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カサレアルAdvent Calendar 2023

Day 12

真面目な人がわからないことにぶちあたったら

Last updated at Posted at 2023-12-12

カサレアル アドベントカレンダー2023年12月12日のエントリーです。

この記事では、わたしが育児と新人研修を通して「ITの世界なんてわからないことだらけなのよ、正解なんてないからハマらなくていいのよ」というのに気付けた経験を書いています。

前提:「真面目な人」とは

タイトルに「真面目な人」と書いているのでまずはここでの定義から。
一般的に「真面目」で想像されるようなことにいくつか特徴を足しています。

  • 学生時代、勉強はできる方だった
  • 社会人になっても「真面目」または「優等生」と言われたことがある
  • 人の話を信じやすい
  • 人の肩書きや資格で権威を感じる
  • 知識を得られれば割と満足する

みなさんのまわりにはいるでしょうか。または、みなさん自身に当てはまるでしょうか。

わからないことがあったらどうする?

ところでみなさんは、わからないことがあったらどうしますか?
調べたり、人に聞いたりしますよね。
インターネット上ではGoogle先生なんかが頼れる存在かと思います。
しかし師は博識がゆえに膨大な量の情報を示してくれるので、余計に迷ってしまうこともあると思います。

そんななかでも見るべきところは大体決まってくるのではないでしょうか。
たとえば公式サイトなど、その技術の発信元。たとえばReactについて何か知りたいなら https://react.dev/ など。

他にはその技術の開発者のブログ、GitHub/GitLabでしょうか。
何かうまくいかなくて困っているということであれば、Stack OverflowなどのナレッジコミュニティやQiita記事を見ることもあるでしょう。
調べる経験を積んでいくうちに「ここ見ればよさそう」という勘所みたいなものがつかめてくると思います。

答えがないときはどうする?

こう書いておいてなんですが、上記が有効なのは仕様や文法がある程度決まっているときです。対して、仕様や文法が決まっていないようなもの、たとえば、

  • スキルレベル差が激しいチームでうまく開発するには
  • ちゃんとしたクラウドネイティブをやるには
  • ふりかえりをしっかりやるには

などなどについては、それこそ人にもよるし技術にもよるし、場所にも時間にもその組み合わせにもよるし、答えなぞありません。
(「うまく」とか「ちゃんと」とか「しっかり」とか、怪しげな形容詞が出てくる問いがそもそも、というのは置いておいて)

そんなときには、得た情報は参考にしつつも、試行錯誤の繰り返ししかありません。もちろん、正解も不正解もありません。

育児も答えがないのに

本論から少し外れますが、わたしは絶賛、育児中です。
育児なんてわからないことだらけなので、
「一般的にはどうなってるんだろう」
「みんなどうしてるんだろう」
というのが気になって、調べ物をよくします。

そんなある日、某育児書を読みました。そこには

  • 著者は東京大学大学院卒業
  • WHOガイドライン
  • 科学的な方法論

などなど、フツーに「これは信頼できそう」と思えるようなワードが並んでおりました。それぞれはみなさんがよくご存知の機関ですし、信頼できると思うのは割と自然なことかと思います。ここまではいいのですが、問題はその後です。
育児なんて親も子供も千差万別で正解なんてないのに、それをわかっているつもりだったのに、気付いたときにはドツボにハマっていました。
わたしって「真面目な人」だったんです・・・

時、すでに遅し。全部不正解状態

もう一度言いますが、育児なんて親も子供も千差万別で正解なんてないのに、本に書いてあることと自分の状況が異なると

「あれ、わたしなんか間違ってるのかな・・・?」

から始まり、

「あれ、これでもダメ?じゃあこうかな・・・」

を通り、

「あれ、どうして?なんでうまくいかないの?」

を超え、

「あああああああああああああああああもうワケわからん!」

と頭をかきむしることになりました(だいぶ、控えめに書いてます)。

こうして振り返って書いてみると「ヘイヘイ、テイキッイージー(take it easy)!」とか思うのですが、本当に不思議なものです。

人の振り見て我が振り直せた

「あぁ、自分てこんなんだったのか」と自覚できたのは、この春、営業としてアテンドしていた新人研修案件でした。
社会に出て右も左もわからず、毎日技術知識の習得と実践に追われ、まわりにはなんでもソツなくこなす同期・・・

Google先生に聞いても、Aがうまくいった!という情報もあるし、これからはBがいい!という情報もあるし、AとBにはこんなトラップが!という情報もあるし、「自分が探していたのはこれだ〜!」と思っても、”この記事は公開から1年以上経過しています”とお知らせされたり。

そんななか、研修講師や先輩社員や同期というのはうまくいく方法を知っている仙人のように見えてきます。
彼らが「こうしてみたら?」とか、「これでうまくいったことあるよ」と言った日には、それを唯一無二の正解のように受け止めてしまうのです。

決して全員ではないですが、その姿を見ていて「あー、これはわたしだ」と自覚できたのでした。

ITの世界はわからないことだらけ

技術なんてどんどん生まれては変わって廃れていきます。
昨日動いてたものが今日は動かなくなった、なんてことも発生します。

わからないことだらけの中、自分で考えて、調べて、試して、うまくいかなくて、もっかい考えて、調べて、・・・という繰り返しって、結構大変です。
そして真面目な人は、

「ここにはこう書いてあるのにうまくいかない・・・他をあたろう・・・」

とか、

「あの人、こう言ってたはずなんだけどな・・・自分の何が悪いんだろうか」

とか、変なふうにハマってしまうときがあります。
「うまくいくかなー、どうかなー。とりあえず試してみるか」くらいに構えられるといいのですが、自覚なく沼に沈みがちなのです。

真面目な人がハマっていたらどうする?

どうか助けてあげてください。
わたしの場合は、これまで自覚がなかったことを自覚できたことで心持ちが少し変わりました。
が、これもただの一例にすぎないので、くれぐれも唯一絶対の正解と思わぬよう。

みなさん自身や、みなさんの周りにいる真面目な人にどうしたらいい?というのは、はい、ぜひ試行錯誤してみてください!
この記事で書かれているいろんな表現含め、正解も不正解もないので。

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