はじめに
SQL Server 2019 Standard Edtiton をインストールする際の全画面キャプチャです。
最小限の機能をインストールしているだけの記事ですが、後日 別のプロダクトを導入する記事を書く予定で、そこから リンクする予定です。
Windows Server 2019 を クリーンインストールして、Windows Update で最新化してから SQL Server のインストーラ を実行して、その際の画面キャプチャを取得しています。
各章の説明の文言は、基本的には 以下の公開情報から踏襲しており、項番も合わせてあります。
公開情報：SQL Server をインストール ウィザードからインストールする (セットアップ)
加筆修正が必要な点については、色付き のメモを記載してあります。
インストール メディアを入手する
製品版の SQL Server 2019 Standard Edition を準備してください。
この記事の作成にあたっては、SQL Server 2019 Standard Edition MSDN 版の ISO メディアを使っています。
無償版 は、以下のリンク先から、入手できます。
https://info.microsoft.com/ww-landing-sql-server-2019.html?lcid=ja
公開情報の記載内容が判りづらかったので この記事への記載は控えました。
詳細を参照される場合は、以下の公開情報のリンク先を参照ください。
（公開情報：インストール メディアを入手する）
https://learn.microsoft.com/ja-jp/sql/database-engine/install-windows/install-sql-server-from-the-installation-wizard-setup?view=sql-server-ver15#get-the-installation-media
前提条件
私が検証した際は、"第２世代"、"vCPU 1 Core" で "起動時に4096 MB" が指定され、動的メモリ を 有効化 し、ディスクサイズが "127 GB" の Hyper-V 仮想マシン を利用しました。
OS は、Windows Server 2019 を使用しました。
動作要件に関する詳細な情報は、以下の公開情報 を確認してください。
まず、こちらが案内されていますが わかりづらいです。
（公開情報：SQL Server のインストールを計画する）
https://learn.microsoft.com/ja-jp/sql/sql-server/install/planning-a-sql-server-installation?view=sql-server-ver15
基本的には、こちらを見て貰えば良いと思います。
（公開情報：SQL Server 2019：ハードウェアとソフトウェアの要件）
https://learn.microsoft.com/ja-jp/sql/sql-server/install/hardware-and-software-requirements-for-installing-sql-server-2019?view=sql-server-ver15
構築手順：SQL Server 2019 をインストールする
1. インストール メディア
SQL Server のインストール メディアを挿入します。
ルート フォルダーから、setup.exe をダブルクリックします。
ネットワーク共有からインストールするには、共有上のルート フォルダーに移動し、setup.exe をダブルクリックします。
（公開情報：1. インストール メディア）
https://learn.microsoft.com/ja-jp/sql/database-engine/install-windows/install-sql-server-from-the-installation-wizard-setup?view=sql-server-ver15#installation-media-2019
2. SQL Server インストール センター
インストール ウィザードで SQL Server インストール センターが実行されます。
SQL Server の新しいインストールを作成するには、左側のナビゲーション領域の インストール を選択します。
続けて、SQL Server の新規スタンドアロン インストールを実行するか、既存のインストールに機能を追加 を選択します。
（公開情報：2. SQL Server インストール センター）
https://learn.microsoft.com/ja-jp/sql/database-engine/install-windows/install-sql-server-from-the-installation-wizard-setup?view=sql-server-ver15#installation-center-2019
3. プロダクト キー
プロダクト キー ページで、オプションを選択して、SQL Server の無償のエディション、または PID キーを持つ製品版のどちらをインストールするかを指定します。
続けるには、次へ を選択します。
あとで SQL Server Reporting Services をインストールする場合には、ここに表示されている キー を後で利用しますので、コピーして 控えておいてください。
（公開情報：3. プロダクト キー）
https://learn.microsoft.com/ja-jp/sql/database-engine/install-windows/install-sql-server-from-the-installation-wizard-setup?view=sql-server-ver15#product-key-2019
4. ライセンス条項
ライセンス条項 ページで、ライセンス条項を確認します。 同意する場合は、ライセンス条項とプライバシーに関する声明に同意します チェック ボックスをオンして、次へ を選択します。
これ以外の注意事項が 公開情報 に記載されています。
必要に応じて参照ください。
手順を進めるだけであれば、進めてしまって大丈夫です。
5. グローバル ルール
