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みんな『スクラップ』使ってる?

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はじめに

自分氏: 「よし!〇〇について理解したいから、Notionに情報をまとめていくぞ!」
天の声: 「Notionもいいけど、スクラップって知ってる?」
自分氏: 「ん?くず鉄とかのこと?知ってるけど今それどころじゃないから邪魔しないで!」
天の声: 「ちょい待て待て!そっちの意味じゃなくて新聞とか雑誌の切り抜きのこと!」
自分氏: 「あ〜そっちね!でも今それ関係ないから邪魔しないで!」
天の声: 「関係大ありだから聞いて!スクラップと呼ばれる、メモを保存できるツールや機能があるの!これを教えたいだけだから聞いて!」
自分氏: 「(必死かよ...)しょうがないな...聞くよ...。」

みなさんはスクラップという機能やサービスについて知っていますでしょうか?
簡単に紹介すると以下のようなものです。

メモやノート書いて、他の人が閲覧・編集・コメントすることができるサービスや機能。

言葉だけではわかりにくいと思うので、代表的なスクラップ機能やサービスの記事をご紹介します。

Zenn

Scrapbox

上記の2つが個人的には有名なスクラップ機能やサービスかなと思っています。

この記事では「スクラップが便利なので、ぜひみなさんも使ってみてください!」という記事になります。

スクラップの特徴

まずはスクラップの特徴から見ていきましょう!

誰でも見れる

PC内のメモアプリなどと異なり、誰でも見ることができるのがスクラップの特徴の1つとなります。
誰でも見れるオープンな場所でメモをするイメージなので、あまり個人情報や公開してはいけない情報をメモすることはできませんが、その分メリットも存在します。
メリットについては「スクラップのメリット」という章で紹介しています。

誰にでも見られる分、メモ帳などとは異なり「気軽に」メモすることは難しくなります。
若干緊張感を持ってメモすることになるので、最初は慣れないかもしれません。
ただ、人間は不思議なもので、使い続けていくうちにだんだんとその緊張感に慣れてきます。
慣れてくると以前ほど緊張感を感じず、だんだんと気軽にメモできるようになってきます。

メモができる

メモ帳感覚で書きたいことを書くことができます。
以下のような時にメモできるので便利です。

  • 何らかのインプット時
  • 情報のまとめ場所
  • 他の人にメモ共有

1つずつ簡単に説明していきます。

なんらかのインプット時

何かしら新しいことを学ぶ時にメモすることはよくあると思います。
1つの記事からだけではなく、複数の記事を参考にしながら学ぶことがほとんどだと思うので、メモなどすることでポイントとなる箇所を見つけたり、後で見返したて復習することができます。
個人的にはこの使い方をすることが一番多いです。

情報のまとめ場所

これは先ほどの「なんらかのインプット時」の延長線上ですが、大量の情報をまとめることにも適しています。
例えば、なんらかの記事を書きたいとします。
もちろん中には情報収集と並行して記事にする人もいると思いますが、中には一回別の場所で情報を整理してから記事に落とし込む人もいるのではないでしょうか?
僕個人としも後者のやり方で記事を書くことがあるので、こちらも共感してくれる人がいると信じています。
要は下書きのような使い方ですね。
いきなり記事を書くよりも全体の構成などを作った上で記事を書けるので、まだ記事を書き慣れていない人におすすめの方法になります。

他の人にメモ共有

1つ前の特徴でも紹介したように、スクラップは誰でも見ることができます。
そのため、他の人にメモを共有することにも使用することができます。
例えば社内の他のメンバーや知人・友人、勉強会を開催した時の参考資料などとして他の人に共有できます。
社内のメンバーであれば社内資料として共有する方法もありますが、他の人にも公開した上で社内の人に共有できるの良いことだと考えています(詳しくは「スクラップのメリット」の章で)。

エンジニアA: 「〇〇がわからない〜!!!
自分氏: 「ここに情報をまとめてるから参考にしてみて!

