを利用したグループワークがメインでした。割合は4:6くらい。
グループワークはスクラムの理論に対する理解を深めるためのワークもありましたが、
実業務や組織におけるスクラムを阻害する要因を取り除くためのディスカッション、実際のPRJを例にしたプロダクトバックログの適切な切り方の練習などもあり、より実践的でした。
質問タイムではみなさん実業務の課題に対するものを多く質問していましたが、MJさんや榎本さんが実際にスクラムを実施した経験に基づき、単なるスクラムの理論の一般論ではない回答をしてくださっていたのが印象的でした。
研修終了〜受験まで
研修でCSMを受験するのに相応しくない、研修を最後まで受講できなかった、などの事情がない限り、研修終了後にトレーナーから認定スクラムスター試験受験のための仮アカウントが発行され、メールが届きます。
研修受講から90日以内に受講しないと受講資格を失います。
メールが到着してからアカウントの登録だけはすぐに済ませてしまいましょう。
落ちても1回までなら無料で再試験可能だそうですが、「ほとんどの人は1回でパスできるから安心してよhahaha」「もし落ちたら補習するからhahaha」と仰っていました。
試験について
試験はオンラインで受けられます。60分50問の選択形式で、ボーダーラインは74%とのこと。
スクラムガイドやその他資料を参照しながら受験できます。
スクラムガイドに沿った内容の質問がメインですが、
例:開発チームがデイリースクラムは不要と言っています。スクラムマスターは何をすべきですか?
というような質問も出されるので、スクラムマスターのマインドは研修を通じてよく理解する必要があるなと思いました。※上記例は実際の問題とは異なります。ただ、難易度は高くなく、真面目に研修を受講すれば問題なく合格できると思いました。私は96%で無事パスしました。
研修を受講しての感想
めちゃめちゃ良い研修でした。
スクラムはスクラムガイドを読んでその通りに実践すればうまくいくわけじゃないぞ!スクラムマスターは現場に寄り添って課題解決するスタンスが最も重要だ!というマインドが醸成されました。
研修の中で印象的だったのが、「今うちの組織では×××のルールのせいでスクラムがうまく回せていないのですが、こういった時のベストプラクティスはありますか?」といった質問に対し、講師の方はまず「ベストプラクティスはありません」と仰っていたことです。スクラムはスクラムチームや組織によってそれぞれ課題解決のアプローチは違うので、理論のみに頼らずにスクラムを運営してほしい、というメッセージと受け取りました。