グローバル ルール ウィンドウでは、ルール エラーがない場合は、セットアップは自動的に 製品の更新プログラム ページに進みます。
私がインストールした時には、このページは 出ませんでした
（公開情報：5. グローバル ルール）
https://learn.microsoft.com/ja-jp/sql/database-engine/install-windows/install-sql-server-from-the-installation-wizard-setup?view=sql-server-ver15#global-rules-2019
6. Microsoft Update
コントロール パネル > すべてのコントロール パネル項目 > Windows Update > 設定の変更 で Microsoft Update チェック ボックスがオフになっている場合は、次に Microsoft Update ページが表示されます。
Microsoft Update チェック ボックスをオンにすると、Windows 更新プログラムをスキャンするときに、すべての Microsoft 製品の最新の更新プログラムを含めるように、コンピューターの設定が変更されます。
（公開情報：6. Microsoft Update）
https://learn.microsoft.com/ja-jp/sql/database-engine/install-windows/install-sql-server-from-the-installation-wizard-setup?view=sql-server-ver15#microsoft-update-2019
7. 製品の更新プログラム
製品の更新プログラム ページに、使用できる最新の SQL Server 製品の更新プログラムが表示されます。
製品の更新プログラムが検出されない場合、セットアップではこのページは表示されず、 セットアップ ファイルのインストール ページに自動的に移動します。
私がインストールした時には、このページは 出ませんでした
（公開情報：7. 製品の更新プログラム）
https://learn.microsoft.com/ja-jp/sql/database-engine/install-windows/install-sql-server-from-the-installation-wizard-setup?view=sql-server-ver15#product-updates-2019
8. セットアップ ファイルのインストール
セットアップ ファイルのインストール ページのセットアップには、セットアップ ファイルのダウンロード、抽出、およびインストールの進行状況が表示されます。
セットアップの更新プログラムが検出され、それを含むように指定してある場合は、その更新プログラムもインストールされます。 更新プログラムが見つからない場合、セットアップが自動的に進行します。
私がインストールした時には、このページは 出ませんでした
（公開情報：8. セットアップ ファイルのインストール）
https://learn.microsoft.com/ja-jp/sql/database-engine/install-windows/install-sql-server-from-the-installation-wizard-setup?view=sql-server-ver15#install-setup-files-2019
9. インストール ルール
インストール ルール ページでは、セットアップの実行中に発生する可能性がある潜在的な問題に関するチェックが行われます。 エラーが発生した場合、詳細な情報を見るには、状態 列の項目を選択します。
それ以外の場合は、次へ を選択します。
上記の 警告 は、Windows Firewall が有効な場合に表示されます。
別のコンピューターから参照させる場合は、以下を参照して Windows ファイアウォール を開放しておく必要があります。
（公開情報：SQL Server のアクセスを許可するための Windows ファイアウォールの構成）
https://learn.microsoft.com/ja-jp/sql/sql-server/install/configure-the-windows-firewall-to-allow-sql-server-access?view=sql-server-ver16
（公開情報：9. インストール ルール）
https://learn.microsoft.com/ja-jp/sql/database-engine/install-windows/install-sql-server-from-the-installation-wizard-setup?view=sql-server-ver15#install-rules-2019
10. インストールの種類
コンピューターに SQL Server を初めてインストールする場合は、インストールの種類 ページがスキップされて、直接 機能の選択 ページに移動します。
SQL Server がシステムに既にインストールされている場合は、インストールの種類 ページを使って、新規インストールを実行するか、既存のインストールに機能を追加するかを選択できます。 続けるには、次へ を選択します。
私がインストールした時には、このページは 出ませんでした
（公開情報：10. インストールの種類）
https://learn.microsoft.com/ja-jp/sql/database-engine/install-windows/install-sql-server-from-the-installation-wizard-setup?view=sql-server-ver15#installation-type-2019
11. 機能の選択
機能の選択 ページで、インストールするコンポーネントを選択します。
たとえば、SQL Server データベース エンジン の新しいインスタンスをインストールするには、 データベース エンジン サービス を選択します。
データベース エンジン サービス さえ導入されれば データベース としての機能は動作します。
以下の説明は、無視して、既定値のまま 先へ進んでも問題ありません。
