はじめに
初めて Azure の AI サービスに触れてみました。
私は、インフラ系の技術者なので 開発系の知見は疎いので AI サービスは縁遠いと思っていましたが、たまたま 以下の記事で紹介したように Google 翻訳を使って、PDF 翻訳 を経験したことから、これを Microsoft のサービスで実施できないだろうか?・・・と考えたことから、興味が湧きました。
(筆者のレベル)
Azure のインフラ系技術は、5年前から触っていて、各種資格も取得しているレベル。
IaaS , Network , Windows Server , 仮想化技術 , VDI などには強みがある方。
しかし、開発言語は 何もできません。20年以上前に COBOL と BASIC をやった程度。
Python とか C#、Java などは全く手も足も出ません。
最近、会社の資格取得イベントがあったので、AI-900 の資格を丸暗記レベルで取得したばかり。
Azure Open AI も そんな関係からか 距離を置いていた感じです。
実現方法の検討
Microsoft が Google の PDF 翻訳 と同じようなサービスを提供しているのかを探してみたのですが、無料で一般利用者が使えるものとしては、提供されていないことが分かりました。
どうやら、Azure AI サービス を使って、自分で手配するしか無い様子であることが分かりました。
ちょっと大変そうですが、これを扱えるようになると、クローズドなので、社内の 機密文書 であっても、機械翻訳 を実施できる可能性が出てくるんじゃないかと期待が膨らみます(それでも、会社に許可を取る必要ありそうですが・・・)
※さすがに、ネット上の Google 翻訳 に、ビジネス文書 を放り込むのは ナンセンスです。
① REST API を使う(見送り)
まず、Azure AI サービスの中から 見つかったのは 以下の記事です。
これを使うと、翻訳できそうなのですが、API の提供のみで フロントエンド の UI は自分で開発しなければなりません。これは、ハードルが高い!
ストレージアカウント に 英文 PDF を保存しておき、REST API を叩けば 翻訳してくれそうなことは理解できました。もっと良い方法がないかを探してみることに。
② Power Automate Translator V3 コネクタ を使う(見送り)
次に 以下の記事を見つけました。
これだと、Power Automate を使って、トリガーさせられそうです。
私でも、ギリギリ それっぽいものを作れそうな気もしますが、ドキュメントを BLOB ストレージにアップロードしなければならないのが、操作性に欠ける気がして、もっと良い方法が無いか、探してみることにしました。見つからなかったら これでやるしかないか・・・という感覚です。
③ Language Studio でのドキュメント翻訳 を使う(採用!)
最後に、これを見つけました。
良く読むと、Language Studio が ドキュメントの受け渡しのフロントエンドの役目を担ってくれそうであり、これなら 何も開発しなくても UI を使って、翻訳まで実施ができそうです。
これでやってみよう! と決断しました。
上記の記事を 頭から順に進めてみたら 結構ハマりました。
公開情報の記事には、必要な情報は 盛り込まれているのですが、内容を理解して、各コンポーネントの関係性を整理した結果、効率的な手順にまとめることができました。手順は、以下の記事を参照ください。
Language Studio を使った ドキュメント翻訳 の利用シーン
実際に Language Studio を使って、ドキュメント翻訳を実施した際の 操作の流れは、以下の記事にまとめてあります。