はじめに
Azure Portal で、Azure Monitor を利用しようと思ったのですが見つかりません。
試行錯誤して正解を見つけたので、その顛末について共有したいと思います。
Azure では、サービス名が 英語になったり、日本語になったり、やっかいな事があります。
今回、Azure Monitor を使いたかったのですが、その最たるパターンにハマってしまいました。
ゆらぎの例
英語のリソース名 | 公開情報 (日本語) |
Azure Portal 上 の名前(日本語) |
Azure Portal (検索ワード) |
---|---|---|---|
Azure Virtual Machines | Virtual Machines | Virtual Machines | Virtual Machines |
Azure Virtual Network | 仮想ネットワーク | 仮想ネットワーク | 仮想ネットワーク Virtual Network |
Route Table | ルート テーブル | ルート テーブル | ルート テーブル |
Route Filters | ルート フィルター | Route Filters | Route Filters |
Azure Virtual WAN | Virtual WAN | 仮想 WAN | 仮想 WAN Virtual WAN |
Azure Monitor | モニター | 監視 | 監視 |
Azure Monitor Workspaces | Azure Monitor ワークスペース |
Azure Monitor Workspaces | Azure Monitor Workspaces |
英語名と日本語名が違うリソースもあれば、同じリソースもある。
仮想マシン(VM) は、英語名なのに、仮想ネットワークは、日本語名 というのもわかりづらいですが、検索で Virtual Network でも引っかかるようになっているのは評価できます。
Route Table と Route Filters をみると、かたや日本語で、一方は 英語で しかも 公開情報が無駄に日本語訳されてしまってます。
この中でも、Azure Monitor のパターンが最悪で、公開情報に書かれた日本語と、Portal 上の日本語に差異がある・・・というパターンです。しかも、英語のカタカナ読みでもない。しかも、"Azure Monitor ワークスペース" という別目的のリソースまで存在していて、"Monitor" で検索すると "Azure Monitor ワークスペース" が引っかかって、"Azure Monitor" は引っ掛かりません。これは ひどい!
Azure Monitor を使いたい場合、結論としては、"監視" が正解でした。
以前は、"モニター" で利用できていたのに・・・
以下の記事を拝見しましたが、やはり 以前は "モニター" でした。私の過去の記憶と一致しています。
https://qiita.com/kouhei-ioroi/items/9d034a45dd4c77015961
過去には、"ルートテーブル" で検索すると見つからず、"ルート" と "テーブル" の間に、意図的に空白を入れないと引っ掛からないなどの癖がありましたが、いまでは、空白 あり or 無し の両方とも検索に引っかかるようになっているみたいなので、多少は改善されているようです。
今回は、上記のようなノウハウがあるにも関わらず、Azure Monitor を見つけられずにハマった話と、解決するまでのプロセスを紹介します。
やりたかったこと
やりたかったことは、仮想ネットワークゲートウェイ の診断設定です。
VM などの 診断設定 の場合は、各リソースの左ペインに、"診断設定" のメニューがあるので そこから設定できますが、仮想ネットワークゲートウェイ の場合は、それがありません。
そのため、Azure Monitor の画面からしか設定することができないのです。
これも、ハマりどころですよね。
仮想ネットワークゲートウェイ の場合は、以下の手順が使えません。
ためしたこと
上記の公開情報の手順にある通り、"モニター" という言葉で検索します。
過去に利用したときにも、"モニター" という名前で利用できていたのですが、それを入力しても、目的のものが見当たりません。
じゃあ、"monitor" かなと思って、検索窓に入力しますが、全部違います。
注意
一瞬 Azure Monitor ワークスペース かな? と思ってしまいますが、これは誤りです。
以前に、以下の記事も書いたことがありますが、Azure Monitor ワークスペース は別モノです。
これ知らないと、Azure Monitor ワークスペース を使おうとしてしまいますね・・・
ここまでやってみて、えー、Azure Monitor は、もうなくなっちゃったのか・・・と焦りました。
どうやって リソース名を探したのか?
公開情報を参照し、"モニター" で検索する手順になっている場所を把握しておき、英語表記に変更します。
先ほどの "モニター" と書かれたいた場所を確認すると、"Monitor" になっていることが分かります。
その名前を 英語版 の Portal 上で検索すると、見つかります。
見覚えのある アイコン が出てきました。
すると、最近使ったリソースが順に表示されるので、最後に触ったリソースを確認できます。
なんと、リソース名が "監視" であることが判明しました。
やっと、辿り着きました。
しかも、このページ(ブレード)のタイトルが "監視" じゃなくて、"モニター" のままっすか・・・
もう一つの方法
「診断設定」で検索する方法もありますが、アタリとハズレがあります。
アタリ
これで Azure Monitor の 診断設定メニュー に遷移できました。
さいごに
お伝えしたかったことは以上です。
今後も、目的のリソースが見つけられなくなったら、今回のような 英語 で、公開情報 と Portal を比較する方法を活用してみてください。