こんな感じで社内・社外問わず共有できるのは手軽で良いですよね。

他の人と情報共有できる

スクラップでは他の人と情報を共有することができます。
Scrapboxを例に具体的に説明してみます。
以下のように、リアルタイムや非同期で共同で1つのスクラップを共同で作業することができます。

1人でメモを作り上げていくのではなく他の人とメモを作り上げていくのは面白い体験だと思います(メモを作り上げるってなんだ)。

また、Zennのスクラップ機能も見てみましょう。

上記に書かれているように、Zennのスクラップ機能では他の人もコメントできるように設定できます。
そのため、こちらでも他の人と一緒にメモを作り上げていくことができます。

Notionなどとの違い

Notionなどをはじめ他の人に自分のメモを公開することができるツールはたくさんあります。
では、それらのツールとの違いはどのような部分でしょうか?

今回はNotionを例に比較してみようと思います。

機能が制限されている

Notionはリッチにページを作り込むことができます。
一方で、ZennScrapboxなどのスクラップではNotionほどリッチに作り込むことができません。
僕みたいな人の場合、Notionなどの場合頑張ってリッチに作り込もうとしてしまいます。
その分、まとめるのに時間がかかってしまいます...。
一方、スクラップの場合は機能が制限されている分、リッチにしようにもどこかで諦めがつきます。
要は「使い分け」が大事なのだと思います。
機能が充実しているNotionの場合は、作り込んだドキュメントなどのリッチなページを公開するために使用し、スクラップは本当に手軽なメモだったり、簡単にまとめたものを公開するために使用する違いかなと思っています。

ネット検索

Notionの場合、有料プランにしないとネット検索に含めることができません。
ネット検索に含める」というのは、「公開したページが検索エンジンの検索結果に表示されるようにする」ことを指します。
検索結果に表示されると何が良いのかというと、あるユーザーが情報を求めて検索した時に表示されるようになります。
そのため、他の人の目に触れやすくなります。
ネット検索の観点からも、先ほどの「使い分け」が関係してきます。
プロジェクトのドキュメントであれば、ネット検索に含めずドキュメントのページにリンクを置いておくでも問題はありません。
メモに関しても検索結果に含めなくても良さそうですが、検索結果に含めることでメリットがあります。
この部分については、次の章の「スクラップのメリット」でまとめています。

そもそも違う

ここでまで異なる点を挙げてきたのにも関わらず、「そもそも違う」と一蹴してしまい申し訳ないです。
ただ、これは事実だと思っています。
そもそもNotionとスクラップは役割が異なっていると認識しています。
Notionにとっては、メモ機能はたくさんある機能のうちの1つであり、その他の様々な機能を用いて1つの場所で作業ができるツールです。

一方、スクラップは他の人が閲覧・編集・コメントできるメモ機能であり、その他のことは基本できません。
そもそも役割が異なるため、あまり比較しても意味がなさそうです。

スクラップのメリット

この章では個人的に感じているスクラップのメリットについてご紹介していきます。

情報をオープンにできる

他の人が見れない場所でメモをしてしまうと、情報はクローズドな状態です。
一方、他の人が見れる場所でメモをすると、情報はオープンな状態です。
何を当たり前のことを」と思うかもしれないですが、結構重要なことです。
あなたがクローズドな状態にしている情報は、もしかしたら別の人からしたら価値があるかもしれません。
せっかくまとめた情報をクローズドな状態にしておくのは、個人的に勿体無いと思ってしまいます。
せっかくメモしたのに、それを倉庫にしまっているようなイメージです。
せっかくなら、誰でも見れるような図書館のような場所に置いておきましょう。
そうすることで、そのメモに助けられる人が出てくるかもしれません。

記事の練習場

記事を書きたいけど書けないという人は、ぜひスクラップを活用してみてください。
記事ほどボリュームも緊張感も体系的にまとまっている必要もないため、対外向けアウトプットの初手としては有用だと考えています。
徐々にスクラップでアウトプットすることに慣れていけば、いきなり記事を書くよりも書きやすくなるのではないかと思っています。
もちろんスクラップでたくさんメモすれば記事が上手くなるわけではありません。
しかし、記事を書くまでのステップアップとしては役立つと思うので、ぜひこれから対外向けにアウトプットをしていきたいと考えている人は試してみてください。