機能名を選択すると、 機能の説明 ペインに各コンポーネント グループの説明が表示されます。 チェック ボックスはいくつでもオンにできます。 詳しくは、「SQL Server 2022 の各エディションとサポートされている機能」を参照してください。
選択した機能の必須コンポーネントが、選択した機能に必要なコンポーネント ペインに表示されます。 セットアップでは、この手順の後半で説明するインストール手順の間に、まだインストールされていない必須コンポーネントがインストールされます。
（緑枠について）
機能の選択 ページの下部にあるフィールドを使用して、共有コンポーネントのカスタム ディレクトリを指定することもできます。 共有コンポーネントのインストール パスを変更するには、ダイアログ ボックスの下部にあるフィールドのパスを更新するか、参照 を選択してインストール ディレクトリに移動します。
既定のインストール パスは C:\Program Files\Microsoft SQL Server\nnn\ です。
注意
共有コンポーネントには絶対パスを指定する必要があります。 フォルダーを圧縮または暗号化しないでください。 マップされたドライブはサポートされていません。
（水色枠について）
SQL Server は、共有機能の 2 つのディレクトリを使用します。
共有機能ディレクトリ
共有機能ディレクトリ (x86)
注意
前の各オプションには異なるパスを指定する必要があります。
12. 機能ルール
すべてのルールに合格した場合、機能ルール ページは自動的に進行します。
私がインストールした時には、このページは 出ませんでした
13. インスタンスの構成
インスタンスの構成 ページで、既定のインスタンスまたは名前付きインスタンスをインストールするかどうかを指定します。
新規にクリーンインストールする場合は、既定のインスタンス を選択しておけば問題ありません。
詳細については、「インスタンスの構成」を参照してください。
以下の説明は、無視して、既定値のまま 先へ進んでも問題ありません。
インスタンス ID：
既定では、インスタンス名がインスタンス ID として使用されます。
この ID は、SQL Server のインスタンスのインストール ディレクトリとレジストリ キーを識別するために使用されます。
既定のインスタンスの場合も名前付きインスタンスの場合も、同じ動作が発生します。
既定のインスタンスの場合、インスタンス名とインスタンス ID は、MSSQLSERVER になります。
既定以外のインスタンス ID を使用するには、 [インスタンス ID] テキスト ボックスで異なる値を指定します。
注意
SQL Server の標準的なスタンドアロン インスタンスでは、既定のインスタンスの場合も名前付きインスタンスの場合も、インスタンス ID の値として既定値以外は使用しないでください。
すべての SQL Server Service Pack とアップグレードが、SQL Server のインスタンスの各コンポーネントに適用されます。
インストール済みのインスタンス :
セットアップが実行されているコンピューター上にある SQL Server のインスタンスが、グリッドに表示されます。
既定のインスタンスが既にコンピューターにインストールされている場合、 SQL Serverの名前付きインスタンスをインストールする必要があります。
インストールの残りの部分のワークフローは、インストールするように指定した機能に応じて異なります。 選択によっては、表示されないページもあります。
（公開情報：13. インスタンスの構成）
https://learn.microsoft.com/ja-jp/sql/database-engine/install-windows/install-sql-server-from-the-installation-wizard-setup?view=sql-server-ver15#instance-configuration-2019
14. Java のインストール場所
SQL Server 2019 (15.x) 以降では、PolyBase の機能をインストールする前に、コンピューターに (最小) Oracle JRE 7 Update 51 を事前にインストールしておく必要がなくなりました。
私がインストールした時には、このページは 出ませんでした
PolyBase 機能をインストールすることを選択すると、インスタンスの構成 ページの後に表示される SQL Server の設定に Java のインストール場所 ページが追加されます。 Java のインストール場所 ページでは、SQL Server 2019 (15.x) のインストールに含まれる Azul Zulu Open JRE をインストールすることも、コンピューターに既にインストールされている別の JRE または JDK の場所を指定することも選択できます。
（公開情報：14. Java のインストール場所）
https://learn.microsoft.com/ja-jp/sql/database-engine/install-windows/install-sql-server-from-the-installation-wizard-setup?view=sql-server-ver15#java-install-location-2019
15. サーバーの構成
サーバーの構成 ページの サービス アカウント タブを使用して、SQL Server サービス用のアカウントを指定します。
特に設定を変更せず 次へ 進んでも問題ありません。
このページで構成する実際のサービスは、インストール時に選択した機能によって異なります。
構成設定の詳細については、「インストール ウィザードのヘルプ」を参照してください。
以下の説明は、無視して、既定値のまま 先へ進んでも問題ありません。
すべての SQL Server サービスに同じアカウントを割り当てることも、各サービス アカウントを個別に構成することもできます。
サービスを自動的に開始するか、手動で開始するか、または無効にするかを指定することもできます。
サービス アカウントを個別に構成し、各サービスに最低限の特権を提供することをお勧めします。
SQL Server サービスに、タスクの実行に必要な最小値のアクセス許可を付与します。