情報の管理

これは超個人的になのですが、Notionなどで情報を管理していると、あまりにも情報が多すぎてどこに何があるかわからなくなってきます。
検索機能があるのでNotion内を検索すれば見つけることができるのですが、大体の情報が目に触れず忘れ去れています。
関連リンクなどを管理するのがめんどくさくなっています。
もちろんNotionの使い方が下手くそなのはありますが、そこは一旦目を瞑って先を読んでいただけると嬉しいです🙇‍♂️

そこでスクラップを使用してみると管理の手間がだいぶ解消されました。
例えばScrapboxだと、タグを記事ごとに設定できるので1つのスクラップを読むと関連したスクラップがずらりと出てきてくれます(これが多すぎるとNotionと同じ現象に陥りますが、Notionよりは把握しやすい印象です)。

また、Zennのスクラップ機能だとスレッド形式で情報を投稿できるため、記事ごとにコメントを付け足すことができるようになります。
関連リンクなども比較的管理しやすくなるため、個人的には気に入っています。

最終的には好みですが、個人的にはスクラップで情報を管理するのが思ったよりも便利だったので、気になる方はぜひ一度試してみてください。

追記
ふと思ったのですが、Notionを使いこなせていないだけだと思いました。
Notionだとできることが多すぎて、余計なところに力を使ってしまいますが、スクラップだと前章でも述べたように機能がNotionほど充実はしていないので考えすぎずに気軽にメモできます。
ただ、Notionを使いこなせている人は、そもそもNotionを使う段階であまり考えすぎないと思うのであまり気にせずに情報の管理ができそうです。
両方使ってみて、使いやすい方を使ってみるのが良さそうです。

個人的なスクラップの活用法

この章では個人的におすすめなスクラップの活用法をご紹介します。
これまでまとめてきた情報と若干重複する箇所があるかと思いますがご了承ください。

メモ以上記事未満

記事にするほどの情報量や体系的にまとまっていない情報をメモしたり、記事にする前の段階の情報をまとめるのにスクラップは便利です。
今後記事にしようと思っている情報の断片的な情報をメモしておくのにも良いと思うので、情報の管理としてようできるのも良い点です。
わざわざ公開する場所に関連情報を置いておくメリットがあるのか疑問に持たれるかもしれないですが、例えば他の人のコメントを許可しておくくことで、自分以外の人に情報を追記してもらえる可能性が高まりますね。

フィードバック

先ほど述べたように他の人にコメントをしてもらうことで、間違った理解の訂正や優良な情報の共有をしてもらえる可能性があります。
ただ、このフィードバックをもらうには殴り書きよりも多少のまとまりがあった方が良いと思います。
あまり他の人のスクラップにコメントをしたりする場面を見ていないですが、例えば社内のメンバーや同じコミュニティのメンバーなどからフィードバック場所として活用するのはアリな気がしています。

頭に残る

不思議とスクラップにメモするほうが、自分しか見れない場所でメモをする時よりも内容が頭に残っています。
いくらメモといえども、他の人の目が見れるような場所に書き込んでいるため、無意識に内容をしっかり理解しようとしているのかもしれないです。
これは僕だけかもしれないですが、自分しか見れない場所にメモをすると「メモすること」が目的となり内容がおそろかになりがちです。
そのため、他の人の目が触れる場所でメモすることで、「メモすること」ことよりも「ちゃんと理解する」が優先になっている可能性が高そうです。
ぜひ自分と同じような現象が起きている人はスクラップを試してみてください。

最後に

今回の記事では、「便利な『スクラップ』って使ってる?」というタイトルで、「スクラップが便利なので、ぜひみなさんも使ってみてください!」ということを伝えてきました。

いかがだったでしょうか?
少しでも「スクラップ使ってみようかな」という気持ちになっていたら嬉しいです!

Twitterやっているので何かあればDMください!

Twitter @cardene777

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