詳細については、「Windows サービス アカウントと権限の構成」を参照してください。
SQL Server のこのインスタンスに含まれるすべてのサービス アカウントに対して同じアカウントを指定する場合は、ページの下部にあるフィールドに資格情報を指定します。
重要
空白のパスワードは使用しないでください。 強力なパスワードを使用してください。
注意
SQL Server 2016 (13.x) 以降では、SQL Server データベース エンジン サービス アカウントでデータベースのファイル瞬時初期化を使用するには、 [SQL Server データベース エンジン サービスにボリューム メンテナンス タスクを実行する特権を付与する] チェック ボックスをオンにします。
サーバーの構成 ページの 照合順序 タブを使用して、データベース エンジンおよび Analysis Services に既定以外の照合順序を指定します。
詳細については、「照合順序と Unicode のサポート」を参照してください。
（公開情報：15. サーバーの構成）
https://learn.microsoft.com/ja-jp/sql/database-engine/install-windows/install-sql-server-from-the-installation-wizard-setup?view=sql-server-ver15#server-configuration-2019
16. データベース エンジンの構成
データベース エンジンの構成 ページの サーバーの構成 タブを使用して、次のオプションを指定します。
以下の図に記載されている通り 現在のユーザーの追加 を押して、ドメイン管理者 のアカウントを指定して 次へ を押して進めば、その他の設定は 既定値 のままで問題ありません。
この画面では、他のタブ で 詳細に設定をカスタマイズすることができますが、詳細な内容は 以下の公開情報を参照してください。
（公開情報：16. データベース エンジンの構成）
https://learn.microsoft.com/ja-jp/sql/database-engine/install-windows/install-sql-server-from-the-installation-wizard-setup?view=sql-server-ver15#database-engine-configuration-2019
17. Analysis Services の構成
11. 機能の選択 の章で、データベースエンジンサービス のみを選択して進めた場合は、この画面は表示されません。
この記事では、説明は割愛しますので、詳細は 以下のリンクを参照してください。
（公開情報：17. Analysis Services の構成）
https://learn.microsoft.com/ja-jp/sql/database-engine/install-windows/install-sql-server-from-the-installation-wizard-setup?view=sql-server-ver15#analysis-services-configuration-2019
18. 分散再生コントローラー
11. 機能の選択 の章で、データベースエンジンサービス のみを選択して進めた場合は、この画面は表示されません。
この記事では、説明は割愛しますので、詳細は 以下のリンクを参照してください。
（公開情報：18. 分散再生コントローラー）
https://learn.microsoft.com/ja-jp/sql/database-engine/install-windows/install-sql-server-from-the-installation-wizard-setup?view=sql-server-ver15#distributed-replay-controller-2019
19. 分散再生クライアント
11. 機能の選択 の章で、データベースエンジンサービス のみを選択して進めた場合は、この画面は表示されません。
この記事では、説明は割愛しますので、詳細は 以下のリンクを参照してください。
（公開情報：19. 分散再生クライアント）
20. インストールの準備完了
インストールの準備完了 ページには、セットアップで指定したインストール オプションのツリー ビューが表示されます。 このページで、セットアップは製品の更新プログラム機能が有効/無効であるか、および最終バージョンの更新プログラムであるかどうかを示します。
続行するには、インストール を選択します。
SQL Server セットアップでは、選択した機能の必須の前提条件が最初にインストールされた後、選択した機能がインストールされます。
（公開情報：20. インストールの準備完了）
https://learn.microsoft.com/ja-jp/sql/database-engine/install-windows/install-sql-server-from-the-installation-wizard-setup?view=sql-server-ver15#ready-to-install-2019
21. インストールの進行状況
インストール中は、セットアップの進行に合わせてインストールの進行状況を監視できるように、 インストールの進行状況 ページに状態の更新が表示されます。
インストールの進捗を示す プログレスバー が表示されます。
（公開情報：21. インストールの進行状況）
https://learn.microsoft.com/ja-jp/sql/database-engine/install-windows/install-sql-server-from-the-installation-wizard-setup?view=sql-server-ver15#installation-progress-2019
22. 完了
インストールが終了すると、完了 ページにインストールの概要ログ ファイルへのリンクと、その他の重要な注意事項が表示されます。
23. 再起動
コンピューターの再起動を求めるメッセージが表示されたら、再起動してください。
以上で、SQL Server 2019 の導入が完了しました。